スペイン語学習に効果大!オススメ映画とドラマ30選
近年、音楽シーンや映画業界において、一大ブームを巻き起こしているスペイン語。
今やスペイン語は、日本人の私たちにとっても身近な存在になってきています。
スペイン語の映画やTVドラマは、ド迫力でクオリティが高いものが多く、楽しみながら勉強ができるのも特徴です。
今回は、主に洋画や海外ドラマで語学を習得し、スペイン語歴13年目、FOX運営メディアの映画ライター&インタビュアーとして長年活動してきた私Sayah (@sayah_media)が、映画やドラマでスペイン語を学ぶメリットや、オススメのスペイン語作品について、徹底解説していきます。
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- 1 スペイン語を映画やドラマで学ぶメリット
- 2 オススメの動画配信(VOD)サービス
- 3 スペイン語学習用の映画やドラマの選び方
- 4 映画やドラマを使ったスペイン語学習のやり方
- 5 オススメの映画とドラマ12選(スペイン編)
- 6 オススメの映画とドラマ18選(ラテンアメリカ編)
- 6.1 🇨🇴ナルコス
- 6.2 🇲🇽ナルコス・メキシコ
- 6.3 🇲🇽エル・チャポ
- 6.4 🇨🇴パブロ・エスコバル 悪魔に守られた男
- 6.5 🇲🇽コントロールZ
- 6.6 🇲🇽アンストッパブル・ガールズ
- 6.7 🇦🇷人生スイッチ
- 6.8 🇲🇽インゴベルナブレ
- 6.9 🇲🇽そしてサラは殺された
- 6.10 🇦🇷ロスト・フロア
- 6.11 🇲🇽犯罪アンソロジー: 大統領候補の暗殺
- 6.12 🇨🇴犯罪アンソロジー: ナイトパーティーの悲劇
- 6.13 🇲🇽候補者〜メキシコシティの闇〜
- 6.14 🇲🇽メイド・イン・メキシコ
- 6.15 🇦🇷コブリック大佐の決断
- 6.16 🇲🇽ハウス・オブ・フラワーズ
- 6.17 🇲🇽ザ・クラブ
- 6.18 🇦🇷🇪🇸🇺🇾108時間
- 7 映画やドラマで楽しいスペイン語学習を
スペイン語を映画やドラマで学ぶメリット
留学なしの独学で英語やスペイン語を習得した私。
さまざまな学習方法を実践・試行錯誤しながら、英語やスペイン語の学習に励んできた私ですが、中でも英語やスペイン語の劇的な上達を感じたのは、映画や海外ドラマを毎日観るようになってからでした。
そのため、第3外国語のフランス語においても、映画や海外ドラマを習慣的に観ることで、日々語学力を高めています。
本記事では、スペイン語の勉強に映画や海外ドラマが効果的である理由や、映画や海外ドラマでスペイン語を勉強するコツ、スペイン語の勉強にオススメの映画やドラマについて解説します。
また、スペイン語圏のさまざまな国や地域(主にラテンアメリカ)の美しい景色や、文化にまつわる写真を載せているため、少しでもスペイン語圏の豊かな文化を感じていただけたら幸いです。
①楽しみながら学べる
まず、やはり映画やTVドラマでスペイン語を学ぶ一番のメリットは、楽しみながら学べるということではないでしょうか。
「机に向かって参考書とノート、ペンを使って学ぶ」という従来の学習方法だと、勉強させられているという強制感や「勉強しなきゃ」という義務感を感じ、ストレスになってしまいがちです。
しかし、映画や海外ドラマを使った学習の場合、いかにも「勉強」という従来の学習方法とは異なり、娯楽感覚で学ぶことができます。また、楽しみながら学べるということは、学習やモチベーションの継続にも繋がります。
さらに、海外ドラマの場合、「続きが観たい」という気持ちになれるのも大きな利点です。そのため、自発的に学習できます。
もちろん、参考書を使ったスペイン語学習も時には必要ですが、テキストから一旦離れることで良い気分転換にもなるでしょう。
②文化や風習が知れる
スペイン語の映画やドラマを観ると、スペイン語圏のさまざまな文化や習慣、景色に触れられます。これらは話題のネタを与えるだけではなく、学習者の視野や世界を広げ、新たな価値観をもたらします。
このように、国内でスペイン語圏の世界観を味わえるという点も、映画やドラマでスペイン語学習を行うメリットだといえるでしょう。
③自然な言い回しが覚えられる
映画やドラマを使ったスペイン語学習の大きなメリットは、生きたスペイン語を学ぶことができることです。
映画を観ることで、例えば「うーん」「えっと」のような、テキストにはあまり載っていない、ネイティブがよく使うつなぎ言葉や、よく使われるイディオムなど、リアルで自然な表現を知ることができます。
また、せっかく感嘆詞(感動詞、間投詞)を参考書などで覚えても、実際にどのタイミングで使ってよいかを理解していなければ、使うことができません。
感嘆詞(感動詞、間投詞)とは、応答や呼びかけ、驚きや悲しみ、喜びを表現する言葉で、日本語の「あっ」「なるほど」「わぁ!」「やった!」「えー」「こら」「やば!」「へぇ」「くっそー」などにあたる言葉(修飾することも、されることもない言葉)です。
これらはテキストで説明するのは難しく、日本語⇆スペイン語間で翻訳できるとも限りません。
そのため、私たちが子どもの頃、翻訳を介することなく自然に日本語を習得したように、スペイン語のシャワーを浴びてニュアンスを掴むことが重要です。
映画を用いたスペイン語学習では、ネイティブの自然な感嘆詞をたくさん耳にすることができるため、このような表現を使うタイミングを自然に体に染み込ませることができます。
このように、参考書に書いてある説明だけでは理解しにくい表現や、文語ではあまり用いられないものの口語ではよく用いられる表現を学べるのも、映画でスペイン語を学ぶメリットです。
④単語のボキャブラリーが増える
映画やドラマを使ったスペイン語学習では、セリフ単位で単語を覚えることが可能です。フレーズ単位で覚えることで、シーンやシチュエーションに合わせて単語を入れ替えたりと、臨機応変に応用ができるようになります。
また、よく耳にする単語やフレーズは、それだけネイティブに使用されている表現であると言えます。そのため、それらを抑えておけば、いざスペイン語で会話をする時も、使えるチャンスに恵まれやすいでしょう。
さらに、映画やドラマに出てきた「知らない単語やフレーズを調べる」というステップを踏むことで、長期記憶に繋がりやすくなります。
「自分で調べる」という手間を一度挟むことで、調べた時のシチュエーションとリンクさせられるため、詰め込み型のスペイン語学習よりも、いざという時にアウトプットしやすくなります。
⑤イメージとして捉えることができる
映画でスペイン語を勉強するにあたって、英単語やフレーズをそのイメージ(シーン)と共に覚えられることはとても大きいです。
参考書の文字だけ見て単語を丸暗記するより、映画の「イメージ」とリンクさせることは長期記憶に繋がります。頭の中に画がイメージできると、その単語の意味を思い出すのに役立ちます。
皆さんも、一度は「試験では高得点が取れるのに、実際に話そうと思ったら上手く話せなかった」という経験がありませんか?
