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Sayahon
更新日2022年4月26日「Principles of Business Management」まとめ
こんにちは!マルチリンガルライターのSayah (@sayah_media)です。遂にUniversity of the People(UoPeople)のTerm 3が始まりました。様子見ではありますが、今回は初の2コース(「Microeconomics(ミクロ経済学)」と「Art History(美術史)」)を受講しています。
そこで本稿では、前Term(Term 2)で受講した「BUS 1101 Principles of Business Management」について、まとめてみました。
前回のコースと同様に、Unit 1からUnit 9までの学習内容や感想、課題の量、試験の難易度などについて、全体的に詳細にレビューしているので、これから本コースを受講する方や、UoPeopleへの入学を検討している方の参考になれば幸いです。
※本稿に書かれている情報はAY2021-T2時点のものです。コースの内容は変更される場合があります。また、難易度などはあくまでも個人の感想です。
前回のコース「UNIV 1001: Online Education Strategies」のレビューはこちら。
- 1 「Principles of Business Management」とは
- 2 「Principles of Business Management」の学習内容
- 3 Unit 1: Introduction to the Principles of Management(管理の原理原則の概要)
- 4 Unit 2 – Psychology and Work Behaviors(心理学と勤務態度/行動)
- 5 Unit 3 – Globalization and Leadership(グローバル化とリーダーシップ)
- 6 Unit 4 – Mission, Vision, and Values(ミッション、ヴィジョン、バリュー)
- 7 Unit 5 – Strategic Management(戦略的マネジメント)
- 8 Unit 6 – Goals and Objectives(ゴールと目標/目的)
- 9 Unit 7 – Organizational Structure and Change(組織構造と変化/変革)
- 10 Unit 8 – Organizational Culture(組織文化/社風)
- 11 Unit 9 – Course Review and Final Exam(コースレビューと期末試験)
- 12 本コースの感想
「Principles of Business Management」とは
本コースは、その名の通り「ビジネスマネジメントの原則原理」を学ぶコースです。また、このコースはUoPeopleの経営学部の必修コースとなります。
このコースを受講することで、マネージャーの観点から組織を管理する方法について学ぶことができます。
↑UoPeopleについても言及されている書籍
マネジメントとは
『Management principles』の著者であるメイソン・アンドリュー・カーペンターらの説明によると、
マネジメントの原則とは、実際に管理する手段、つまり、個人、グループ、組織において、他の人を通じて物事を成し遂げる手段です。
また、フランスの経営学者で経営管理論の創始者として知られるアンリ・ファヨールが開発した、マネージャーとして理想的な役割や仕事を遂行するために必要なプロセスである「P-O-L-C(計画・組織・指揮・統制)フレームワーク」を軸に学びます。
課題の量
気になる課題の量ですが、レポートの指定文字数やページ数、リーディングの量など、全体的な課題の量を表にまとめてみました。
Reading Assignment | 約11,000語(約73,000文字) ~約20,000語(約133,000文字) |
Discussion Assignment | 150 words以上で提出(上限なし) |
Written Assignment | 2ページで提出 |
Learning Journal | 500 words以上で提出(上限なし) |
結論から言うと、1コースのみの受講にしておいて正解でした。表を見ていただくと分かりますが、リーディングの量が凄まじく多いです。量が少ない週でも約11,000 wordsあります。また、これはあくまでも「文字数」ではなく「単語数」です。そのため、文字数にすると、最低でも約73,000文字もの文章を1週間で読み上げなくてはなりません。
「Principles of Business Management」の学習内容
「Principles of Business Management」の各ユニットの学習テーマは、下記の通りです。
- Unit 1 – Introduction to the Principles of Management(管理の原理原則の概要)
- Unit 2 – Psychology and Work Behaviors(心理学と勤務態度/行動)
