英語の文法もマスターした。英単語もたくさん覚えた。英語の成績も良いし、TOEICの点数だって高い。…だけど、ネイティブたちの会話が理解できない。
こんな経験はありませんか?それはもしかしたら、イディオムのバリエーションの乏しさが原因かもしれません。
数あるイディオムの習得は、非ネイティブスピーカーにとって最も難しいことのひとつです。英語上級者や翻訳家が頭を抱えることも、決して珍しくありません。
本記事では、ライター 兼 翻訳家の私Sayah (@sayah_media) が、覚えておくべき英語のイディオムをテーマ別に厳選してご紹介!この記事でイディオムマスターになっちゃいましょう♪
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- 1 英語のイディオムとは
- 2 英語イディオムの効果的な覚え方
- 3 肉・魚・野菜に関連するイディオム一覧
- 3.1 Go cold turkey
- 3.2 Packed like sardines
- 3.3 Cool as a cucumber
- 3.4 The world is someone’s oyster
- 3.5 Take it with a grain of salt
- 3.6 Salt of the earth
- 3.7 It’s the best thing since sliced bread
- 3.8 Bring home the bacon
- 3.9 A couch potato
- 3.10 A hot potato
- 3.11 Spill the beans
- 3.12 Like a fish out of water
- 3.13 Curry favor with someone
- 3.14 Spice things up
- 4 果物に関連するイディオム一覧
- 4.1 Bad apple
- 4.2 Apple of one’s eye
- 4.3 Apple-polisher
- 4.4 Compare apples and oranges
- 4.5 Squeeze an orange
- 4.6 Go gathering orange blossoms
- 4.7 Sour grapes
- 4.8 Buy a lemon
- 4.9 Go bananas
- 4.10 Make like a banana and split
- 4.11 Cherry-pick
- 4.12 Peach on someone
- 4.13 Go pear-shaped
- 4.14 Not give a fig
- 4.15 Rough end of the pineapple
- 5 スイーツに関連するイディオム一覧
- 6 飲み物に関連するイディオム一覧
- 7 お金に関連するイディオム一覧
- 8 上半身に関連するイディオム一覧
- 8.1 Bury one’s head in the sand
- 8.2 Get one’s head down
- 8.3 Heads up
- 8.4 Split hairs
- 8.5 Go gray
- 8.6 Butterflies in one’s stomach/heart
- 8.7 Pain in the neck
- 8.8 Twist someone’s arm
- 8.9 Hear at second hand
- 8.10 Give one a hand
- 8.11 Have a hand in something
- 8.12 Have (time) on one’s hands
- 8.13 Eat one’s heart out
- 8.14 Break one’s heart
- 8.15 Go belly up
- 9 下半身に関連するイディオム一覧
- 10 顔まわりに関連するイディオム一覧
- 10.1 See eye to eye
- 10.2 All my eye!
- 10.3 Turn a blind eye to
- 10.4 Pin your ears back
- 10.5 The walls have ears
- 10.6 Lend an ear
- 10.7 Bend one’s ear
- 10.8 Music to my ears!
- 10.9 Listen with half an ear
- 10.10 Stick/Poke one’s nose in something
- 10.11 Keep one’s nose out of something
- 10.12 Keep one’s nose clean
- 10.13 Rub one’s nose in something
- 10.14 Nose in the air
- 10.15 Follow one’s nose
- 10.16 Make one’s mouth water
- 10.17 Leave a bad taste in one’s mouth
- 10.18 Have one’s heart in one’s mouth/throat
- 10.19 Be at each other’s throats
- 10.20 Stick in one’s throat
- 10.21 Shove something down one’s throat
- 10.22 By the skin of one’s teeth
- 10.23 Have a sweet tooth
- 10.24 Keep your chin up
- 11 まとめ
英語のイディオムとは
イディオムとは、本来の単語の意味とは異なる特殊な意味を持つ、2つ以上の語句が結びついた熟語のことです。「慣用句」や「成句」とも呼ばれます。
イディオムは習慣的な言い回しで、直訳では推測しにくいのが特徴です。日本語なら以下のようなものが挙げられます。
- 目くそ鼻くそ:自分を棚に上げ、相手の欠点を述べる
- イタチごっこ:同じことを繰り返すこと、ラチがあかないこと
- 油を売る:寄り道をする、無駄話をして仕事をサボる
- 棚に上げる:自分の不都合なことに触れない、自分にとって都合が悪いことに目を背け(て相手のことばかり批判す)ること
- 水と油:相性が悪い、性格が合わない
- 花を持たせる:相手を立てる、面目を立てさせる、名誉や功績を譲る
上の例のように、英語の文章を和訳するときに、英単語をいくら調べても意味が通らない場合、イディオムが原因である可能性があります。
イディオムは単語ごとに直訳しても、意味をなさないことが多いため、「ひとまとまり(チャンク)」で訳す必要があるのです。
つまり、イディオムは単語単位ではなく「かたまり」ごと覚える必要があるため、外国語学習者にとって習得が難しい要素のひとつと言えるでしょう。
英語イディオムの効果的な覚え方
ネイティブたちも日常的に英語に触れながら、習得してきたイディオム。数あるイディオムを効果的に覚えるには、それぞれのイディオムとたくさん出会うことが大切です。
また、英単語のイメージに引っ張られすぎてしまうのを防ぐためにも、分解せずセンテンスをそのまま覚えることをオススメします。
直訳と意味がかけ離れすぎているイディオムを除いて、そのイディオムの由来を知っておくことで覚えやすくなるケースもあります。
たとえば「Pop the question」とは、「プロポーズをする」という意味のイディオムです。
「Pop」は風船が割れたときやシャンパンを開けるときの、「パンッ」「ポンッ」という音を表す擬音語で、動詞で「不意に〜する」「ひょいと〜する」という意味があります。
つまり「Pop the question」は、急にポンッと驚くような質問(プロポーズ)が飛び出すニュアンスになります。
このように、全体のイメージを知っておくことで効率的に覚えることが可能です。
【一般的なプロポーズの言葉】
- Will you marry me?(僕と結婚してくれますか?)