「完璧」を求められる風潮の強い日本人は、リーディングやリスニングなどのインプットと比べ、どうしてもスピーキングなどアウトプットが苦手な傾向があります。
ライティングをする時は言葉を考える時間がありますが、実際の会話では言葉をパッと吐き出すことが重要です。映画のシーンと共に覚えることによって、英単語やフレーズが瞬時に思い出しやすくなります。
⑥とにかくコスパが良い
海外で語学留学をするにも、語学スクールに通うにも、オンラインレッスンを受講するにも、語学の勉強にはお金がかかります。
しかし、映画やドラマを利用したスペイン語学習であれば、コストが月額500〜1,000円前後しかかかりません。つまり、場合によってはレッスン1回分または参考書1冊分よりも安い費用でスペイン語を学ぶことができます。
また、Amazonプライム・ビデオの場合、学割を使えば、映画やドラマが半額料金の250円で見放題です。月会費ではなく年会費(2,450円)で支払う場合は、月に204円しかかかりません。
国内で自然なスペイン語のシャワーを好きなだけ浴びられてこの値段は、相当お得だと言えるでしょう。
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⑦国内でもスペイン語に触れられる
映画でスペイン語を学ぶにあたって、国内にいながらにしてスペイン語のシャワーを浴びられるのも、大きなメリットの1つです。
映画を活用したスペイン語学習では、苦なく学習を進めることができるため、毎日長い時間スペイン語に触れられます。
これによって、国内にいてもスペイン語圏在住者に引けを取らない量のスペイン語に触れることが可能です。
⑧実践的なリスニング力が身につく
また、映画を活用したスペイン語学習では、実践的なリスニング力を身につけることができます。
学習用のオーディオやラジオ番組はとてもクリアな音で収録されており、会話のスピードも遅めに収録されていることが多いです。
しかし、実際の会話はもっと早口であったり、ざわついている環境で行われることも少なくありません。
映画では自然なスピードと環境でスペイン語を聴けるため、比較的日常に近い環境に慣れることができます。
また、日常ではオンラインレッスンのように1対1ではなく、大勢で話すことも多いです。さらに、オンラインレッスンでは講師が生徒に合わせてゆっくりめに話してくれていたり、簡単な単語だけを使ったりしている可能性があります。
そのため、オンラインレッスンや学習用教材ではスペイン語のリスニングができても、実際にネイティブと会話をしてみたら会話についていけなかったという例も少なくありません。
映画を用いたスペイン語学習では、周囲の雑音が多少含まれている状態で、自然な速さのスペイン語を聞けるため、より実践的なリスニング力を鍛えられます。
⑨自然なリズムが身につく
日本語と同様に、スペイン語にも独特の「間」や「リズム」があります。このような感覚的な部分を教材などで習得するのは容易ではありません。
あいづちの間隔などは、スペイン語の教材などでは再現しきれていないのが実情です。スペイン語の映画を観ることで、自然なリズムやイントネーションを無意識に身につけることができます。
⑩会話のネタになる
映画でスペイン語をたくさんインプットをしたら、次はアウトプットをしてみましょう。
しかし、実際にスペイン語での会話を実践しようにも、共通の話題がなければなかなか話は盛り上がりません。もし相手が同じ映画を観ていれば、会話のネタにもなります。
また、観た映画の製作地がその人の出身国である場合、母国の映画を知ってくれていることに対して、嬉しいと思わない人は少ないはずです。相手の国に興味や敬意を示すことは、相手との距離を縮めてくれるはずでしょう。
⑪自然なトーンを感じられる
ネイティブスピーカーがみんな、学習教材のオーディオのように、明るいトーンやクリアな発音で話してくれるわけではありません。
実際にはトーンが低くてクールな人もいれば、小さな声でボソボソと話す人、話し方のクセが強い人もいます。
映画には非常にさまざまなトーンや話し方のキャラクターたちが出てきます。比較的リアルなトーンを感じられるのも、映画を用いたスペイン語学習の一つのメリットだと言えるでしょう。
⑫さまざまな発音のスペイン語が聴ける
スペイン語のスクールやオンラインレッスンでは、日本人講師だけのサービス、スペイン人講師だけのサービス、グアテマラ講師だけのサービスなど、先生の国籍が限られていることも少なくありません。
しかし、スペイン語を使用する国は21カ国にも及びます。映画を活用したスペイン語学習では、安い月額料金でさまざまな国のスペイン語を楽しむことが可能です。
後ほど下でスペイン語の映画や海外ドラマをいくつか紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
⑬シチュエーションが豊富
映画を使ったスペイン語学習では、バリエーション豊富な作品の中から、自分好みのシチュエーションや自分が伸ばしたい分野に合ったものを選ぶことが可能です。
例えば「医療用語を学びたい」→「医療ものの映画」「若者のスペイン語を学びたい」→「学園ものの映画」など、自分のニーズに合う映画を選べます。
ぜひ色々な物語の主人公になった気分で、スペイン語の学習を楽しんでみてはいかがでしょうか。
⑭最新の表現が学べる
長い歴史の中で、日々新しい言葉が生まれ続けています。例えば、日本語においても、江戸時代や鎌倉時代に使われていた日本語を読める方は少ないのではないでしょうか。
2018年、日本でも日本語国語辞典『広辞苑』が改定され、「ブラック企業」「婚活」「スマホ」「チャラい」などの言葉が新たに追加されました。このように言葉は常に進化続けているのです。
スペイン語の教材を使った学習では、古い表現が使用されている可能性があります。一方で、最新の映画やドラマでは、比較的新しい表現が用いられていることが多いです。
そのため、比較的新しい表現を学べるという点も、映画やドラマを活用したスペイン語学習だからこそのメリットであると言えるでしょう。
⑮反復学習ができる
同じ映画やTVシリーズを繰り返し観ていると、同じ単語が何回も出てきます。同じ言葉を何度も繰り返し聞くことで、自然に反復学習を行うことが可能です。
詰め込み型の学習ではなく、映画を通して反復学習を行うことで、ド忘れの防止や長期記憶につながります。
オススメの動画配信(VOD)サービス
それでは映画を使ったスペイン語学習を始めるにあたって、一体どの動画配信サービス(VOD)を使えばよいのでしょうか。ここでは、私が実際に使っているスペイン語学習にオススメの映画配信サービスを3つご紹介します。