- Unit 3 – Globalization and Leadership(グローバル化とリーダーシップ)
- Unit 4 – Mission, Vision, and Values(ミッション、ヴィジョン、バリュー)
- Unit 5 – Strategic Management(戦略的マネジメント)
- Unit 6 – Goals and Objectives(ゴールと目標/目的)
- Unit 7 – Organizational Structure and Change(組織構造と変化/変革)
- Unit 8 – Organizational Culture(組織文化/社風)
- Unit 9 – Course Review and Final Exam(コースレビューと期末試験)
Unit 1: Introduction to the Principles of Management(管理の原理原則の概要)
Unit 1のトピック
- Managers and the nature of their work
マネージャーとその仕事の性質 - Overview of leadership, entrepreneurship, and strategy
リーダーシップ、起業家精神、戦略の概要 - The planning-organizing-leading-controlling (P-O-L-C) framework
P-O-L-C(計画・組織・指揮・統制)のフレームワーク - Economic, social, and environmental performance
経済的、社会的、環境的パフォーマンス - Individual and group level performance
個人とグループレベルのパフォーマンス - Goal setting using SMART, —specific, measurable, aggressive, realistic, and time-bound
SMART(具体的、測定可能、積極的、現実的、期限付き)を使用したゴール設定
このUnitを終えると、次のことができるようになります。
- マネジメントとその特性を調査することができます
- マネジメントに関連するパーソナルスキルと知識を反映/塾考することができます
- ゴール設定テクニックを、個人の専門能力開発に適用することができます
出典:Syllabus | University of the People
Unit 1のタスク
- コースのシラバスに一通り目を通す
- ラーニングガイドとリーディング・アサインメントを一通り読む
- コース・フォーラムに自己紹介の投稿をする
- ディスカッション・フォーラムにディスカッション・アサインメントを投稿する
- ディスカッション・フォーラムで3人の生徒の投稿に返信する
- ラーニング・ジャーナルを提出する
- セルフクイズを受ける
Unit 1のレビュー
本コースで使用する教材はこちらです。
Carpenter, M., Bauer, T., & Erdogan, B. (2010). Management principles, v. 1.1.
見れば分かりますが、どのチャプターも結構な量です。リーディング・アサインメント(読書課題)では、各ユニットにつき各チャプターを全て読む必要があります。
Unit 1のリーディング・アサインメントで出される課題は、上の教材のチャプター1(約15,000語、約100,000文字)、スライド1つ、動画1本です。
スライドに関しては、ピア・アセスメントについて説明されているもので、以前のコースでも出されたものです。そのため、ピア・アセスメントについて既に周知している方は、復習程度に読み流すだけで構わないでしょう。
リーディングの量は多いものの、Unit 1全体の課題量としては、コースフォーラムでの自己紹介の投稿があった程度で、ライティング・アサインメントやピア・アセスメントがない分、いつもの学習量と比べて少なく感じました。
しかし、リーディング・アサインメントの内容や英語の難易度は、全体的に同コースよりもはるかに難しくなった印象です。また、本ユニットでは、「UNIV 1001: Online Education Strategies」でも少し習ったSMARTゴールを仕事に当てはめる方法について学習しました。
また、日本の企業とアメリカの企業では、役職名の違いや、あるいは同じ役職名でも役割が異なることがあるため、聞き慣れない役職名などにしばしば頭を抱えました。そのため、何度も読み直さないといけない場面も。
他の日本人生徒とやりとりしたところ、その方も同じく難易度の上がり具合に驚いているようでした。
Unit 2 – Psychology and Work Behaviors(心理学と勤務態度/行動)
Unit 2のトピック
- The roles of personality and values in determining work behaviors
仕事の行動を決定する上での性格と価値観の役割 - The process of perception and how it affects work behaviors
