自宅の部屋のデスクの上にあるデスクトップパソコンとメモ帳

アメリカの大学「UoPeople」

【徹底解説】学費無料の大学University of the Peopleとは

諦めかけていた理想の自分への一歩を踏み出すきっかけを与えてくれた、学費無料のアメリカのオンライン大学「University of the People(以下、UoPeople)」。本稿では、私が出願前に自分自身が心配していたことや、疑問に感じていたことなどを踏まえながら、一つずつ分かりやすく解説していきます。

学費無料の「University of the People」とは

大学に行きたいけど、経済的に余裕がない…。海外に留学したいけど、立場的(または経済的)に厳しい…。大卒の資格が欲しいけど、時間的に大学に通う余裕がない…。

そういった理由から、大学行きを諦めている方も多いのではないでしょうか。実は私もそうでした社会人としての立場や年齢、多忙などを言い訳にして、大卒の人たちを羨望の目で見続け、過去の選択を悔いる日々。

しかし、そんな私 (@sayah_media)の悩みを全て解消し、諦めかけていた理想の自分への一歩を踏み出すきっかけを与えてくれたのが、学費無料のアメリカのオンライン大学、University of the People(通称「UoPeople」、日本語で「ピープル大学」とも)です。

今回はそんなUniversity of the People(UoPeople)について、私が出願前に自分自身が心配していたことや、疑問に感じていたことなどを踏まえながら、一つずつ分かりやすく解説していきます。

University of the Peopleとは

アメリカの大学の出願画面が映っているコンピューター

まず初めに、University of the People(ユニバーシティ・オブ・ザ・ピープル)とは、アメリカ・カリフォルニア州に本部を持つ、世界初の学費無料のオンライン大学です。

学費が無料ということで、中には本当に正規の大学なのか、また、インストラクターの質や授業の質など、様々な点において、心配を抱えている方もいるのではないでしょうか。

ここでは、そんな不安を解消するべく、University of the Peopleのセールスポイントについて解説していきます。

認可を受けている正規の大学

オンライン英会話レッスンを受けている女学生

University of the People(UoPeople)は、アメリカの認可(Accreditation)を受けている大学です。現在では、以下の機関に認定されています。

  • アメリカ合衆国教育省(U.S.DoED)
  • 大学単位認定審議会(CHEA)
  • 遠距離教育単位認定委員会(DEAC)
  • カリフォルニア私立高等教育局(BPPE)

そのため、University of the Peopleの学生は、学費無料で正式な大学の学位を取得することができます

数々の名門大学とパートナー提携

数々な有名大学と提携しているUniversity of the People
Source: University of the People 公式ウェブサイト

University of the Peopleは、イェール大学法科大学院、ニューヨーク大学、バークレー大学、国際連合難民高等弁務官事務所、クリントン・グローバル・イニシアティブ、国際連合など、様々な有名大学や機関と、パートナー提携および研究提携をしています。

2011年6月には、University of the Peopleの学生に対し、世界屈指のニューヨーク大学アブダビ校への入学資格が認定。

ラップトップでオンライン学習をしている女性

また、University of the Peopleの諮問委員会には、元ニューヨーク大学長、カリフォルニア大学バークレー校総長、オックスフォード大学副総長バーナード・カレッジ名誉学長、ジョージ・ワシントン大学名誉学長、ボストン大学総長、コロンビア大学名誉学長、パリアカデミー名誉教授など、名門大学の権威たちが名を連ねています。
Source: ユニバーシティ・オブ・ザ・ピープル | Wikipedia

ハーバード大学ビジネススクールとも提携

University of the Peopleがハーバード大学と提携
Source: Harvard Business School Online | University of the People

また、2021年2月に、University of the Peopleは、ハーバード大学ビジネススクールオンライン(通称:HBSオンライン)との提携を発表。

これによって、University of the Peopleの学部生は、Collaborating Collegesプログラムを通じて、HBSオンラインコースを選択することが可能になりました。

コンピューターでオンライン学習をしている女性

HBSオンラインのプログラム、Credential of Readiness(CORe)に登録することで、学生は必要に応じた奨学金を受け取ることができ、

  • Economics(経済学)
  • Financial Accounting(財務会計)
  • Business Analysis for Business Administration(経営用ビジネス分析)