【Hulu】海外ドラマの豊富さならコレ
Hulu(フールー)
アメリカ生まれということもあり、海外ドラマを非常に多く揃えています。特に海外で人気のリアリティショーが豊富なので、映画よりも海外ドラマ派な人にオススメです。
年代や製作国、日本語字幕や英語字幕などで絞り込みもできるため、ニーズにピッタリなスペイン語作品が見つかります。
【Netflix】スペイン語字幕で学習するならコレ
Netflix(ネットフリックス)は、月額990円〜1,980円(ベーシックプラン:990円、スタンダードプラン:1,490円、プレミアムプラン:1,980円)の動画配信サービス(VOD)です。
映画の再生速度を0.5〜1.5に変更できます。多言語学習にオススメで、複数言語に対応した映画字幕や音声が用意されているため、スペイン語字幕が選択できることも多いです。
また、アルゴリズムがとても優秀で、ユーザーの好みに合いそうな映画をレコメンドしてくれるため、特に観たい映画が定まっていないときでも気軽にアクセスすることができます。
【Amazon Prime Video】コスパの良さならコレ
Amazon Prime Video(アマゾン・プライム・ビデオ)は日本国内No.1の動画配信サービスです。
The Hollywood Reporterによると、Amazon Prime Videoの加入者数は1,460万人で、日本国内のSVOD市場の会員数(2021年8月末時点)合計4400万人のうち、なんと33%のシェアを占めています(Netflixは600万人)。
Source: Amazon Beating Netflix, Disney+ in Japan’s Streaming Market (Study) | The Hollywood Reporter
Netflixが月額990円〜1,980円、Huluが月額1,020円なのに対し、Amazon Prime Videoはワンコインで映画やドラマが見放題です(月額500円)。
さらに、学生ならAmazon Prime Studentに加入できるため、6ヶ月間無料(トライアル後は通常料金の半額の月額250円、年払いなら月204円相当)で楽しめます。
また、Amazon Prime Videoに加入すれば、200万曲が聴き放題のAmazon Music PrimeやPrime Reading、Prime Gamingなど、Amazonプライム会員特典が利用できる点も強みです。
Amazon Prime Videoでは言語での絞り込みができるため、スペイン語の映画が見つかりやすいというメリットもあります。
残念ながら映画の再生速度の変更機能はありませんが、Chromeの拡張機能「Video Speed Controller」を使うことで、映画の再生速度のコントロールが可能です。
学生じゃなくても30日間無料でトライアルできるため、まずは一度試してみるのもよいでしょう。
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Amazon Prime Videoの解約し忘れを防ぐ方法
「解約し忘れて、気づけば課金されてしまっていた…」という事態を防ぐために、無料期間終了3日前にお知らせメールを受け取る設定をしておきましょう。
アラート通知の設定方法は以下の通りです。
①上部バーの「アカウント&リスト」をクリック
②「Amazonプライム会員情報」をクリック
③左下の「更新前にお知らせを受ける」をクリック
この時、Amazonと紐づけているEメールを、いつも使っているEメールアドレス(通知に気づきやすいもの)にしておくのをお忘れなく!
場合によっては無料期間が倍の60日間に!
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VPN活用でスペイン映画が見放題
日本国内で観られるスペイン語の映画やドラマには、残念ながら限りがあります。
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スペイン以外に、メキシコ版、コロンビア版、アルゼンチン版など、ラテンアメリカのNetflixやAmazon Prime Videoを観ることも可能です。Amazon Prime Videoがローンチされている国や地域はこちら。
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通常インターネットにアクセスすると、ISP(インターネットサービスプロバイダー)に接続されます。インターネット接続時は常にISPのサーバーを経由するため、ISPは私たちのインターネット上での行動を把握・監視・記録することが可能です。
そのため、私たちの閲覧履歴は政府機関や広告主、その他の第三者機関に把握されてしまうリスクがあります。そこで活躍するのがVPN(仮想専用線)です。
VPNに接続すれば、特別なサーバー経由でインターネット接続されるため、IPアドレスが選別不可能となり、送受信データがすべて暗号化されます。暗号化されているデータは、たとえ傍受されても解読されません。
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スペイン語学習用の映画やドラマの選び方
映画でスペイン語を学ぶメリットや動画配信サービスについて分かったところで、早速観る作品を選びましょう。映画やドラマを使ったスペイン語学習では、作品選びが重要です。
ここでは、スペイン語学習用の映画やドラマの選び方についてご紹介します。
①日常会話に近いジャンルを選ぶ
特定の分野が学びたいスペイン語上級者を除いて、最初は日常会話が使われているジャンルを選ぶのがオススメです。
例えば、学園ものや恋愛もの、ホームドラマ、シットコム(シチュエーション・コメディ)など日常に近い作品を選ぶことで、使えるスペイン語を学べます。
また、推理要素の多いサスペンス映画や医療ものの映画、法廷・裁判ものの映画などは専門用語が多く、難易度が高いです。ファンタジー映画やSF映画も、日常会話で使えるかと言われればそうではありません。
囚人やギャング映画では、暴力的な表現やスラングが多く含まれています。歴史ものでは、古いスペイン語が使われている可能性が高いです。
また、コメディ要素が強い映画では、その国の有名人の名前や特徴などがネタにされることも多く、その国の常識を知らないと楽しめない場合があります。