知覚のプロセスと勤務態度/行動への影響 - The major work attitudes that affect work behaviors
勤務態度/行動に影響を与える姿勢 - The concept of person-organization fit and how it affects work behaviors
人と組織の適合についての概念と、勤務態度/行動への影響 - The key set of behaviors that matter for organizational performance
組織の業績にとって重要な一連の主要な行動
このUnitを終えると、次のことができるようになります。
- 性格と価値観の概念を適用することができます
- 組織の成功にとって最も重要な行動について説明できるようになります
- 社会的観点について多角的に検討することができます
出典:Syllabus | University of the People
Unit 2のタスク
- ラーニングガイドとリーディング・アサインメントを一通り読む
- ディスカッション・フォーラムにディスカッション・アサインメントを投稿する
- ディスカッション・フォーラムで3人の生徒の投稿に返信する
- ライティング・アサインメントを提出する
- ラーニング・ジャーナルを提出する
- セルフクイズを受ける
Unit 2のレビュー
今回のリーディングアサインメントで読む教材は『Management Principles v. 1.1』のChapter 2『Personality, Attitudes, and Work Behaviors』です。Chapter 2は、なんと約20,000語、約125,000文字もありました。
これに加え、ライティング・アサインメント用に1記事、他に動画リソースが2本あります。
UNIV 1001や本コースのUnit 1と比較すると、やはり読み物の量が多かったです。私の場合、かなりじっくり読み込んでいるのと、ノートをかなり細かくまとめながら進めているというのもありますが、Chapter 2のリーディングだけで、なんと11時間もかかってしまいました…。しかし、個人的には内容的自体はChapter 1よりもサクサク頭に入りました。
今回のユニットでは「Work behaviors」や「Work attitude」がポイントとなるため、「behavior」と「attitude」の意味をきちんと理解しておくことは必要不可欠です。
両者のニュアンスの違いが分からないという方のために、両者の意味の違いや使い分けについて、こちらの記事で解説しています。よろしければ参考にしてください。
▼英語で「態度」を表すBehaviorとAttitudeの違いを解説!
ちなみに、Unit 2はライティング・アサインメントの提出がある週です。ディスカッション・フォーラムの文字数は150 words以上で上限はありませんが、ライティング・アサインメントに関しては、きっかり2ページで提出する必要があります。
また、今回のライティング・アサインメントでは、リーディング・アサインメントで学んだSASや4 factorのことについて、きちんと理解している必要があります。クラスメートの一人から「今回のWAとLJで悩んでいる」というメッセージが届くなど、人によっては難しく感じるようでした。
ライティング・アサインメントでは、文法ミスやtypoなども減点の対象なので、自分でダブルチェックを行うと共に、Grammarlyなどの英文添削ツールを使用することをオススメします。
ただし、Grammaryによる校正も決して完璧ではないため、心配な時は、166円からのオンライン英語添削【IDIY(アイディー)】のような英語添削アプリを使用するのも手です。
「IDIY(アイディー)」はNHK「おはよう日本」や「東洋経済」でも紹介された、24時間365日間対応の英語添削アプリです。「アイディービジネス」を使用した場合、最短3時間で納品してくれます。
Unit 3 – Globalization and Leadership(グローバル化とリーダーシップ)
Unit 3のトピック
- The history of principles of management
管理の原理原則の歴史 - The context for contemporary principles of management
現代の管理の原理原則の背景 - Key global trends
主要なグローバル・トレンド - Globalization’s effects on management principles and practices
管理の原理原則と実践に対するグローバル化の影響 - Value-based leadership (ethics) in management
管理における価値ベースのリーダーシップ(論理)
Unit 3を完了すると、以下のことができるようになります。
- 重要な歴史的管理の視点であるテイラー主義を適用することができます
- 主要なグローバル・トレンドを評価できるようになります
- 現代の経営手法である学習組織に関する主要な原則を調査することができます
出典:Syllabus | University of the People
Unit 3のタスク
