クロワッサン

海外文化

「クロワッサンはパンじゃない!」フランス人の主張

試験に出るかもしれないから覚えておきたいマメ知識!フランス発祥のクロワッサン、実は「パンじゃない」って知ってましたか…?そこには日本人の常識を覆す、衝撃の事実があったんです。今回は、日本在住のフランス人が驚いた「ココがヘンだよ、日本のパン文化」についてご紹介します。

「クロワッサンはパンじゃない」という衝撃の事実

今まであなたが常識だと思ってきたことが、実は事実じゃなかったとしたら、一体どうしますか?あなたはすぐにその話を信じられますか…?(都市伝説風)

ご無沙汰しております、マルチリンガルライターのSayah (@sayah_media)です。アメリカのオンライン大学「University of the People」生活もTerm 2に突入し、毎日慌ただしい日々を過ごしております🙇

さて、今回の本題はタイトルの通り「クロワッサンはパンじゃない」です。自分のWebサイトを持ったら絶対に書くと前々から決めており、ずっとずっと我が子のように温めてきたこの話題。

近年ますますグローバル化が進んでおり、様々なモノが他国から日本にインポートされ、同時に様々なモノが日本から海外へとエクスポートされています。みなさんも、海外に行った際などに、日本の言葉や文化が本来の意味とは違う解釈で使用されていたり、日本の料理が海外風にアレンジされているといったシーンに出くわしたことが一度はあるのではないでしょうか。

カリフォルニアロール

それと同様に、日本国内にも間違えた解釈で使用されている外来語や、日本風にアレンジされている海外の料理など、外国人から見たら「ここがヘンだよ日本人」と思わずツッコミたくなってしまうような日本独自のカルチャーも、おそらくたくさんあるはずです。

今回は、その中でも日本在住のフランス人が驚いた「日本独自のパン文化」についてご紹介します。

クロワッサン

クロワッサンはパンじゃない

パンやワイン、シャンパン、チーズなど、国を代表するグルメが豊富にあり、美食の国としても知られているフランス。

フランスでワイン

その中で最も私が衝撃を受けたのは、フランスでは「クロワッサンはパンじゃない」という事実。

フランスのパリ

ある日、パリ出身の彼と一緒にパンの話をしていた時、私がクロワッサンのことを「パン」と言った瞬間、彼が急に「クロワッサンはパンじゃないよ」と言い始めたのです。

その瞬間、頭の中がはてなマークでいっぱいになってしまった私。

はてな

そして、小さい頃に出題されたなぞなぞ「パンはパンだけど、食べられないパンはな〜んだ?」が頭の中でこだまし始めました🐼

イチゴとクロワッサン

すぐに気を取り戻して、彼に「パンじゃなければ何になるの?」と訊ねてみたところ、彼は「クロワッサンはヴィエノワズリーだよ」と一言。ネイティブ過ぎる発音に、再度頭の中がはてなマークでいっぱいになってしまった私。

はてな

その後しばらく「クロワッサンはパンだ」「クロワッサンはパンじゃない」論争はしばらく続くことに(笑)。

クロワッサンつき朝食

という訳で、納得できない(というかクロワッサン=パンだと信じてこの年まで生きて来たため、もはや何が起きているか分からない)私は、早速検証してみました。

①iPhoneの絵文字で検証してみた

絵文字

まず、私は日本語で「パン」と入力し、彼に見せることに。予測で出て来た絵文字一覧の中には、クロワッサンの絵文字がしっかりと入っています。

日本語で「パン」と入力した結果

次に、今度はフランス語のキーボードを使用して、「Pain(フランス語でパンの意味)」と入力してみました。すると…

フランス語でPain(パン)と入力した場合

…🙀?!?!?

なんと、日本語入力の時には確かに入っていたクロワッサンが、消えてしまっています。。

そして、「他の国ではどうなのだろう」と考えた私は、英語でも試してみました。早速メモ帳アプリに英語で「Bread」と打っていきます。すると…

英語で「Bread(パン)」と入力した結果

なんと、英語でも絵文字のところにクロワッサンは見当たりません。もしかして「クロワッサンはパン」だというのは、日本人だけの認識なのでしょうか?

そして、日本語、英語、フランス語と同様に、普段スペイン語も使用している筆者。ここまで来たら、スペイン語のキーボードでも試してみないと落ち着きません(笑)。という訳で、早速スペイン語のキーボードでも「Pan(スペイン語でパンの意味)」と打ってみました。

スペイン語で「Pan(パン)」と入力した結果

しかし、こちらも同様に、クロワッサンの絵文字は表示されませんでした。パンビリーバボー。。

②Wikipediaで検証してみた

ちなみに英語版のWikipediaでクロワッサンのページを見てみると、クロワッサンの絵の下のType(種類)のところに「ヴィエノワズリー」としっかり書かれています。

英語版ウィキペディア「croissant」クロワッサン
出典:Croissant | Wikipedia

また、念のためにスペイン語版のWikipediaも見てみたところ、なんとこちらには右の写真の下のTipo(種類)のところに「Pastel」と記載されています。ちなみにスペイン語でPastelとは、ケーキの意味。もはや完全にパンというよりスウィーツ扱い…。

スペイン語版ウィキペディア「Cuerno de creama」クロワッサン
出典:Cuerno de crema | Wikipedia

ちなみに日本語版Wikipdiaで「ヴィエノワズリー」を調べてみたところ、種類については「ペイストリーまたはパン」と書かれており、食べるタイミングに関しては「朝食あるいは菓子」と記載されていました。