私のオススメはリアリティショーやドキュメンタリー映画です。一般的な映画と異なり、基本的に登場人物たちは演技ではなく素で話しているため、リアルなスペイン語に触れることができます。
ただし、こちらも内容によってはスラングが多かったり言葉が汚かったりする可能性があります。そのため、選ぶときは気をつけましょう。
②なるべく新しいものを選ぶ
前述の通り、古い映画やドラマでは今は使われていない表現やスラングなどが使われている可能性があります。
日本語でも昔は当たり前に使われていた流行り言葉が、時代と共に「死語」や「ダサイ」に変化してしまうことがありますよね。例に挙げると「チョベリバ」「マジ卍」「アベック」「スパッツ」「イタ飯」などが含まれます。
これはスペイン語でも同じです。古い作品を参考にしてみたら最後、「使ってみたはよいけど笑われてしまった」なんてことが起こり得るかもしれません。
そのため、できるだけ新しい映画や現代を描写している映画を選ぶことをオススメします。
③自分のニーズに合ったものを選ぶ
映画やドラマを選ぶ際は、自分のニーズに合ったものを選びましょう。その映画のテーマが自分に関連していない分野である場合、せっかく覚えてもなかなか使う機会に恵まれないためです。
言語は使わないとどんどん忘れてしまいます。自分のライフスタイルに合う内容の映画を選んで、覚えた単語やフレーズを積極的に使っていきましょう。
④自分のレベルに合ったものを選ぶ
自分のレベルをきちんと把握しておくことも重要です。基礎がない状態でいきなりレベルの高い映画を見ても、画面をボーッと眺めているだけで時間が過ぎてしまいます。
英語と比べてスペイン語の単語は、日本人にとって馴染みのないものが多いはずです。単語を拾えずにただ聞き流すだけになってしまうのを避けるためにも、スラングや専門用語が多い映画は極力避けた方がよいでしょう。
⑤興味があるものを選ぶ
上でさまざまな選び方を紹介させていただきましたが、やはり学習者がスペインを楽しめるのが一番です。そのため、自分が思わず「もっと観たい」と思ってしまうような、興味のある映画やドラマを選びましょう。
ジャンルに特にこだわらないという方は、憧れの国や、習得したいアクセントの国が舞台となっている映画を選ぶのもオススメです。自分が興味がある映画を選ぶことで、学習の継続やモチベーションの向上につながります。
映画やドラマを使ったスペイン語学習のやり方
映画やドラマを選んだら、早速その作品を使ってスペイン語学習を行ってみましょう。
映画やドラマを使った語学学習は、学習者のレベルによっても取り組み方が変わってきます。ここでは、映画やドラマを活用したスペイン語学習法をレベル別にご紹介します。
【初心者向け】スペイン語学習法①
STEP 1: 日本語字幕で観る
スペイン語初心者の方や、初めてその映画を観る場合は、日本語字幕で映画の内容を把握するところから始めましょう。ある程度スペイン語を理解できる方であれば、このステップは飛ばしてかまいません。
STEP2: スペイン語字幕で観る
映画の内容を把握したら、次はスペイン語字幕で観てみましょう。
ここで100%理解しようとする必要はありません。分からない箇所をその都度メモ書きしていても、一時停止をしてばかりで先に進めず、映画を楽しむことができないためです。また、それでは結局また単語やフレーズの詰め込み状態になってしまいます。
大切なのはたくさんスペイン語のシャワーを浴びることです。そうすることで自然と単語やフレーズが反復学習となって長期記憶に刻まれます。
ただ、すべてをスキップするのではなく、映画を観て気になった単語や使えなそうなフレーズ、覚えたい表現などは、メモしておくとよいでしょう。
ちなみに私は、使えそうなフレーズはスマホのメモ帳アプリに入れておくか、ポケットサイズのメモ帳に書き溜めておいて、移動中や待ち時間に読むようにしています。
初心者がスペイン語学習をする際の注意点
映画を活用した学習方法についての記事で、「字幕なしで観る」というステップが記載されていることもあるはずです。しかし、字幕なしは初心者の方にはあまりオススメしません。
「楽しく学べる」のが映画を用いた語学学習であるにも関わらず、学習が楽しめなくなり、逆にストレスとなってしまう可能性があるためです。
また、ボキャブラリーがない状態でこれを行っても、結果ぼーっとしてしまったり、挫折してしまったりと、逆に効率が悪くなってしまうでしょう。
こちらはある程度スペイン語が理解できて、リスニングを伸ばしたいという方に効果的なステップです。
【中級者向け】スペイン語学習法②
STEP1: スペイン語字幕で観る
ひたすらスペイン語字幕で本数を観ましょう。スペイン語の文章を速読する力が向上するだけではなく、耳を映画の中のスペイン語に傾けることで、リスニングや発音の練習にもなります。
STEP 2: 字幕なしで観る
スペイン語字幕で映画を観るだけでもよいですが、余裕があれば字幕なしでも観てみましょう。
また、映画から聞き取れるスペイン語を一語一句書き取るトレーニング「ディクテーション」も、リスニングやライティングの強化にオススメです。
【上級者向け】スペイン語学習法③
STEP1: 字幕なしで観る
もちろん映画をスペイン語で観ているだけでもリスニング強化につながりますが、余裕があればディクテーションをしてみましょう。
また、笠原 禎一 先生の『高速メソッド』のように、映画の再生速度を倍速にすることで早口のスペイン語に慣れ、リスニング力を鍛えるトレーニングも効果的です。
STEP2: スペイン語字幕で観る
分からなかった箇所を英字幕で確認しましょう。ディクテーションを行なった場合は、ここで答え合わせを行います。
ある程度リスニングや発音の土台ができている方は、余裕があればシャドーイングをしてみましょう。土台ができていない場合は、間違った発音が定着してしまったり、話せると錯覚してしまったりと、かえって逆効果になることがあります。
そのため、シャドーイングはある程度土台が固まっている方にオススメです。
映画やドラマでスペイン語を学ぶポイント
何度も言いますが、語学学習は楽しめることが一番です。
そのため、上記の工程を繰り返すことに対して「勉強してる感が出て楽しめない」「何度も観るのは面倒」と感じる場合は、このプロセスを無理して繰り返し行う必要はありません。
大事なのは、習慣化して継続的に学習すること、映画やドラマを日常的に観てスペイン語のシャワーを浴び続けることです。
しかし、ただ日本語字幕に集中して観ているだけでは、元も子もありません。大事なのはできる限りスペイン語に耳を済ませること、言葉を拾いながら観ることです。