- Unit 2のライティング・アサインメントのピア・アセスメントを行う
- ラーニングガイドとリーディング・アサインメントを一通り読む
- ディスカッション・フォーラムにディスカッションアサインメントを投稿する
- ディスカッション・フォーラムで3人の生徒の投稿に返信する
- ラーニング・ジャーナルを提出する
- セルフクイズを受ける
- グレイデッド・クイズを受ける
Unit 3のレビュー
今回もリーディング・アサインメントの量が非常に多かったです。メインはいつもの教材のChapter 3『History, Globalization, and Values-Based Leadership』で、約11,000語、約73,000文字ありました。
他に、Webページ(記載されている図のみ)、約5ページ分のPDF、4ページ分のPDF、10ページ分のPDFを読む必要があります。
しかし、最後の10ページ分のPDFに関しては、ピア・アセスメントについてのスライドで、以前にも読んだものです。そのため、ピア・アセスメントについて既に把握しているという方は、復習程度にサラッと読み流す程度で大丈夫だと思います。
また、リーディング・アサインメントに加え、17分半と6分弱の動画が2本あります。
ここまで来ると、だいぶAPAフォーマットに慣れてきたと感じるでしょう。ただ、ディスカッション・フォーラムを見ていると、生徒の大半はまだAPAをマスターできておらず、インストラクターに訂正されているのを見ることも多いです。そのため、他の生徒と比べて焦る必要はありません。
しかし、APAフォーマットの間違いは、ライティング・アサインメントなどでも減点の対象になりやすいです(ライティング・アサインメントの方が、ディスカッション・フォーラムよりも採点が厳しい印象です)。そのため、練習も兼ねてなるべく様々な文献を引用・参照し、早めの習得を目指すことをオススメします。
また、Week 3は、成績にも影響を与えるグレイデッド・クイズがあります。本コースのグレイデッド・クイズは、前コース「UNIV 1001 Online Education Strategies」よりも難易度が高いため、スケジューリングとタイムマネジメントをしっかりと行い、事前にノートやこれまでのセルフクイズをレビューする時間を確保しておきましょう。
Unit 4 – Mission, Vision, and Values(ミッション、ヴィジョン、バリュー)
Unit 4のトピック
- The Roles of Mission, Vision, and Values Mission and Vision
ミッション、ヴィジョンの役割と、価値・ミッション・ヴィジョン - Creativity and Passion
クリエイティビティ(創造性)とパッション(情熱) - Stakeholders
ステークホルダー(利害関係者) - Crafting Mission and Vision Statements
ミッションとヴィジョンステートメント(声明)の作成
このユニットで学ぶと、以下のことができるようになります。
- ステークホルダー(利害関係者)とその役割を特定し、話し合うことができます
- クリエイティビティのツールを適用することができるようになります
- 自分自身のミッションとヴィジョンステートメントを生成することができます
出典:Syllabus | University of the People
Unit 4のタスク
- ラーニングガイドとリーディング課題を一通り読む
- ディスカッション・フォーラムにディスカッションアサインメントを投稿する
- ディスカッション・フォーラムで3人の生徒の投稿に返信する
- ライティング・アサインメントを提出する
- ラーニング・ジャーナルを提出する
- セルフクイズを受ける
Unit 4のレビュー
今回の教材は『Management Principles v. 1.1』のChapter 4『Developing Mission, Vision, and Values』と、ピア・アセスメントについての説明が記載されているPDFと、動画1本です。
今回もリーディングのボリュームが多く、Chapter 4だけでも約15,000語、約100,000文字ありました。PDFに関しては、UNIV 1001や前回のユニットでも提供されているため、既にやり方を知っている方は飛ばして良いでしょう。
個人的に、今回のディスカッション・アサインメントには結構頭を使いました。勿論メインは今回のユニットで習ったことですが、しっかりとした意見や答えにたどり着くには、今までのユニットで習った知識も重要です。
ライティング・アサインメントに関しては、今回は出題の仕方が普段と違います。アイディアを駆使して楽しんで解くことができ、時間もさほどかかりませんでした。特にクリエイティブ脳の人であれば、スムーズに解くことができるのではないかと思います。
Unit 5 – Strategic Management(戦略的マネジメント)
Unit 5のトピック
- How strategies emerge
戦略がどのように現れるか - Strategy as trade-offs, discipline, and focus