出典:ヴィエノワズリー | Wikipedia

また、英語版のWikipediaによると、ヴィエノワズリーは、パンと同じく酵母で発酵された生地またはパイ生地でできているのだそうで、さらにその生地に鶏卵やバター、牛乳、クリーム、砂糖などを加えることで、ペイストリーのような甘い味に仕上げたものがヴィエノワズリーと呼ばれているのだとか。

出典:Croissant | Wikipedia

③Google画像検索で検証してみた

チェリーデニッシュ

そして、最後の悪あがきで、Google画像検索でも検証してみました。コピーライトの問題で検索結果の画像は載せられないため、結果とイメージ画像だけ載せていきます。まずは日本語から。

様々な種類のパン

日本語で「パン」と検索すると、上の画像のように様々な種類のパンが表示され、あちこちにクロワッサンを始めとする甘そうな面々がいらっしゃいました。

次に、英語で「Bread」と検索してみました。

Bread

すると、食パンやライ麦パンなどのパンがたくさん表示されており、甘そうなタイプのものは表示されませんでした。

次に、フランス語の「pain」でも検索してみます。

pain(痛み)

すると、「pain」は英語で「痛み」という意味なので、頭痛や腰痛、胸の痛みなどの痛そうな画像がたくさん表示されてしまいました🙀(笑)

きちんと言語設定をフランス語に設定し直して「pain」で検索してみたら、バゲットやバタール、パン・ド・カンパーニュなどのいわゆる「フランスパン」を筆頭に、甘くなさそうな見た目のパンが表示されました。

最後に、スペイン語の「pan」でも検索してみました。

pan(フライパン)

すると、今度はフライパンがたくさん。。。どうやら「pan」は英語でフライパンを意味するので、フライパンばかり表示されてしまったようです。気を取り直して、再度スペイン語設定にしてからGoogle検索をしてみると、またもや英語やフランス語と同様の結果となりました。

イチゴのヴィエノワズリー

やはり「パン」と検索して、クロワッサンやその他の甘い菓子パンが出てくるのは日本語版だけ。ここまで来たら、もうこれは認めざるを得ません。

日本のみなさん、クロワッサンはパンじゃなかったんですパンビリーバボー(言いたいだけ)。

びっくりする豚さん

ヴィエノワズリーって何?

ヴィエノワズリー

ちなみに「Viennoiserie(ヴィエノワズリー)」とは 、フランス語で「ウィーンの物」という意味で、ウィーン風の焼き菓子、またはパティスリー(ペイストリー)のこと。クロワッサン以外にも、ブリオッシュ、デニッシュ、パン・オ・ショコラなどが、ヴィエノワズリーに分類されます。

また、フランスでは、パンとヴィエノワズリーでお店が違ったり、棚がきちんと分かれているのだとか。

フランスのベーカリー、パンとヴィエノワズリーで分別されている棚

パンとヴィエノワズリーで分別されているフランスのベーカリー

要するに、日本語でいう「菓子パン」などの甘いタイプのものが、ヴィエノワズリーにあたります。

ちなみにこれ、彼の兄弟家族とみんなで会った時にも話題に上がったのですが、フランス人に対して「クロワッサンはパンだ」というと怒られます(笑)。もちろん本気では怒られませんが、全力で否定されます🙀

これを知らないと試験で困る!?

試験・テスト

ちなみに、以前フランス語のオンラインレッスンを受講した時に、こんなことがありました。先生がパン屋さん役になり、私がお客さん役になって、いわゆるロールプレイをしていた時のこと。

その時のスクリプトの内容は、パン屋さんとお客さんのやりとりで、お客さんは「un croissant au beurre, deux pains au chocolat et une brioche au sucre(バタークロワッサン1つ、パン・オ・ショコラ2つ、シュガーブリオッシュ1つ)」をオーダー。

たくさんのパン

そして、私は出題の「La cliente achète du pain. Vrai ou faux ?(そのお客さんはパンを買います。本当かウソか?)」との問いに対し、とっさに「Vrai!(本当です!)」と答えてしまったのですが、もちろん正解は「Faux(ウソ)」。なぜならそれらは全部、フランスではパンではなく、ヴィエノワズリーという扱いになるからです。

ちなみにこの時のフランス人の先生は、日本でこれらがパンだと認識されていることを知らないようで、自信満々に「Vrai(本当です)!そのお客さんはパンを買いました」と答える私に対して、不思議そうな顔をしていました(笑)。

クロワッサン

ちなみに、「Pains au chocolat」は直訳すると「チョコレートのパン」という意味になるのにも関わらず、実際にはパンではないのです…。つまりメロンパンも揚げパンもクリームパンも、私たちがパンだと思って止まなかったモノたちは、正確にはパンではない(少なくともフランスでは)ということになります。

もしロールプレイではなく、資格試験などでこのような問題が出ていたら、確実に間違えてしまっていたことでしょう。。もし今後フランス語の試験を受ける予定があるという方は、パンやクロワッサンについて出題された際には、ぜひ注意してみてください✨

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語学と文化が大好きなマルチリンガルライター(日本語、英語、スペイン語、フランス語)。 「働く⇆海外滞在」を繰り返し、多言語で生活するフリーランス。 【職業】Webライター、翻訳家。 アメリカのオンライン大学「University of the People(UoPeople)」在学中。Webメディア運営会社に約5年勤めたのち独立。 他に、米国大手ブランドのPRやコンテンツ制作、SNS運用、SEOコンサル、メディアの運営などもしています。 【執筆記事】主にビジネス、SEO、インタビュー(英日)、語学、映画レビュー、イベントレポートなど、幅広く執筆中。

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