- Will you be my wife?(僕の奥さんになってくれますか?)
①例文とセットで覚える
英語の参考書でイディオムを覚えるときは、例文ごとセットで覚えることをオススメします。
例えば、「A piece of cake」だけではなく、「The final exam was a piece of cake(学期末試験は簡単だったよ)」と例文とセットで覚えることで、実際の英会話でも臨機応変に応用しやすくなります。
応用の仕方は後ほど説明します。
②海外ドラマや映画で覚える
海外ドラマや映画には、さまざまなイディオムが登場します。また、文章を丸暗記する学習方法とは違い、実際にそのフレーズを使っている場面を体感できることから、長期記憶に残りやすいこともポイントです。
英語学習者によくあるのが、「英語のテスト(インプット)は得意なのに、英語を話す(アウトプット)のが苦手」という悩み。参考書を使った英語学習では、どうしてもリーディングやリスニングなどのインプットばかり伸びてしまいがちだからです。
テスト用に英単語を丸暗記しても、会話となると「センテンスを構造できない」「センテンスの構築に時間がかかる」といった状態に陥ることも少なくありません。
また、前述の通り、英語のイディオムは単語単位ではなくセンテンス単位で覚える必要があります。
さらに、実際の会話では、ライティングのときのように「考える」時間もありません。
しかし、海外ドラマや映画では、そのシーンを脳裏に焼き付けることができるため、いざ同じシチュエーションに出くわしたときにそのフレーズが浮かびやすくなります。
スクリーンプレイで英語学習を効率化!
「Screenplay(スクリーンプレイ)」とは、映画の脚本、台本、シナリオのことです。
有名な名作映画完全セリフ集『スクリーンプレイ・シリーズ』では、以下の画像の通り、映画のセリフ(英語)の全文書き起こしと日本語訳、ト書き(シーンの説明文)、英単語、語句解説なども記載されています。
Source: スクリーンプレイとは | Screenplay.jp
スクリーンプレイを利用すると、動画を一時停止したりメモを取ったりする手間がなく、移動先でも復習ができるため、非常に効率的に英語の学習ができます。
私も実際に、大好きな映画『プラダを着た悪魔』などのスクリーンプレイで、多くの言い回しを覚えました。
Source: スクリーンプレイとは | Screenplay.jp
大げさではなく、英語を独学していた時代に英語力が圧倒的に伸びたのは、このスクリーンプレイのおかげだと思います。
当時全文を丸暗記する勢いで読み込んでいたのですが、大好きな作品だからこそ、映画を持ち歩いている感覚で毎日楽しみながら、継続的に英語学習ができました。
日常英会話で使えるイディオムや言い回しもたくさん含まれているため、「使える英語」や「生きた英会話」を学びたい人にオススメです。
③簡単な文を作りながら独り言を言う
インプットだけではなく、アウトプットも大事です。英語のイディオムを例文ごと覚えたら、シーンをイメージしながら、簡単な文章を自分で作ってみましょう。
最初は以下のように、前後を少し変えるだけでかまいません。
・The final exam was a piece of cake(学期末試験は簡単だったよ)
・Making spaghetti carbonara was a piece of cake(カルボナーラスパゲティを作るのは簡単だったよ)
・It was not a piece of cake for me(それは私にとっては簡単じゃなかった)
慣れてきたら接続詞や関係代名詞を用いて、長い文章に挑戦してみましょう。このとき、シーンやイディオムの意味を強くイメージしながらブツブツ言うのがポイントです。
・They said the exam would be difficult, but actually it was a piece of cake(みんなは試験について難しいはずって言っていたけど、実際は簡単だった)
・I don’t think the job interview will be a piece of cake(面接は簡単にはいかないだろう)
・It’s totally wrong to think that it’s a piece of cake to graduate from an American university(アメリカの大学を卒業することを簡単だと思うのは間違いです)
④オンライン英会話で使いまくる
いくつか英語のイディオムを覚えたら、オンライン英会話レッスンなどで積極的に使ってみましょう。自分の頭を使って文章を組み立てることで、脳に刻まれやすくなります。
▼オンライン英会話レッスンの効果の検証記事はこちら。
長期記憶に落とし込むためにも、文章をただ読んで丸暗記するだけではなく、実際に経験し、体感することが大事です。
自ら体験することで、そのイディオムに連想するイメージを描くことができるようになり、長期記憶に定着させることができます。
肉・魚・野菜に関連するイディオム一覧
まず、ここではお肉や魚介類、野菜、調味料など、料理に関連する英単語を使ったイディオム一覧をご紹介します。
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Go cold turkey
意味:(タバコやお酒、ギャンブルなどの悪習慣を)きっぱりやめる、断ち切る
直訳:冷たいターキーになる
例文:To be honest, I’m not really sure I’ve gone cold turkey yet.(正直なところ、断ち切れたかどうかは分からない)
Packed like sardines
意味:缶詰め状態、すし詰め状態、混雑している、ギューギューに混んでいる
直訳:イワシのように詰まっている
例文:The refugees were packed like sardines at the airport.(難民たちは空港ですし詰め状態だった)
Cool as a cucumber
意味:冷静沈着、落ち着き払っている、ゆったりしている、ゆとりがある、余裕がある、緊張していない
例文:She’s always cool as a cucumber even when she speaks in front of hundreds employees.(彼女は100人の従業員の前で話すときでも常に冷静沈着だ)
The world is someone’s oyster
意味:世界は〜のもの、万事うまくいく、世界は〜の思いのまま
直訳:世界は〜の牡蠣だ
例文:You’re still young so don’t be depressed. The world is your oyster.(まだ若いんだから落ち込まないで。万事うまくいくよ)
Take it with a grain of salt
意味:話半分に聞く、鵜呑みにしない、疑ってかかる
直訳:「塩をひとつまみ加えて食べる」
例文:You’d better take anything he says with a grain of salt.(彼の言うことは何でも話半分に聞いたほうがいい)
国や地域、人によって「pinch」を用いて「Take it with a grain of salt」と言う場合があります。
Salt of the earth
意味:社会において最も善良の人、世の師表となる人、人々の鏡となる人、人々の模範となる人
直訳:地球の塩
例文:Many Indians believe that Mahatma Gandhi is the salt of the earth.(多くのインド人がマハトマ・ガンディーを人々の模範だと信じています)