トレードオフ、規律、集中戦略 - Internal and external analysis to develop strategy
戦略策定のための内部分析と外部分析 - The strategy diamond
ダイヤモンド戦略
このUnitを終えると、次のことができるようになります。
- 戦略とヴィジョン、ミッション、バリューの結びつきについて話し合い、評価することができます
- SWOTを使用して、内部分析と外部分析を適用することができます
- ダイヤモンド戦略を策定できるようになります
出典:Syllabus | University of the People
Unit 5のタスク
- Unit 4のライティング・アサインメントのピア・アセスメントを行う
- ラーニングガイドとリーディングアサインメントを一通り読む
- ディスカッション・フォーラムにディスカッション・アサインメントを投稿する
- ディスカッション・フォーラムで3人の生徒の投稿に返信する
- ライティング・アサインメントを提出する
- ラーニング・ジャーナルを提出する
- セルフクイズを受ける
Unit 5のレビュー
今回リーディング・アサインメントで読む教材は『Management Principles v. 1.1』のChapter 5 『Strategizing』です。今回もリーディングの量が莫大で、Chapter 5はなんと約20,000語、約133,000文字もありました。
他に、ライティング・アサインメント用のPDF(8ページ分のPDFですが、文章自体は5ページ分)を1つ、動画リソースを3本観る必要があります。
また、Week 5はライティング・アサインメントや前回分のピア・アセスメントもあるため、時間配分に注意が必要です。今回のライティング・アサインメントでは、事前にPDFを読み、今回習ったメソッドを用いて分析します。つまり、ユニットの内容をきちんと把握した上で、分析・考察する必要があるため、考える時間に余裕を持って取り組むと良いでしょう。
さらに、本コースのライティング・アサインメントの指定ページ数は、きっかり2ページです。他の提出物は「何words以上」となっていることが多いですが、ライティング・アサインメントの場合、2ページ以上または2ページ未満で提出した場合は、Peerに低い点数をつけられてしまう原因になります。そのため、必ずきっかり2ページで仕上げられるように気をつけてください。
Unit 6 – Goals and Objectives(ゴールと目標/目的)
Unit 6のトピック
- The nature of goals and objectives and why they are important
ゴールと目標/目的の性質とそれらが重要である理由 - Characterizes good goals and objectives
良いゴールと目標/目的の特徴を描写する - The roles of goals and objectives in employee performance reviews
従業員の業績評価におけるゴールと目標/目的の役割 - Personal goals and objectives
個人的なゴールと目標/目的
このUnitを完了すると、次のことが可能になります。
- ゴールと目標/目的が組織の管理にどのように貢献するかについて話し合うことができます
- 具体的で測定可能なゴールがマネジメントにどのように貢献するかについて話し合うことができます
- SMART基準を使用して、個人的なゴールと目標/目的を作成できるようになります
出典:Syllabus | University of the People
Unit 6のタスク
- Unit 5のライティング・アサインメントのピア・アセスメントを行う
- ラーニングガイドとリーディング・アサインメントを一通り読む
- ディスカッション・フォーラムにディスカッション・アサインメントを投稿する
- ディスカッション・フォーラムで3人の生徒の投稿に返信する
- ラーニング・ジャーナルを提出する
- セルフクイズを受ける
- グレイデッド・クイズを受ける
Unit 6のレビュー
今回のリーディングアサインメントで読む教材は『Management Principles v. 1.1』のChapter 6『Goals and Objectives』と動画リソースが3本です。Chapter 6のボリュームとしては、約14,000語、約95,000文字あります。また、今回はグレイデッド・クイズや、前回のWAのピア・アセスメントがあるというのもポイントです。
このユニットでは、タイトルにもなっている「Goals」と「Objectives」がキーとなってきます。日本語では、一般的にどちらも「目標」や「目的」と翻訳されますが、これらのニュアンスの違いや本来の意味をきちんと捉えることは非常に重要です。
また、「Goal」と「Objective」は、どちらもビジネス戦略の結果を生みだす上で必要不可欠です。そのため、ビジネスや経営学に携わっている方は、これらの違いについてきちんと把握しておくことをオススメします。
「Goal」と「Objective」の意味やニュアンスの違いについては、こちらで詳しく解説しているので、よろしければご覧ください。