ぜひ色々試しながら自分に最適な学習方法を探してみてください。
オススメの映画とドラマ12選(スペイン編)
ここでは、スペイン語の勉強にオススメの映画とドラマを、スペイン編とラテンアメリカ編に分けてご紹介します。
スペインで製作された映画とドラマについては、こちらの記事をご覧ください。
オススメの映画とドラマ18選(ラテンアメリカ編)
ここでは、メキシコやコロンビアなど、中南米のスペイン語映画・ドラマを中心にご紹介します。
また、紹介前にあらかじめ前置きしておくと、ラテンアメリカの作品には、カルテル(麻薬組織)同志の激しい抗争や、ナルコス(売人)による政治家の暗殺など、犯罪やバイオレンスなテーマを扱ったものが多いです。
そのため、スペイン語の勉強をするにはあまりオススメできないような、悪い表現やスラング、汚い言葉づかいもたくさん出てきます。
しかし、ラテンアメリカの映画やドラマを観るメリットもたくさんあります。
日本の教材はスペインのスペイン語(カステジャーノ、Castellano)であることが多いです。そのため、普段ラテンアメリカのスペイン語を耳にする機会がない方でも、中南米のスペイン語に触れられます。
また、ラテンアメリカのスペイン語は、一般的にスペインのスペイン語よりも比較的ゆっくりで聞き取りやすいです。
中南米でも国によってスラングやアクセントが異なるため、バリエーション豊かなスペイン語の世界をぜひ味わってみてください。
▼オススメ記事:『スペイン語の話者数ランキング!日本と世界のスペイン語人口まとめ』はコチラ。
🇨🇴ナルコス
原題 | Narcos |
英題 | Narcos |
放送期間 | 2015年〜2017年 |
分類 | TVシリーズ |
ジャンル | 犯罪ドラマ |
製作国 | アメリカ |
国・地域 | アメリカ、コロンビア |
舞台は1970年代後半~1992年のコロンビア。メデジン・カルテル(麻薬組織)を創設したパブロ・エスコバルは、麻薬によって莫大な富を築き、偉大なる地位と権力を手にする。コロンビアからの麻薬密輸問題が深刻化しているアメリカは、DEA(麻薬取締局)の特命チームを現地に送り込む。現地入りしたスティーブ・マーフィーとハビエル・ペーニャは、コカインの流出を阻止すべく、現地の当局と共同で解決を試みる。
【ポイント①実話を基に描かれている】
本作は、コロンビアで最も巨大な麻薬組織の一つ、メデジン・カルテル(Cártel de Medellín)を築きあげ、世界中にコカインを蔓延させたとされる麻薬王、パブロ・エスコバル(Pablo Escobar)の人生を追った名作で、実話を基に作られています。
ちなみにDEAのメンバーである、スティーブ・マーフィー(Stephen “Steve” Murphy)とハビエル・ペーニャ(Javier F. Peña)も実在人物です。劇中では度々実際の映像も流れるため、麻薬戦争当時のコロンビアを知ることができます。
【ポイント②英語とスペイン語が楽しめる】
舞台がコロンビアなので、スペイン語の中でも特に美しいと言われる、コロンビアのスペイン語を聞くことができます。
また、物語はアメリカ人であるスティーブの視点で進行するため、英語もたくさん使用されており、英語とスペイン語を同時に楽しむことができます。
Plata o plomo? pic.twitter.com/5d1KLo68Kx
— Narcos (@NarcosNetflix) October 2, 2016
【ポイント③アメリカ人の目線で見れる】
麻薬カルテルを取り扱った作品は、南米で製作されているものも多いですが、本作は主人公がアメリカ人なので、アメリカ(DEA)側からの視点で楽しめます。
また、作品自体もアメリカの会社で製作されているため、アメリカならではのクオリティと迫力を味わえるのも特徴です。
【ポイント④ど迫力でスリル満点】
本作は特に男性に人気のあるドラマです。麻薬カルテルを追うアメリカ麻薬取締局DEAの捜査官との攻防戦が非常にリアルに描かれているため、スリリングな逃亡劇が好きな方はぜひ観てみてください。
ただし、暴力的で過激な表現も含まれるため、そういった映像が苦手な方にはオススメできません。
汚いスラングなどが用いられているため、スペイン語の日常会話の勉強には適してると言えませんが、コロンビアのスペイン語を味わってみたい方や楽しさを重視する方、スペイン語のスラングが知りたい方にはオススメです。
【トレーラー】
『ナルコス』は、Netflixで視聴可能です。
🇲🇽ナルコス・メキシコ
原題 | Narcos: Mexico |
英題 | Narcos: Mexico |
放送期間 | 2018年〜2021年 |
分類 | TVシリーズ |
ジャンル | 犯罪ドラマ |
製作国 | アメリカ |
国・地域 | メキシコ、アメリカ |
舞台は1980年代のメキシコ。DEA捜査官のエンリケ・”キキ”・カマレナは、世界を震撼中のメキシコの麻薬戦争に立ち向かうべく、現地に異動してくるも、腐敗したメキシコ政府や警察の現状に直面する。一方、麻薬王ミゲル・アンヘル・フェリクス・ガジャルドは、抗争を経て、大麻栽培に力を注ぐラファエルや、幹部のドン・ネトの協力の元、多くの麻薬組織プラサと連携し、協定を実現する。アメリカ市場への密輸で巨万の富を築いたフェリクスは、コロンビアのカリ・カルテルとメデジン・カルテルのコカインの密輸にも乗り出す。
【ポイント①『ナルコス』のシーズン4的な立ち位置】
本作は『ナルコス』のシーズン4のような立ち位置で製作されたシリーズです。コロンビア編(従来のナルコスシリーズ)ともリンクする点があるため、コロンビア編を観ていると2倍楽しめます。
【ポイント②実話に基づいている】
コロンビア編と同じで本作も実話を基に描かれています。そのため、当時のメキシコの情勢や歴史を知ることが可能です。
Wanna take down an empire? Divide it. Narcos: Mexico Season 2 premieres February 13 on Netflix. pic.twitter.com/ynE6uh8Ilr
— Narcos (@NarcosNetflix) January 28, 2020
【ポイント③若い頃のチャポが見れる】
麻薬王になる前のエル・チャポの姿も見れるため、『エル・チャポ』を観たことがあるという方にも、これから観る予定の方にもオススメです。
【ポイント④英語とスペイン語を両方学べる】
本作もDEA捜査官の視点から描かれているため、英語とスペイン語の両方学べます。