It’s the best thing since sliced bread
意味:画期的な発明品、最高のもの、素晴らしいもの、たいそう立派なもの
直訳:スライスされたパン以来の最高のものです
例文:I strongly believe iPhone is the best thing since sliced bread.(iPhoneは素晴らしく画期的な発明品だと強く思っています)
Bring home the bacon
意味:生活費を稼ぐ、生計を支える、暮らしを立てる、成功を収める
直訳:ベーコンを家に持って帰る
例文:Maria works hard abroad, and she practically brings home the bacon for her family in the Philippines.(マリアは外国で仕事に励んでおり、実際にフィリピンにいる家族の生計を支えています)
A couch potato
意味:家でダラダラしている人、自宅警備員、怠け者
例文:He’s such a couch potato on weekends.(彼は週末ダラダラと過ごしています)
働かずに家にこもって、カウチでポテトチップスを食べながらダラダラとテレビを見ているイメージです。
A hot potato
意味:厄介な問題
直訳:アツアツのジャガイモ
例文:No politicians wanted to accept responsibility because they thought it would be a hot potato.(政治家たちはそれが厄介な問題になると思ったため、誰も責任を取りたがりませんでした)
Spill the beans
意味:うっかり秘密を漏らす、うっかり喋ってしまう
直訳:豆をこぼす
例文:We secretly planned a surprise birthday party for our teammate, but her boyfriend accidentally spilled the beans to her about it.(私たちは内緒でチームメイトのサプライズバースデーパーティを計画していましたが、彼女の彼氏がうっかり喋ってしまいました)
Like a fish out of water
意味:居心地が悪い、場違い、勝手が違う
直訳:水から出た魚
例文:I’m feeling like a fish out of water in my new team.(私は新しいチームで1人だけ浮いているような気がしています)
Curry favor with someone
意味:ご機嫌を取る、顔色を伺う、媚びる、点数稼ぎをする
例文:Adam always try so hard to curry favor with the boss.(アダムはいつも上司のご機嫌取りに必死だからな)
Spice things up
意味:面白みを加える
直訳:味付けをする、香味料を加える、スパイスを加える
例文:The script didn’t grab my heart so I think you need to spice it up.(あの台本にはあまりピンと来なかったかな。もう少し面白みを加えてみたらどうだろう)
こちらのイディオムは、直訳通りの意味でも使われます。そのため、文脈によって判断するとよいでしょう。
果物に関連するイディオム一覧
それぞれ異なる個性やイメージを持つ果物。英語にはそれぞれの特徴を比喩に用いたイディオムやスラングがたくさん存在しています。
ここでは、リンゴやバナナ、イチゴなど、果物に関する英単語を使ったイディオム一覧をご紹介します。
Bad apple
意味:有害な人、周りに悪影響を与える人、問題児、トラブルメイカー、害悪
直訳:悪いリンゴ
例文:Celine is such a bad apple because she keeps gossiping between all of our friends.(セリーヌはマジで害悪だよ。僕らの友達全員に噂を言いふらして回ってるからね)
Apple of one’s eye
意味:いとしいもの、お気に入り、大切な人、自慢のものや人
直訳:(誰かの)目のリンゴ
例文:I’m crazy in love with her. She’s the apple of my eye.(彼女に夢中なんだ。目に入れても痛くないほど大切な人だよ)
日本語の「目に入れても痛くないほど可愛い」のようなニュアンスです。
Apple-polisher
意味:ご機嫌取り、ごますり、おべっか使い
直訳:リンゴ磨きの人
例文:John has always been an apple polisher.(ジョンはいつもごますってばかりだからな)
Compare apples and oranges
意味:比べようがない
直訳:リンゴとオレンジを比べる
例文:Comparing sushi to steak is like comparing apples to oranges.(寿司とステーキなんて比べようがないよ)
「Apples」と「Oranges」はまったく異なる性質を持っていて、比較しようがないことから。
Squeeze an orange
意味:いいとこ取りをする、いいところをすべて搾り取る、甘い汁を吸う
直訳:オレンジを絞る
例文:Hybrid vehicle is like squeezing an orange.(ハイブリッド車はいいとこ取りのようなものです)
直訳の「オレンジを絞る」通りの意味でも使われます。「いいとこ取りをする」という意味で使われているか、「オレンジを絞る」の意味であるかは、文脈で判断する必要があります。
Go gathering orange blossoms
意味:お嫁さんを探す、婚活する
直訳:オレンジの花を集めに行く
例文:I think it’s time to go gathering orange blossoms because I’m turning 30 next month.(来月で30歳になるから、そろそろ婚活する頃かなって思ってるんだ)
花嫁の無垢さを象徴して結婚式でデコレーションに使われるオレンジ色の花を、お嫁さんに見立てたことから。
Sour grapes
意味:負け惜しみ
直訳:酸っぱいブドウ
例文:Mike’s disapproving attitude toward his peer is simply sour grapes.(マイクの同僚に対する不満げな態度はただの負け惜しみだ)
Buy a lemon
意味:劣等品を買う
直訳:レモンを買う
例文:After purchasing a second-hand TV, I realized that I had bought a lemon.(中古のTVを購入した後、自分が劣等品をつかまされたことに気づいた)
Go bananas
意味:気が狂う、イカれる、興奮する、発狂する、怒る、怒り狂う、頭がおかしくなる、クレイジーになる
直訳:バナナになる
例文:If they don’t refund my money tomorrow, I will definitely go bananas.(もしあのお店が明日返金してくれなかったら、私は確実に怒り狂います)
こちらはサルがバナナを見て興奮する様子から生まれたイディオムです。「go bananas」は「go crazy」と同様の意味を持ちます。
Make like a banana and split
意味:別れる、すぐに立ち去る
直訳:バナナスプリットのように作る
例文:Ashley had to get back home to feed her baby so she made like a banana and split.(アシュリーは家に戻って赤ちゃんにミルクをあげなきゃいけないから、すぐに帰ったよ)