▼目標・目的を英語で!「Goal」と「Objective」の違いとは
ディスカッション・アサインメントに関しては、きちんとこれまでに習ったことを理解していれば、難しくはないと思います。
今までは最後にセルフクイズを解いていたのですが、読み落としなく読んだつもりでも、メモしたことがセルフクイズに出ないということが何回かあったため、先にセルフクイズで要点をつかんでから、そこに注力するという試みをしました。
するとリーディングもポイントを重視して読むことができたため、いつもよりスムーズに読み進めることができ、今回のコースを受講して初めて、日曜の夜までにディスカッション・アサインメントを提出することができました。
グレイデッド・クイズは問題数が20問で制限時間は30分でした。セルフクイズと全く同じ出題も1つ2つ見かけましたが、ほとんどは同じテーマでも言い回しが変わっているか、全く別の問題です。
そのため、セルフクイズを丸暗記するのではなく、学んだことを自分のシチュエーションに置き換えるなどして、きちんとイメージしながら内容を理解していくことを推奨します。
また、最初は私のクラスには38人くらいのクラスメートがいたと思うのですが、この頃には21名までに減っていました。
Unit 7 – Organizational Structure and Change(組織構造と変化/変革)
Unit 7のトピック
- Organizational structure and its basic elements
(組織構造とその基本要素) - Matrix, boundary-less, and learning organizations
(マトリックス組織、バウンダリレス/境界のない組織、学習組織) - Organizational change
(組織変革) - Resistance to change
(変革への抵抗) - Strategies for planning and executing change effectively
(変革を効果的に計画および実行するための戦略)
このUnitで学ぶと、以下のことができるようになります。
- 組織の変化とそれに対する抵抗について話し合うことができます
- 現代の3つの組織形態のメリットとデメリットを比較し、検討することができます
- 変革を効果的に実行する方法について要約することができます
- 組織の変化とそれに対する抵抗について話し合うことができます
- 現代の3つの組織形態の欠点と利点を比較・検討することができるようになります
- 変革を効果的に実行する方法を要約することができます
出典:Syllabus | University of the People
Unit 7のタスク
- ラーニングガイドとリーディング・アサインメントを一通り読む
- ディスカッション・フォーラムにディスカッション・アサインメントを投稿する
- ディスカッション・フォーラムで3人の生徒の投稿に返信する
- ライティング・アサインメントを提出する
- ラーニング・ジャーナルを提出する
- セルフクイズを受ける
Unit 7のレビュー
今回のリーディング・アサインメントで読む教材は『Management Principles v. 1.1』のChapter 7『Goals and Objectives』で、動画リソースが3本です。また、Week 7はライティング・アサインメントがあります。
Chapter 7のボリュームは約12,000語、約80,000文字で、語数に関してはいつもの半分程度しかないため、いつもよりも楽に感じるのではないかと思います。
ラーニング・ジャーナルでは、今回習った「Unfreeze」「Change」「Refreeze」が重要なポイントです。
私は「Unfreeze」「Change」「Refreeze」の理解に少し時間がかかってしまい、色々とネットで検索してみたのですが、最終的にこちらの本が大変参考になりました。
この本の第2章〜第4章では、それぞれの意味について、非常に分かりやすく解説されています。
また、ディスカッション・アサインメントに関しては、きちんとリーディングさえしていれば、そんなに難しくはないと思います。
ライティング・アサインメントにおいては、Matrix structureへの理解が必要です。しかし、それさえ理解していれば、そこまで頭を抱えることはないのではないかと思います。
Unit 8 – Organizational Culture(組織文化/社風)
Unit 8のトピック
- Organizational culture its importance for an organization
(組織にとっての組織文化とその重要性) - The dimensions that make up a company’s culture
(企業文化を構成する要素) - Five signs of organizational culture
(組織文化の5つの兆候) - The factors that create cultural change
(文化変容を生み出す要因)
このUnitでは、下記のことを学ぶことができます。
- 長所と短所の観点から組織文化について話し合い、評価できるようになります