後半に進むにつれて盛り上がっていく本作。シーズン1より2や3の方が楽しいと思う人も多いようです。シーズン1で辞めてしまったという方はぜひ再度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
【トレーラー】
『ナルコス・メキシコ』は、Netflixで視聴可能です。
🇲🇽エル・チャポ
原題 | El Chapo |
英題 | El Chapo |
放送期間 | 2017年〜2018年 |
分類 | TVシリーズ |
ジャンル | 犯罪ドラマ |
製作国 | アメリカ |
国・地域 | メキシコ |
史上最大の麻薬王との呼び声高く、刑務所から世紀の脱獄を2度も成功させた「エル・チャポ」ことホアキン・グスマン。1985年、メキシコから大量のコカインを持ち出すべく、アメリカにつながる大規模な地下トンネルを開発し、パブロ・エスコバルとの取引を成功させたホアキン。1988年にミゲルとアマドが逮捕されたことがキッカケで、テカテのボスに任命されたホアキンは、アベンダーニョ兄弟との激しい抗争を繰り広げる…。本作は彼の栄光から墜落までの半生を忠実に描いた激動のストーリー。
【ポイント①エル・チャポの半生を忠実に再現】
本作は実話を基に描かれており、エル・チャポことホアキン・グスマンの激動の人生が忠実に再現されています。実話とは思えない衝撃のエピソードや世界観に、惹き込まれること間違いなしです。
No te pierdas el gran final de la última temporada. Esta noche 10PM/9C por @univision pic.twitter.com/lHc8LyluSq
— El Chapo (@ElChapoLaSerie) July 25, 2018
【ポイント②『ナルコス』のキャラたちも登場】
出演者たちはガラッと入れ替わってはいるものの、本作には『ナルコス』シリーズに登場したメンバーも出てきます。『ナルコス』シリーズを観た方は、当時のカルテルや麻薬戦争の仕組みがより理解できるでしょう。
『ナルコス』シリーズとのつながりや関連性が見えたりと、ピースがピタッとハマる感覚はとても気持ちよいです。
【トレーラー】
『エル・チャポ』は、Netflixで視聴可能です。
🇨🇴パブロ・エスコバル 悪魔に守られた男
原題 | El Patrón del Mal |
英題 | Pablo Escobar, The Drug Lord |
放送期間 | 2012年 |
分類 | TVシリーズ |
ジャンル | 犯罪ドラマ、伝記 |
製作国 | コロンビア |
国・地域 | コロンビア |
早くもビジネスの才能を開花していた少年時代のパブロ・エスコバル(Pablo Escobar)。青年となったパブロは地元の有力者に従事し、麻薬ビジネスの存在を知ることになる。コロンビアの巨大麻薬組織のボスにのし上がったパブロ・エスコバルの、幼少期から死亡時までの生涯を綴ったドラマ。India Catalina賞で11の賞を受賞するなど、同賞最多の受賞作品。「世界のテレビを変えた50番組」の1つに選ばれた作品でもある。1シーズン74エピソードの長編シリーズ。
【ポイント①コロンビアのスペイン語が聞ける】
スペイン語の中でも特に美しくて聞き取りやすいと言われる、コロンビアのスペイン語を聞く事ができます。
また、作品の中では、Usted(あなた)が多く使われているのも特徴です。これは中南米の一部に見られる「Ustedeo」という習慣で、親しい間でもTú(君)の代わりにカジュアルに使用されています。
Sintonicen hoy @AlRojoVivo, hablaran con @SoyAndresParra la estrella de @PatronDelMalTV. Descubre cómo se obsesionó. pic.twitter.com/uzFbuY4p
— Pablo Escobar (@PatronDelMal_TV) June 25, 2012
スペインのスペイン語や他の国や地域のスペイン語に慣れている方は、ナルコス(売人)にも関わらず、少し品の良い喋り方をしているような、不思議な感覚を体感できるかもしれません。
【ポイント②被害者遺族が製作している】
本作は、パブロ・エスコバルに精通している製作者によって製作されているため、非常にリアルに描かれています。
製作者の一人であるカミロ・カノは、パブロ率いるメデジン・カルテルと敵対していた新聞社『エル・エスペクタドール』の編集長で、1986年にメデジン・カルテルに殺害されたギレルモ・カノの息子です。
また、製作者の一人、フアナ・ウリベは、1990年にメデジン・カルテルに誘拐された(後に釈放)マルア・パチョンの娘で、1989年にメデジン・カルテルに殺害された、ルイス・カルロス・ガラン元大統領候補の姪でもあります。
#HagamosMemoria Luis Carlos Galán, Bernardo Jaramillo Ossa y Carlos Pizarro fueron asesinados durante la campaña para elecciones de 1990. ¿Sabía que en los 3 casos resultaron salpicados agentes del Estado en asocio con jefes de la mafia o paramilitares?https://t.co/Cpcsx7Von0 pic.twitter.com/KhjRzvVEwA
— El Espectador (@elespectador) April 28, 2020
麻薬カルテルの撲滅を目指し、メデジン・カルテルを追い続けるジャーナリストたちの視点で観られることも、見どころの一つです。
Source: Pablo Escobar: El Patrón del Mal (TV Series 2012) – Trivia | IMDb
【ポイント③『エル・チャポ』のあの女優が出演】
『エル・チャポ』でチャポの妻のエルバ・コロナド(Elba Coronado)役、『犯罪アンソロジー: ナイトパーティーの悲劇』でラウラ・モレノ(Laula Moreno)役、『Sin senos sí hay paraíso』でマリアナ(Mariana)役を演じているラウラ・オスマ(Laura Osma)が、娼婦役でちょこっと出演しています。
相変わらずの美貌を持つ若い頃のラウラにも注目です!