バナナにホイップクリームやアイス、さくらんぼなどが乗っている、アメリカの伝統スイーツ「バナナスプリット」をもじったイディオムです(以下の画像参照)。
特に急いで立ち去るときなどに使われます。
Cherry-pick
意味:いいとこどり
例文:My agent told me that I couldn’t cherry-pick the contract.(私のエージェントは「契約をいいとこ取りすることはできない」と言いました)
Peach on someone
意味:密告する、告げ口する、裏切る
例文:No worries, I’m not going to peach on someone about your secret.(心配しないで、君の秘密を誰かに告げ口したりはしないよ)
Go pear-shaped
意味:(計画や予定が)頓挫する、失敗する、ダメになる、うまくいかない、状況が悪化する
直訳:ナシ型になる
例文:She was in debt, and when she betted money on a horse, it all went pear-shaped.(彼女は借金を抱えていましたが、競馬に賭けたときにすべてが頓挫しました)
「Pear-shaped」だけだと、「洋ナシ体型」や「メタボ体型」などネガティブな意味でも用いられます。
Not give a fig
意味:どうでもいい、興味がない
直訳:イチジクを与えない
例文:They don’t give a fig for their outsourcers. They only care about themselves and money.(彼らは業務委託者のことを気にかけていない。彼らが大事にしているのは自分たちとお金のことだけだ)
Rough end of the pineapple
意味:不当な扱い、不公平な扱い、悪い方(をつかまされる)
直訳:パイナップルの荒れた方の端、パイナップルのザラザラ(デコボコ)した方の端
例文:Jenny is getting the rough end of the pineapple because she is a new coming member.(ジェニーは新メンバーであるために不当な扱いを受けています)
主にオーストラリアで使われているイディオムです。
Get rough end of the pineapple:不当な扱いを受ける、悪い方をつかまされる
スイーツに関連するイディオム一覧
英語には可愛いスイーツを用いたイディオムがたくさんあります。ここでは、ケーキやクッキー、ナッツなど、スイーツに関する英単語を使ったイディオム一覧をご紹介します。
Pie in the sky
意味:絵空事、非現実的、絵に描いた餅、現実にはありえないこと、
直訳:空にあるパイ
例文:Becoming a worldwide famous baseball player is more like a pie in the sky.(世界的有名野球選手になることは絵空事のようなものだ)
Get caught with one’s hand in the cookie jar
意味:不正の現場を押さえられる、盗みを働く、バレる、現行犯で捕まる、証拠を押さえられる
直訳:クッキー瓶に手を入れている状態で捕まった
例文:Samuel returned the money only when he got caught with his hand in the cookie jar.(サミュエルは彼が不正の現場を押さえられたときだけお金を返金した)
アメリカでは、伝統的にクッキー瓶(cookie jar)などにコインを入れて保管したり貯金したりする家庭が多いです。中には小銭を出すのが面倒だからと、基本はお札で払って、後日貯まったコインをまとめて銀行で換金する人も。
また、クッキー瓶に手を伸ばすことが禁じられている子どもたちが、クッキーに誘惑されてしばしば親に見つかる(捕まる)ことから、このイディオムができたとも言われています。
「Cookie jar」を使ったイディオムは、ほかにもあります。
・Have one’s hand in the cookie jar(うまい汁を吸う)
Bread and butter
意味:生活手段、生計手段、収入源、生活基盤に関わるもの、本業、基本的な
直訳:パンとバター
例文:The blog was actually her bread and butter.(ブログが彼女の実質的な収入源です)
Butter someone up
意味:ご機嫌を取る、ごまをする、おべっかを言う、すり寄る、お世辞を言う、おだてる
直訳:誰かをバターで塗る
例文:Natalie got a promotion because she was always buttering up the boss.(ナタリーはボスにご機嫌取りをしていたお陰で、昇進した)
Butter wouldn’t melt in one’s mouth
意味:おとなしそうな見た目をしている、虫も殺さなそうな顔をしている、猫をかぶっている、いい子ぶっている
直訳:バターは〜の口の中で溶けないだろう
例文:Ashley looked innocent, as though butter wouldn’t melt in her mouth, but we knew better(アシュリーは虫も殺さなそうな純粋な見た目をしていたが、私たちにはよく分かっていた)
A piece of cake
意味:朝飯前、容易にできること、たやすいこと、どうってことない
直訳:1切れのケーキ
例文:The final last term was a piece of cake.(前期の学期末試験は朝飯前だった)
In a nutshell
意味:手短に言うと、一言で言うと、要するに、簡潔に言うと
直訳:木の実の殻の中、木の実の殻で
例文:It’s a long story, but in a nutshell… (話すと長くなるけど、手短に言うと…)
A hard nut to crack
意味:難しい人(もの)、扱いづらい人(もの)
直訳:割るのが難しい木の実/ナッツ
例文:The pop quiz of the Math course turned out to be a hard nut to crack for students.(数学コースの抜き打ちテストは、生徒たちにとって難題であることが判明した)
飲み物に関連するイディオム一覧
ここでは、お茶や牛乳、コーヒーなど、飲み物に関する英単語を使ったイディオム一覧をご紹介します。
Not someone’s cup of tea
意味:好みじゃない、タイプじゃない、趣味じゃない
直訳:誰かの(1杯の)お茶ではない
例文:Marc ended up cancelling the date because she was not his cup of tea.(マークは相手が好みじゃなかったため、最終的にデートを断った)
Cry over spilt milk
意味:取り返しのつかないことを嘆く
例文:It’s no use crying over spilt milk.(取り返しのつかないことを嘆いても意味がないよ)
Wake up and smell the coffee
意味:目を覚ます、現実を見る
直訳:起きてコーヒーの匂いを嗅ぐ
例文:Wake up and smell the coffee! You need to stop dreaming like a teenager!(現実を見ろ!10代みたいに夢ばかり見ているんじゃない!)