の3つのコースを受講することができます。

これらのコースで学び、正常にコースを修了することができた場合、Credential of Readiness(CORe)認定を取得することができます。

この認定は就職に有利に働き、University of the Peopleでの学位習得にも役立ちます。
Source: Harvard Business School Online | University of the People

ビル・ゲイツ元夫妻も支援

オンラインクラスを受講している女学生

2011年には、マイクロソフトの元会長のビル・ゲイツ氏と元妻のメリンダ氏によって創設された、世界最大の慈善基金団体ビル&メリンダ・ゲイツ財団が、50万ドルを寄付しています。

200カ国以上、65,000人以上の学生を受け入れ

パソコンでオンライン学習をしている女性

これまでにUniversity of the Peopleでは、200以上もの国や地域の学生を受け入れており、約65,000人もの学生がUniversity of the Peopleで学んでいます(2021年6月時点)。

University of the Peopleで取得できる学位

大学のキャンパス

University of the Peopleの学部および取得可能な学位は、以下の通りです。

  • Business Administration(経営学):学士、準学士、修士(MBA)
  • Computer Science(コンピューターサイエンス):学士、準学士
  • Health Science(ヘルスサイエンス):学士、準学士
  • Education(教育学):修士(M.Ed)

University of the Peopleの学費が無料である理由

自宅でパソコンとノートで勉強している様子

University of the People(UoPeople)は、学長でユダヤ系イスラエル人の起業家の、シャイ・レシェフ氏が、2009年に創始した非営利の高等教育機関です。

シャイ氏の「地球上のあらゆる貧困地域や遠隔地域、高等教育機会を繋ぎ、高等教育の普及によって世界のコミュニティをより良くしていきたい」という思いの元、「学費無料」という世界で初めてのシステムが誕生しました。

高等教育や、アメリカの大学で学ぶメリットについては、こちらで詳しく解説しています。

アフリカの学校の未来ある子供たち

こちらの動画は、University of the Peopleの創設者であるShai Reshef(シェイ・レシェフ)氏が、2014年にTEDに出演した際のものです。

この動画でシェイ氏は、University of the Peopleを創立した理由や思いについて語っています。

世界には、幾千もの可能性を秘めた学生、高校の卒業生、高等教育を受ける資格を持った人たち、学びたい人々が様々な理由によって高等教育を受けられずにいます。

また、シェイ氏は「様々な理由」として、

  1. 金銭的な事情
  2. 文化的バリア(男女不平等である国の女性など)
  3. 需要を満たす座席数の不足(学校側の定員超過)

など、3つの要因を挙げています。

シェイ氏は、これらの様々な理由によって高等教育を受けられない人々に、高等教育への門戸を開けるべく、「非営利・学費無料・学位授与高等教育機関」であるUniversity of the Peopleを創立したと述べています。
Source: youtube.com

University of the People卒業までに必要な費用

花束を持ってお祝いされている大学生

一方で、「University of the Peopleって、本当に学費無料なの?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。

答えはイエスです。

ただし、University of the People(UoPeople)では、学費は無料ではあるものの、

  • 入学時に「入学手数料」として60ドル
  • 各コースごとに「評価料」が120ドルずつ

かかります。

(MBAやMEdなど、修士号を目指している大学院生は、1コースにつき「評価料」が240ドルずつ)。

パソコンでオンライン学生をしている大学生たち

この評価料に関してですが、記事によっては「準学士号・学士号が100ドル」「修士号が200ドル」と書かれている場合があります。

実は、University of the People(UoPeople)は、2020年7月に、コース評価料の改定を発表しました。

そのため、2020年10月までは、学士号の評価料は100ドル、修士号の評価料は200ドルだったのですが、2020年11月のTerm 2以降に入学をした生徒は、改定後の料金を払うことになります

また、これまでに入学手続きが完了している生徒は、今まで通りの評価料で授業を受けることが可能です。詳しくはこちらの記事にて解説しているので、よかったらご覧ください。

オンライン学習をしている大学生

卒業までにかかる総額ですが、学士号(4年制)の場合、卒業までに40単位の取得が必要なので、University of the People(UoPeople)を卒業するまでに、4,800ドル、日本円で約52,5000円(2021年6月時点のレートで換算)かかることになります。