【ポイント④本場のコロンビアドラマが味わえる】
アメリカの製作会社が製作している『ナルコス』シリーズと異なり、本作はコロンビアの製作会社によって手がけられているため、『ナルコス』とは一味違った雰囲気が味わえます。
また、『ナルコス』よりも長編であることから、その分詳細に描かれているため、パブロ・エスコバルの生涯をもっと知りたいという方にもオススメです。
ぜひアメリカで製作された『ナルコス』シリーズと、コロンビアで製作された本作を見比べてみてはいかがでしょうか。
【トレーラー】
『パブロ・エスコバル 悪魔に守られた男』は、Netflixで視聴可能です。
🇲🇽コントロールZ
原題 | Control Z |
英題 | Control Z |
放送期間 | 2020年〜現在 |
分類 | Netflixオリジナル TVシリーズ |
ジャンル | ティーンドラマ、学園ドラマ |
製作国 | メキシコ |
国・地域 | メキシコ |
転入生のハビエル(Javier Williams)は、変わり者として孤立していた少女ソフィア(Sofía Herrera)と出会う。ある日、ある生徒の衝撃的な秘密が暴露されたことをキッカケに、学校中大騒ぎに。正体不明のハッカーは、次々に本人しか知り得ないような秘密を暴露していき、次第に校外にも火の粉が燃え広がっていく。裏切りに復讐、次々に生まれる疑念と不信感…。生徒たちの友情や信頼にヒビが入っていく中、抜群の人間観察力を持つソフィアは、犯人を捜し続ける。
【ポイント①多くの賞を受賞している】
Produ Awardsにて、カルロス・キンタニージャ・サカール(Carlos Quintanilla Sakar)を始めとする制作陣が脚本賞を受賞。また、ヤンケル・ステバン(Yankel Stevan)が新人賞を受賞しています。
【ポイント②『ゴシップ・ガール』の主要キャストが出演】
luna la’s school outfits pic.twitter.com/QKFRYrMBKQ
— lunet 💭 (@lunetthinker) December 8, 2021
抜群の美貌で一際目立っているイサベラ(Isabela de la Fuente)役を演じているのは、トランスジェンダー女優のザイオン・モレノ(Zión Moreno)。
2021年に公開されたリブート版の新『ゴシップ・ガール』では、主要キャラクターの1人であるルナ・ラ(Luna La)役を演じているなど、現在世界中から注目を集める彼女は、本作でも非常に重要な役割を担っています。
【トレーラー】
『コントロールZ』はNetflixで視聴可能です。
🇲🇽アンストッパブル・ガールズ
原題 | Desenfrenadas |
英題 | Unstoppable |
放送期間 | 2020年〜現在 |
分類 | Netflixオリジナル TVシリーズ |
ジャンル | コメディ |
製作国 | メキシコ |
国・地域 | メキシコ |
楽天的なファッションブロガーのヴェラ(Vera)、父親からの圧力に疲弊し始めている優秀な医学生のロシオ(Rocío)、ユダヤ人フェミニストブロガーのカルロタ(Carlota)。人生の変化が欲しい親友の3人は、自己発見のため、週末に車でオアハカへと遠征する。しかし、そこに4人目の女性マルセラ(Marcela)がヒッチハイクで乗り込んできたことをキッカケに、女子旅が思わぬ方向へと進んでしまう…。一体マルセラの正体とは ?
【ポイント①可愛いアイテムがいっぱい!】
特に女性にオススメの作品。とにかくファッションブロガーのヴェラのファッションやアイテムがとてもキュートです!
ヴェラの使っているラップトップに影響されて、私も自分のMacBookカバーとキーボードをピンクにしてしまったほど(笑)。
【ポイント②『ナルコス:メキシコ』の女優が出演】
『ナルコス:メキシコ』で、ラファエル・カロ・キンテロ(Rafael Caro Quintero)と恋に落ちる、ソフィア(Sofía Conesa)役を演じていたテッサ・イア(Tessa Ía)が、ヴェラ役を演じています。
尚、テッサはTwitterやInstagramに日本語を使用しているなど、日本語が大好きな様子 !
【ポイント③若者のスペイン語が学べる】
若者向けのスペイン語を学びたいという人にオススメです。とにかくウェイウェイ言っているため、メキシコのスペイン語を学びたいという方もぜひ観てみてください。
【ポイント④メキシコの雰囲気が味わえる】
本作では、個性的な4人の女子が奇想天外なガールズトリップを繰り広げます。オアハカを観光したり、お土産屋に立ち寄ったり、町ではフィエスタが開催されていたりするので、メキシコの町並みや文化を感じられますよ!
【トレーラー】
『アンストッパブル・ガールズ』は、Netflixで視聴可能です。
🇦🇷人生スイッチ
原題 | Relatos salvajes |
英題 | Wild Tales |
放送期間 | 2014年 |
分類 | 映画 |
ジャンル | ブラック・コメディ |
製作国 | アルゼンチン・スペイン |
国・地域 | アルゼンチン |
私たちの日常には決して押してはいけないスイッチがある。些細なキッカケで人生につまずき、不運の連鎖に巻き込まれてしまった主人公たちのそれぞれのストーリーを、ユーモアたっぷりに描いた作品。カンヌ、トロント、ロンドンなどの映画祭を次々に席巻し、全く予想だにできない展開や衝撃のオチで観客を魅了。「暴力」や「復讐」など共通したテーマを持つ6つの短編で構成されているアンソロジー作品。『おかえし』『おもてなし』『パンク』『ヒーローになるために』『愚息』『Happy Wedding』の6部作。
【ポイント①アルゼンチン映画史上の大ヒット】
歴代興収記録第1位を樹立した本作は、アルゼンチン史上最高観客数(入場者400万人超という驚異の動員数)を記録し、2位の『アナと雪の女王』にもなんと軽く2倍以上の差をつけています。
【ポイント②多数の賞を受賞している】
本作は、第87回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、第67回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門正式出品作品、 アルゼンチンアカデミー賞最多10部門受賞など、多数の賞を総なめにしています。
それだけではなく、辛口映画批評サイトの「ROTTEN TOMATOES」で驚異の96%を獲得するなど、批評家からも高い評価を得ています。
【ポイント③驚きの展開とオチが楽しめる】
本作では、思わずクスッと笑ってしまうユーモア溢れる作品からサスペンス要素が多い作品、スカッとする復讐劇まで、バラエティ豊かな6つのテーマを一度に楽しめます。
また、予想だにできない展開や衝撃のオチを楽しめるのもポイントです。
【ポイント④アルゼンチンのスペイン語を味わえる】
日本の動画配信サービスに出回っているスペイン語の映画は、スペインで製作されたものが多いです。最近ではメキシコやコロンビアの映画も増えつつありますが、アルゼンチン映画はあまりリリースされていません。
アルゼンチンのスペイン語は、リオプラテンセ・スペイン語とも呼ばれており、同じラテンアメリカのメキシコやコロンビアのスペイン語と大きく異なります。「君」という二人称に「tú」ではなく「vos」が使用され、メキシコやコロンビアよりも早口な傾向があります。
単語に関しても時折アルゼンチン特有の単語が使われており、例えば、「車」はスペインだと「Coche」メキシコやペルーだと「Carro」と呼ばれるのに対し、本作では「Auto」という言葉が頻出しています。
後ほど改めて説明しますが、アルゼンチン(特にブエノスアイレス周辺)では、「ll」と「y」の発音も、ウルグアイと同様に「sh」のように発音されます。
このようにアルゼンチンのスペイン語に触れられることもポイントです。
【トレーラー】
『人生スイッチ』は、Amazon Prime Videoで視聴可能です。
🇲🇽インゴベルナブレ
原題 | Ingobernable |
英題 | Ingobernable |
リリース年 | 2017年〜2018年 |
分類 | ストリーミング TVシリーズ |
ジャンル | 社会派ヒューマンドラマ、政治、アクション |
製作国 | メキシコ |
国・地域 | メキシコ |
舞台はメキシコ。メキシコ大統領、ディエゴのファーストレディとして、「平和のために戦う」という信念を高く掲げているエミリア夫人。しかし、夫婦は離婚に直面していた。そんなある日、大統領が殺害されてしまい、容疑者として追われる身となるエミリア。それを機に、夫人は陰謀の渦の中へと引きずりこまれていってしまう。どんどん湧き出てくる夫への疑念と不信感。大規模な陰謀の真相とは…?