命令形で「いい加減に目を覚ましなさい」「現実を見なさい」などと使われることが多いです。
In hot water
意味:まずい状況にある、面倒な事態になった、大変なことになった、困ったことになった、苦境に陥っている
直訳:お湯の中
例文:His endless lies got him into hot water.(彼の無数のウソは彼を面倒な事態に陥らせた)
Sell ice to Eskimos
意味:(不要なことや無意味なことを)説得する力がある、説得できる、口がうまい
直訳:エスキモーに氷を売る
例文:I wish I could hire a savvy public relations firm that could sell ice to an Eskimo.(エスキモーにさえ氷が売れるほど口がうまい、精通した広報を雇えたらいいのに)
寒い地域に住み、氷に困っていないエスキモーにさえ氷を売れるほど、口が上手いと言う意味になります。
お金に関連するイディオム一覧
ここでは、お金関連の意味を持つイディオム一覧をご紹介します。
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Look like a million dollars/bucks
意味:魅力的、素晴らしい
直訳:100万ドルのように見える
例文:Sam looks like a million bucks since he lost all that weight.(サムはヤセてからとってもカッコよくなった)
Feel like a million dollars/bucks
意味:気分最高、最高に気持ちがいい、良い気分、絶好調
直訳:100万ドルのような気持ちだ
例文:Since I quit smoking and started working out every day, I feel like a million dollars.(タバコをやめてワークアウトを始めてから、毎日最高な気分だよ)
Cut corners
意味:ショートカットをする、節約する、手を抜く、手抜きをする
例文:Please take your time, don’t cut corners and follow instructions to the manual.(時間をかけて、手抜きをせずにマニュアルの指示に従ってください)
Break the bank
意味:破産させる、胴元をつぶす、無一文にする、破産するほど高い、(否定文で)大した額にならない、(否定文で)お金があまりかからない
直訳:銀行を破る、銀行を壊す
例文:Jasmine broke the bank buying a Hermès Birkin Bag.(ジャスミンはエルメスのバーキンを買って無一文になった)
Go Dutch
意味:ワリカンする、ワリカンでいこう
直訳:オランダ人になる、オランダ人がんばれ(試合を応援するときなど)
例文:Nick always insists on going Dutch when we go out together.(ニックは出かける度にいつもワリカンにしようって言ってくるの)
こちらも直訳からは予想がつかないイディオムのひとつです。
「Dutch」には「オランダ人」だけではなく、「ぶち壊す」「台無しにする」「パーにする」「ダメにする」などの意味もあります。
Live (from) hand to mouth live
意味:その日暮らしをする
例文: I had 3 brothers and 2 sisters although my dad earned very little, so we lived from hand to mouth.(私には3人兄弟と2姉妹がいたけど、パパには稼ぎがなかったから、私たちはその日暮らしをしていたわ)
Born with a silver spoon in one’s mouth
意味:裕福な家庭に生まれる、生まれながらのお金持ち、良い星の元に生まれた、何不自由なく生まれ育った
直訳:銀のスプーンを口に入れたまま生まれた
例文:Kelly has never worked before because she was born with a silver spoon in her mouth.(ケリーは生まれながらのお金持ちなので、今まで働いたことがありません)
「銀のスプーンを使っているようなお金持ちの家に生まれた」というイメージから生まれたイディオムです。
Make ends meet
意味:家計をやりくりする、収入の範囲内でやりくりする、収支を合わせる、食べていく
例文:I have to work extra hours just to make ends meet.(食べていくために私は勤務時間外労働をしなくてはなりません)
(Go) from rags to riches
意味:無一文からお金持ちに(なる)、貧乏から裕福に(なる)、成金
例文:After succeeding as a model, Jessica went from rags to riches.(モデルとして成功したのち、ジェシカは無一文からお金持ちになりました)
Rags:ぼろ切れ
上半身に関連するイディオム一覧
ここでは、上半身に関する英単語を使ったイディオム一覧をご紹介します。
Bury one’s head in the sand
意味:知らぬふりをする、困難や嫌なことから目を背ける、不都合な事実に目をつぶる、問題を直視しない、現実逃避する
直訳:頭を砂の中に埋める
例文:Face reality! You can’t bury your head in the sand on that.(現実を見ろよ!いつまで目を背け続ける気だよ)
Don’t bury your head in the sand!(現実から目を背けるな!/現実を見ろ!)