ただし、評価料は一括払いではなく、毎term末に納めるシステムです。そのため、正確には1コース分の評価料(120ドル)を、約2ヶ月半ごとに支払う形になります。

1つの学期で2コース受講する場合は、2コース分の評価料(240ドル)、3コース受講する場合は、3コース分の評価料(360ドル)がかかります。

このように、University of the People(UoPeople)は、時間だけではなく経済面においても、仕事との両立がしやすいシステムとなっています。

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大学の校舎

また、完全オンライン大学のUniversity of the People(UoPeople)では、当たり前ですが試験もオンライン形式です。

そのため、「Proctored(試験監督必須)」と記載されている一部のコースでは、会場型の試験のように、試験実施機関が用意した試験監督にモニターされるのではなく、受ける際に試験監督を自分でアサインしなくてはいけません

試験監督としてアサインできる条件に関しては下で説明しますが、もし周りに条件の合う人がいない人は、「ProctorU」というオンラインサービスで、オンラインの試験監督をアサインする必要があります。

このサービスは、Webカメラを通して、試験中に画面の向こう側にいる試験監督が、ずっとモニターをしてくれるサービスです。

大学Universityのポータルサイト

ProctorUは有料で、30分の模擬試験で8.75ドル、1時間の試験で14.75ドル、90分または2時間の試験で21.50ドル、3時間の試験で30.25ドル(2020年6月時点)かかります。

しかし、University of the Peopleでは、全てのコースで試験監督が必要なわけではありません。試験監督をアサインしなくてはならないコースはごく一部です。

また、オフラインでご自身で試験監督を用意できる方は、ProctorUの料金がかからないため、実質0円で試験を受けることができます

ノートを使って一生懸命勉強している女性

以上が、University of the People(UoPeople)の卒業までに必要な経費になります。全部合わせても50万円弱(レートは2021年6月時点)だというから驚きです!

文部科学省の国立大学と私立大学の授業料等の推移によると、平成17年度から29年度までの国立大学の年間の授業料は535,800円、平成29年度の公立大学の年間の授業料は538,294円となっており、University of the People(UoPeople)に4年間在籍してかかる値段は、なんと日本の国立大学と公立大学の1年分の授業料と同等ということになります。

つまり、University of the People(UoPeople)に入学した場合、国内の国立大学や公立大学に入るよりも4分の1程度で卒業することができるというわけです。

普通の大学の4分の1程度の価格で、英語力も高められて、正規の学位が取得できるなんて、凄くお得ですよね。

サイバー大学

出願の仕方について

▼University of the Peopleへの入学方法(出願の仕方)については、こちらの記事で詳しく説明しているので参考にしてみてください♬

学費無料!オンライン大学University of the People入学方法

リカレント教育にUniversity of the Peopleという選択肢

自宅でパソコンを使ってオンライン学習をしている女学生

人生100年時代の今、近年注目を集めている「リカレント教育(生涯学習)」

リカレント教育とは、AIやIoT、ロボットなどの普及が加速してからも、人々がそのような流動的な雇用の変化に対応できる人材となるため、学び直しを行うことで、総務省の平成30年版 情報通信白書によると、

リカレント教育は、就職してからも、生涯にわたって教育と他の諸活動(労働、余暇など)を交互に行なうといった概念

だと定義されています。

「この歳だから…」「仕事があるから…」「子供が居るから…」などと今まで諦めてしまっていた学び直しを、学費無料で全てオンラインで完結するUniversity of the People(UoPeople)という一つのソリューションを活用し、実現してみてはいかがでしょうか。

▼University of the Peopleのオンライン授業の進め方についてはこちら

【UoPeople】授業やオリエンテーションコースの進め方

▼社会人の私が入学を決めた理由はこちら

社会人の私がアメリカの大学に入学を決めた8つの理由。

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語学と文化が大好きなマルチリンガルライター(日本語、英語、スペイン語、フランス語)。 「働く⇆海外滞在」を繰り返し、多言語で生活するフリーランス。 【職業】Webライター、翻訳家。 アメリカのオンライン大学「University of the People(UoPeople)」在学中。Webメディア運営会社に約5年勤めたのち独立。 他に、米国大手ブランドのPRやコンテンツ制作、SNS運用、SEOコンサル、メディアの運営などもしています。 【執筆記事】主にビジネス、SEO、インタビュー(英日)、語学、映画レビュー、イベントレポートなど、幅広く執筆中。

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