- 組織について調査し、組織文化を生み出すアーティファクトの例を挙げられるようになります
- 「組織文化の5つの兆候」を組織に適用することができます
出典:Syllabus | University of the People
Unit 8のタスク
- Unit 7のライティング・アサインメントのピア・アセスメントを行う
- ラーニングガイドとリーディング課題を一通り読む
- ディスカッション・フォーラムにディスカッションアサインメントを投稿する
- ディスカッション・フォーラムで3人の生徒の投稿に返信する
- ラーニング・ジャーナルを提出する
- Final Exam(期末試験)の手順について、ユニット9のラーニングガイドを注意深く読む
- セルフクイズを受ける
- Practice Exam(模擬試験)を受ける
Unit 8のレビュー
今回のリーディング・アサインメントの教材は『Management Principles v. 1.1』のChapter 8『Organizational Culture』で、動画リソースは2本です。
Chapter 8のボリュームは、約13,000語、約85,000文字程度でした。セルフクイズも結構解けたので、リーディングの内容としてはさほど難しくない印象です。
ディスカッション・アサインメントに関しては、生徒自身の経験から執筆する必要があります。クラスメートの何人かが出題の意味を捉え違えて、自身の経験から書くことができていなかったようで、ある日インストラクターから「自身の経験から執筆していない方は、再提出をしてください」というメッセージが一斉に送られてきたことがありました。
しかし、このような措置はどのインストラクターでも取ってくれるわけではありません。そのため、出題の意味をきちんと把握してから取り組むことをオススメします。
ラーニング・ジャーナルに関しては、「Organizational culture」という意味を、きちんと理解しておく必要があります。「組織文化」というと、しっくり来ない方も少なくないかと思いますが、日本語でも良いので事前にリサーチして、大方の意味を理解した上でリーディング・アサインメントで知識を固めると、頭に入りやすいかもしれません。
また、Unit 9を前に、Unit 8ではPractice Exam(模擬試験)が用意されています。これはこれまでのセルフクイズの総集編のようなものです。出題数は50問、制限時間は30分で、何回でも受けることができます。これは成績には入りません。
最後に、教材の内容やインストラクターの評価など、全体的なコースの評価をしたら、Final Exam(期末試験)のあるUnit 9へと臨みます。
Unit 9 – Course Review and Final Exam(コースレビューと期末試験)
Unit 9はFinal Exam(期末試験)シーズンです。期末試験は、Unit 9の週の木曜日から日曜日(UoPeople時間)までの4日間であれば、いつでも受けることができます。
そのため、「木曜に終わらせて早く休みに入ろう」「平日は仕事だから土日に受けよう」「みっちり勉強したいから最終日に受けよう」など、自分の好きなタイミングで受験することが可能です。
また、Unit 8のPractice Exam(模擬試験)とは別に、Unit 9にもReview Quiz(復習テスト)が用意されています。期末試験を受ける前に、必ずどちらも受けておきましょう。
Unit 9のタスク
- ラーニングガイドを読み、Review Quizを受ける
- Final Examを受ける準備をする
Unit 9のレビュー
期末試験についてのラーニングガイドを読んだら、Review Quizを受けます。こちらは40問出題され、Practice Examと同様、何回でも受けることができます。こちらも成績には入りません。
また、Final Examの出題数は40問で、制限時間は1時間となっています。Final Examではほとんど出題されるものが変わっているため、セルフクイズや模試、復習テストの答えを暗記するのではなく、きちんと学んだことを理解しておきましょう。
Finalが終わったら、次のTermまでしばらくお休みです。お疲れ様でした☺️
本コースの感想
内容としては、マネジメントについて全体的に網羅されており、基礎的なことが知れたため、最初にこのコースを選択してよかったと思います。
インストラクターに関しては、今回とても几帳面でストイックな女性の先生に当たりました。ディスカッション・フォーラムのテーマなどについても、毎回長文で要項などが詳細に分かりやすく綴られており、参考にすべきAPAフォーマットのURLなども記載されていました。
しかし、これはクラスで差があるようで、他のクラスの生徒によると、先生によってはあまり生徒の投稿に対して返信などをしない方や、提出物への評価とフィードバックが遅い先生もいるとのことでした。
そのため、まずUnit 1のコース・フォーラムやディスカッション・フォーラムで、インストラクターの対応や生徒のフィードバック、クラスの全体的な雰囲気などを確認してみることをオススメします。
また、Unit 1の間であれば、Withdraw扱いにならないため、成績証明書などの書類に「W」の文字が付くことなく、コースをDropすることができます。