Get one’s head down
意味:仕事に戻る、横になる、寝る、タスクに取り掛かる
直訳:頭を下げる、下を向く、顔を伏せる
例文:I’m going to get my head down and finish this assignment.(タスクに取り掛かってこの課題を終わらせるよ)
直訳通りの意味も持ちますが、文脈によっては上記の意味(イディオム)で使われます。
Heads up
意味:注意喚起、前もって言っておくね、気をつけて、一応、警告
直訳:頭を上げる
例文:I just wanted to give you a heads up that I will assign you some tasks tomorrow.(明日いくつかあなたに割り当てるタスクがあることを知らせたくて)
Split hairs
意味:細かいことを言う、些細なことにこだわる、クドクド言う、屁理屈を述べる
直訳:髪を分ける、髪を引き裂く
例文:Why don’t we stop splitting hairs and get back to the main topic.(細かい話はいいから本題に戻ろう)
Go gray
意味:白髪になる、白髪まじりにする、髪が白くなる
例文:Mr. Smith went gray at the temples first.(スミス氏はこめかみから白髪になった)
この「Temple」はお寺ではなくこめかみを意味しています。また、英語で白髪は「White hair」ではなく「Gray hair」です。
Gray:灰色、青ざめた、青白い、白髪化する、高齢化する
Butterflies in one’s stomach/heart
意味:ドキドキする、緊張する、ソワソワする
直訳:お腹の中にちょうちょがいる
例文:I have butterflies in my stomach since tomorrow is my first day at a new school.(明日は新しい学校の初登校日なので、ソワソワしています)
試合前や試験前の緊張しているときから恋愛中にドキドキしているときまで、幅広いシーンで使われているイディオムです。
Pain in the neck
意味:面倒くさい、うざい、イライラする、不快、うっとうしい、邪魔、悩みの種、お荷物
直訳:首の痛み
例文:Everyone at the office says the boss is a pain in the neck.(会社の人たち全員が、上司のことをウザイと言っている)
こちらはカジュアルな場で使えるイディオムです。ほかに「Pain in the ass/butt」という表現もできますが、これは「ケツ」「尻」などを表すスラングで少し品のない表現になるため、あまりオススメしません。
Twist someone’s arm
意味:無理強いする、圧力をかける、強制する、人に強いる、説得する
直訳:〜の腕をねじる
例文:I’ll never twist her arm, but when she asks my help, I’ll lend a hand with pleasure.(私は無理強いすることはしませんが、彼女が助けを求めてきたら喜んで手を貸すつもりです)
Hear at second hand
意味:また聞きで、間接的に、受け売りで
直訳:2番目の手で聞く、中古で聞く、秒針で聞く、助手で聞く
例文:Sorry, I’m not sure if it was true because I only heard the news at second hand.(ごめん。ニュースで聞いただけの受け売りだから、それが真実かは分からないんだ)
「Second hand」は「中古」「助手」「手伝い人」「秒針」などの意味を持ちます。
Buy at second hand:中古で買う
Give one a hand
意味:手を差し伸べる、手を貸す、助ける、〜のために人肌脱ぐ
直訳:〜に手を与える
例文:Can you please give me a hand carrying this suitcase?(スーツケースを運ぶのに手を貸してくれますか?)
Have a hand in something
意味:参加する、加担する、一枚かむ、一役買ってでる、関与する
例文:The participants themselves should have a hand in deciding what they would discuss.(何を議論するかは、参加者自身が決めるべきだ)
Have (time) on one’s hands
意味:時間を持て余す、暇を持て余す
例文:Nina had some time on her hands due to the COVID situation, so she decided to apply to UoPeople.(ニーナはコロナ渦によって暇を持て余していたため、UoPeopleに出願することを決めました)
Eat one’s heart out
意味:残念に思う、悲痛な思いをする、悲観に暮れる、悔しがる
例文:Lisa has been eating her heart out ever since she was dumped by her boyfriend.(彼氏にフラれてから、リサは悲観に暮れています)
「Eat your heart out」というと「私の方がすごい!」という意味のイディオムになります。
Break one’s heart
意味:〜を振る、泣かせる、傷つける、失恋させる、心を引き裂く、心を打ち砕く
直訳:〜の心を壊す
例文:Liam broke Mary’s heart when he walked away from her for his last ex.(リアムが1個前の元カノの元に去ったとき、彼はメアリーの心を傷つけました)
Heartbreaker:罪深い人、恋愛においていつもフってばかりいる人、無情な人、良い加減な人、傷つける人、夢中にさせておいて薄情な人
Go belly up
意味:腹を立てる、壊れる、いかれる、故障する、死ぬ、失敗する、倒産する、破産する
例文:The company went belly-up because they didn’t have enough money to pay its debts.(借金を返すのに充分なお金がなかったため、その会社は倒産した)
下半身に関連するイディオム一覧
イディオムに使われている英単語は、上半身だけではありません。ここでは、下半身に関する英単語を使ったイディオム一覧をご紹介します。
Thigh-slapper/Knee-slapper
意味:面白いジョーク、面白い話
例文:I thought the joke was pretty good, but others told me it was hardly a knee slapper.(私はなかなか良いジョークだと思ったのに、残念ながらほかの人には面白いとは言えないと言われてしまった)
Cost an arm and a leg
意味:高価だ、(代償が)高くついた、お金が高くかかる
直訳:腕と脚のコスト、腕と足を払う
例文:Compared to American houses, buying a home in Japan costs an arm and a leg.(アメリカの家と比べて、日本で家を買うのは高くつく)
このイディオムは、戦争中に腕や脚を失った兵士から来ていると言われています。腕や脚が犠牲となり、高い代償となったことが有力な由来の一つです。
日本語の「手も足も出ない高さ」に似ているため、比較的覚えやすいのではないでしょうか。
Break a leg
意味:がんばって!幸運を祈ってるね!