前コースとの違い
①Unitの終わりにセルフクイズがクローズする
前コースの「UNIV 1001: Online Education Strategies」との違いですが、前コースではTermの間ずっと開いていたセルフクイズが、Unitの終わりと共にクローズする仕様になっていました。
Unitの終了後に後から手をつけようとすると、もう受けることができないため、必ずそのUnitの内に受けるよう気をつけてください。セルフクイズの正解は、次の週にレビューすることができます。
②リーディングの量が多い
とにかくリーディング・アサインメントの量が多いため、文字を機械的に暗記するのではなく、以前働いていた職場に置き換えたりして、頭の中でそのシチュエーションを思い浮かべ、イメージを膨らませるようにしました。
③難易度の上昇
また、本コースでは、ビジネスにおける専門用語や馴染みのないシステムなどもたくさん出てきます。組織のシステムが分からなかったり、なかなかイメージができない場合は、記事またはYouTubeなどでその都度リサーチすることをオススメします。
④文字起こしのPDFが付いていない
また、前コース「UNIV 1001: Online Education Strategies」では、動画リソースには必ず文字起こしのPDFが付いていましたが、本コースには付いていません。そのため、リスニングが苦手という方は注意してください。
しかし、現在のYouTube動画には自動翻訳機能などが付いているため、もしもリスニングが苦手だという方は、こちらの設定をオンにすることで、理解しやすくなるのではないかと思います。
⑤要項や指定文字数・ページ数が違う
DFやWA、LJなどの提出物に関しても、前コースとは要項や指定の文字数・ページ数などが若干異なります。そのため、課題を行う際は、一通り要件を確認してから取り組みましょう。
コースのポイント
前述の通り、本コースはとにかくリーディングの量が多いです。仕事やプライベートが忙しい人や、他にも時間がかかるコースを取っている方には、両立の難しさを感じるかもしれません。
最初は38人ほどのクラスメイトがいたのですが、後半には半分になり、最終的なクラスメートの数は19人まで減っていました。私自身も、仕事が多忙な時期と重なってしまったこともあり、朝方まで仕事や課題をしていることも多々ありました。
前のコース「UNIV1001: Online Education Strategies」くらいの学習量だと思ってプランを立てると、スケジュールが詰まってしまう可能性があるため、少し余裕を持って取り組むことをオススメします。
本コースがオススメな人
今回は日本人のクラスメイトはおらず、全員外国人でした(アメリカの大学なので、むしろ私が外国人)。一人だけ高校を卒業したばかりの10代の子がいたのですが、ほとんどが社会人で、年齢やバックグラウンドも様々でした。
ディスカッション・フォーラムで生徒の投稿内容を見ていると、
- 仕事の経験が豊富
- マネージャーとして働いた経験がある
- 現在マネージャーとして従事している
といったバックグラウンドがあり、自身の経験に基づいて意見をしている生徒は、インストラクターからも比較的良いフィードバックをもらえていることが多かった気がします。
また、本コースで学べる内容に関しては、
- 現在マネージャーとして組織を指揮している方
- 将来マネージャーとして組織をまとめる立場になりたいという方
には特に最適なコースであると思います。
また、本コースでは、パーソナルマネジメントについても学ぶため、仕事でマネジメントをする立場じゃない方でも、学習やプライベートなどに当てはめて役立てることができます。
そのため、本コースは「マネジメントスキルを向上させたい」「ビジネスに対しての知見を高めたい」という方は勿論、「自分の特性を把握し、自分自身を高めたい」という方にとっても効果的なコースだと思います。
長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。この記事が「BUS 1101: Principles of Business Management」の受講を検討している方や、UoPeopleへの入学を検討している方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
UoPeople「Online Education Strategies」まとめ
日本語、英語、スペイン語、フランス語のマルチリンガル。2006年から海外との往復を繰り返す。Webメディア運営会社に約5年勤めたのち、フリーランスとして独立。【経済・ビジネスライター】【SEOディレクター】【コピーライター】【オンラインPR】【AI prompt engineer】として働く傍ら、アメリカの大学「University of the People」でBusiness Administration(経営学)を履修中。執筆メディア:『ダイヤモンド・オンライン』『SPEEDA』『ELLEgirl』など。Yahoo!ニューストピックス、NewsPicks掲載経験あり。 グローバルに学び、働き、旅したい人に知って得する有益な情報をお届けします。