直訳:脚を折れ
例文:I heard you’re having a job interview today. Break a leg!(今日仕事の面接だって聞いたよ。一生懸命がんばってね!)
「Good luck」のような感覚で使うことができます。
Pull someone’s leg
意味:からかう、ふざけて騙す、冗談を言う
直訳:足を引っ張る
例文:My classmate told me the exam was tomorrow, so I almost got freaked out. But I’m feeling relieved now because I realized she was just pulling my leg.(クラスメートに明日が試験日だって言われてパニクったけど、ただの冗談だって分かったから今はホッとしているよ)
直訳では「足を引っ張る」ですが、日本語のイディオムである「足を引っ張る(誰かの成功や勝利を邪魔する)」とは意味が異なるため、注意してください。
Put my foot in my mouth
意味:うっかり口にしてしまう、ヘマをしてしまう、失言してしまう、口を滑らす
直訳:足を口に入れる
例文:As one employee of this company, you have to be more careful about putting your foot in your mouth.(この会社のいち社員として、失言にはもっと気をつけるべきだ)
Don’t get cold feet
意味:ギリギリになって怯む、いざとなったときに怖気付く、土壇場になって躊躇する、二の足を踏む、逃げ腰になる、寸前で自信を失くす
直訳:脚を冷やさないで
例文:He was going to try bungee jumping, but he got cold feet at the last minute(彼はバンジージャンプにトライするつもりでしたが、土壇場でおじけ付きました)
結婚式の前などによく使われるイディオムです。海外ではこのイディオムをもじって、本番前に新婦が新郎に「Cold Feet Socks」をプレゼントをすることも!
Find one’s feet
意味:独り立ちする、(新しい環境や状況に)慣れる、適応する、順応する
直訳:〜の脚を見つける
例文:The refugee children quickly found their feet in their adopted family.(難民の子どもたちは受け入れ先の養家にすぐに順応しました)
Go toe to toe with someone
意味:〜と肩を並べる、〜と負けずとも劣らない、~と殴り合う
例文:The candidate who stood toe to toe with the President got treated as a hero.(大統領と肩を並べた候補者は英雄として扱われた)
Have sticky fingers
意味:手グセが悪い、盗みグセがある
直訳:指がベタベタしている(ベタつく指を持っている)
例文:The former cashier we hired had sticky fingers.(私たちが雇っていた前のレジ係は手グセが悪かった)
Stick out like a sore thumb
意味:(悪い意味で)目立つ、突き出る、浮いている
直訳:親指のように突き出る
例文:Everyone else came to the restaurant in jeans and T-shirts, so I stuck out like a sore thumb.(ほかのみんなはデニムとTシャツでレストランに来たので、私は一人だけ浮いていました)
▼身体の全部位の名前や、身体に関連するそのほかのイディオムについてはこちら。
顔まわりに関連するイディオム一覧
イディオムでは、顔まわりに関する英単語が使われることも少なくありません。ここでは、顔まわりに関する英単語を使ったイディオム一覧をご紹介します。
See eye to eye
意味:見解が一致する、意見が同じ、意見があう、話があう、気持ちが一致する
例文:The boss and I sees eye to eye on most things.(私の上司とは、ほとんどのことにおいて意見が一致している)
All my eye!
意味:バカバカしい、信じられない、まさか、そんなバカな、ウソでしょ、たわごとだ
直訳:すべての私の目
例文:Tim always brags about his business, but that’s all my eye.(ティムはいつも自分のビジネスのことを自慢しているが、それはたわごとだ)
Turn a blind eye to
意味:見て見ぬふりをする、無視する、目をつぶる
例文:The teachers often turned a blind eye to bullying in the classroom.(先生たちがクラス内でのいじめに見て見ぬふりをすることも少なくなかった)
Pin your ears back
意味:耳を傾ける、注意深く聞く
直訳:耳を固定する
例文:I’m telling you something important. Pin your ears back!(大事なことを話しているの。耳の穴をかっぽじってよく聞きなさい!)
「Pin one’s ears back」でキツく叱る、完全に打ち負かす、耳を傾ける、注意深く聴く
The walls have ears
意味:誰かが聞き耳を立てている、盗み聞きをしている
直訳:壁は耳を持っている、壁には耳がある
例文:It might be better to talk in the park because the walls have ears.(申し訳ないけど公園で話す方がいいかな。誰かが聞き耳を立てているかもしれないからね)
日本語の「壁に耳にあり」と同じです。
Lend an ear
意味:耳を貸す、耳を傾ける、相談に乗る
例文:They didn’t even lend an ear when I needed it most.(私が一番必要としているときに、彼らは耳を貸してすらくれなかった)
こちらは日本語のイディオムとまったく同じ意味なので、比較的覚えやすいのではないでしょうか♪
Bend one’s ear
意味:(聞き手がうんざりするほど)話しかける、長々と話し続ける、しゃべりたてる
直訳:〜の耳を折り曲げる
例文:She didn’t really care about me, she just bended my ear about her own story.(彼女は俺のことを気にかけてくれていたんじゃない。ただ自分の話を話し散らかしただけだ)
Music to my ears!
意味:(それを聞けて)嬉しい!いいね!素敵だね!素晴らしい!最高!
直訳:私の耳に音楽を
例文:My instructor let me know that I passed the exam. That was music to my ears!(私の先生は私が試験に受かったことを知らせてくれた。それを聞けて最高に嬉しい!)
「Happy to hear that」のような感じで、良いお知らせやニュースを聞いたときの嬉しさや喜びを表すことができます。
Listen with half an ear
意味:上の空で聞く、ボーッと聞く、半分半分聞く、適当に聞く、話半分で聞く
例文:She listened to him with half an ear as she studied for the exam.(試験に向けて勉強している間、彼女は彼の話を耳半分で聞いた)
Stick/Poke one’s nose in something
意味:(関係ないのに)出しゃばる、首を突っ込む、口を出す
直訳:〜に鼻を突っ込む
例文:Liam is always poking his nose into other people’s business(リアムっていつも他人の話に首を突っ込むんだよね)
日本語では「首」や「口」が使われますが、英語では鼻が使われます。
Keep one’s nose out of something
意味:干渉しない、首を突っ込まない
例文:It’s not your business, mom. Keep your nose out of it.(これはママの問題じゃないわ。干渉しないで)
Stick/Pokeではなく「Keep」を使うと反対の意味になります。つまり「nose」自体に「首を突っ込む」「口を出す」「干渉する」のような意味があることが分かるのではないでしょうか。
Keep one’s nose clean
意味:トラブルを避ける、行儀よくしておく
直訳:鼻を清潔に保つ
例文:I’ll take you to my parents’ place this weekend so keep your nose clean(今週末両親の家に連れていくから行儀よくしておいてね)
Rub one’s nose in something
意味:(失敗やミスに対して)ガミガミ言う、しつこく言う、ズケズケ言う
直訳:〜の中で鼻をこする
例文:I know I failed my exam, but don’t rub my nose in it anymore!(私が試験に落ちたことは分かってるから、もうこれ以上しつこく言わないで!)
Nose in the air
意味:高飛車、お高くとまっている、傲慢、偉そう、人を見下している、自分の方が上だと思っている
直訳:空中の鼻
例文:I don’t like Alley because she always walks past me with her nose in the air.(アリーが大嫌い。いつも人を見下した様子で私の前を通り過ぎるんだもん)
Follow one’s nose
意味:直感に従う、真っ直ぐに進む、匂いをたどる
直訳:自分の鼻をたどる
例文:I always follow my nose when I’m faced with a big decision.(大きな決断を迫られたときは、いつも直感に従っています)
Make one’s mouth water
意味:美味しそう、食欲をそそる、よだれが出る
直訳:〜の口を水にする
例文:Whenever I pass in front of the restaurant, the smell of the steak makes my mouth water.(あのレストランの前を通り過ぎるといつも、ステーキの匂いに食欲がそそられます)
Leave a bad taste in one’s mouth
意味:後味が悪い、悪い印象を残す
直訳:悪い味を〜の口の中に残す
例文:The way the interviewers treated me left a bad taste in my mouth, so I’m glad I didn’t pass it(後悔はないよ。面接官たちの態度には印象が悪かったし、合格しなくてよかったと思ってる)
Have one’s heart in one’s mouth/throat
意味:ギョッとする、ドキドキする、ビクビクする、ソワソワする、心配でたまらない、極度に緊張する
直訳:〜の心を〜の口の中に抱える
例文:She waited for his arrival with her heart in her mouth.(彼女は彼の到着をソワソワしながら待った)
Be at each other’s throats
意味:言い争っている、いがみ合っている、激しく対立している、激しくケンカしている
直訳:お互いの喉にいる
例文:They have been at each other’s throats ever since, so I don’t think they will make up(それ以来、彼らは激しくいがみ合っているから、仲直りするとは思えないよ)
Stick in one’s throat
意味:受け入れられない、言葉が出ない
直訳:〜の喉に刺さる
例文:It really sticks in my throat that I get paid less than before, although I’m doing the same amount of tasks.(タスクの量は変わらないのに、以前よりも給料が減るなんて受け入れられません)
普通に「喉に引っかかる」という意味もあります。
Shove something down one’s throat
意味:無理強いする、強引に認めさせる、押し付ける
直訳:〜の喉に何かを押し込む
例文:I stopped having a serious relationship with Michelle because her mother’s constantly shoving political rhetoric down my throat.(ミシェルの母親がしょっちゅう政治的なレトリックを押し付けてくるから、彼女と本気で付き合うのはやめたんだ)
By the skin of one’s teeth
意味:かろうじて
直訳:〜の歯の皮膚によって
例文:I could manage to complete the task on time by the skin of our teeth(かろうじて時間通りにタスクを終えることができた)
Have a sweet tooth
意味:甘党、甘いものに目がない
直訳:甘い歯を持つ
例文:I know I need to lose weight, but I have a sweet tooth, so it’s pretty hard for me to go on a diet.(ヤセた方がいいのは分かってるけど、甘党だからダイエットをするのはなかなか厳しい)
Keep your chin up
意味:がんばれ、落ち込まないでね、元気出して、ガッカリしないでね、上を向いて、前向きでいてね
直訳:アゴを上げる、アゴを上げて
例文:Despite cancer, she’s still keeping her chin up and made the brave decision to live life fully.(彼女はガンであるにも関わらず、前向きに人生をフルに楽しむという勇敢な決断をしました)
落ち込んでいる人は下を向きがちであることから、「アゴを上げてね(上を向いてね)」というニュアンスが込められています。
まとめ
イディオムとは、2つ以上の語句が結びついた熟語のことです。また、イディオムは習慣的な言い回しで、直訳では推測しにくいのが特徴だと説明しました。
英語のイディオムを効果的に覚える勉強方法は、以下の4つです。
- 例文とセットで覚える
- 海外ドラマや映画で覚える
- 簡単な文を作りながら独り言を言う
- オンライン英会話で使いまくる
また、英語のイディオムの由来・起源を知っておくことで、そのイディオムのイメージがしやすくなり、長期記憶へとつながることもお伝えしました。
日本でもグローバル化が進んでいる今、イディオムの習得は日常だけではなく、就活や大学受験、英語の資格試験などでも役立ちます。
英語のイディオムには面白いものからオシャレなもの、カッコイイものまで幅広くあるため、ぜひ楽しみながら学習してみてはいかがでしょうか。本記事が、皆さんの飛躍の一助となれば幸いです。