【ポイント①主役は「あの事件」で話題の女優】
主役の大統領夫人エミリア(Emilia Urquiza)を演じるのは、ケイト・デル・カスティーリョ(Kate del Castillo)。
一時期話題となった、麻薬王エル・チャポことホアキン・グスマンと、俳優ショーン・ペンとの密会対談インタビューですが、当時刑務所を脱獄して逃亡中だった エル・チャポと、ショーン・ペンを引き合わせたのが彼女だと言われています。
¿Adivinen qué? ¡Ya comienza @ReinaDelSurTV y yo no puedo de la emoción! Vamos a verla juntos. Let’s go! #LaReinadelSur pic.twitter.com/nb0nui8TSA
— kate del castillo (@katedelcastillo) April 23, 2019
「政府よりエル・チャポの方が信用できる」という過激なツイートでも物議を醸したケイトは、ドキュメンタリー作品『エル・チャポと出会った日』の中で、エル・チャポの関係について、その全貌を明かしています。
そんな本作のエミリア夫人にピッタリなケイトですが、2017年時点で彼女は捜査の対象であったことから、メキシコ内での撮影をすることができなかったのだそう。そのため、本作の撮影はアメリカとメキシコの国境付近を往復して行われています。
このようなバックグラウンドを持ってしてもヒロインに大抜擢されたケイトの実力の高さを感じます。
Source: Ingobernable (TV Series 2017– ) – Trivia | IMDb
【ポイント②カッコ良すぎるヒロイン】
強い正義感を持っているエミリア夫人。本作の大統領夫人は、大統領の一歩後ろに下がって見守るタイプではなく、常に悪へと立ち向かい続ける非常にパワフルな女性です。自分の信念や正義のためなら暴力も惜しみません。
その他、エミリアと一緒に戦う女性たちや、エレンディラ・イバラ(Erendira Ibarra)が演じる大統領府のチーフのアナ(Ana Vargas-West)など、女性陣がとても勇敢でカッコイイです。
見えない勢力に屈することなく、夫の周りで渦巻く巨大な計画や、大統領を殺害し、夫人を陥れた人物の正体を解明すべく、挑み続けるエミリア。正に「ヒロイン」という名が相応しい、彼女の勇姿に注目です。
【ポイント③政治ドラマにまたもや抜擢】
『犯罪アンソロジー: 大統領候補の暗殺』でティファナ市警のフェデリコ・ベニテス署長(Comandante Federico Benítez )役を演じた、キューバ人俳優のアルベルト・グエラ(Alberto Guerra)が、エミリア夫人と共に戦うヒーロー役のカネク・ラゴス(Canek Lagos)を演じています。
ぜひメキシコのスペイン語とキューバのスペイン語の違いを、ご自身の耳で確認してみてください。
【トレーラー】
🇲🇽そしてサラは殺された
原題 | ¿Quién mató a Sara? |
英題 | Who Killed Sara? |
放送期間 | 2021年〜現在 |
分類 | ストリーミング TVシリーズ |
ジャンル | スリラー、ミステリー、復讐劇 |
製作国 | メキシコ |
国・地域 | メキシコ |
パラセーリング中に不慮の事故で命を落としたサラ・グスマン(Sara Guzmán)。妹のサラを殺害した容疑で投獄されていたアレックス・グスマン(Álex Guzmán)は、サラの死の真相を追う。18年の刑期を終え、晴れて自由の身になった彼は、妹を殺害し、自分に濡れ衣を着せた真犯人ラスカノ家への報復を胸に誓う。復讐を遂行するべく、長男ロドルフォ・ラスカノ(Rodolfo Lazcano)のCEO就任祝いで遂に行動を起こす。しかし、そんな時、謎の人物からメッセージが届いて…?
【ポイント①多くの賞にノミネート】
本作は、Imagen賞のドラマ部門プライムタイム作品賞や、マノロ・カルドナの主演男優賞など、サスペンスドラマとして4つの賞にノミネートされています。
¿Que les está pareciendo #QuienMatoASara ? Sin spoilers 💣💥 pic.twitter.com/gEBwvaxEV6
— ¿QUIÉN MATÓ A SARA? (@quienmatoasara) March 24, 2021
【ポイント②メキシコのスペイン語に触れられる】
「Ahorita(今すぐ)」「Qué padre!(ナイス、すごい)」「Chingo(めっちゃ)」「Órale!(行くぞ、やってやろうぜ、いいね)」「Qué onda?(調子どう?)」など、メキシコ特有の表現やスラングがいっぱい出てくるため、メキシコのスペイン語に触れることが可能です。
またメキシコの悪いスラングの代表格とも言える「Chinga」もたくさん出てきます。
【トレーラー】
『そしてサラは殺された』は、Netflixで視聴可能です。
🇦🇷ロスト・フロア
原題 | Séptimo |
英題 | The 7th Floor |
リリース年 | 2013年 |
分類 | 映画 |
ジャンル | ミステリー |
製作国 | アルゼンチン |
国・地域 | アルゼンチン |
2児の父であるセバスチャン(Sebastián)は、子供たちを学校に送り出すため、元妻デリア(Delia)のアパートメントの7階に足を運ぶ。セバスチャンはエレベーターで1階まで降りようとするも、子供たちは「1階まで競争だ」とセバスチャンに告げ、階段を駆け降りる。しかし、1階で待つセバスチャンの元に子供たちが姿を現すことはなかった。子供たちは忽然と姿を消してしまっていたのだ。子供たちの行方を必死に探すセバスチャンだが、事件は思わぬ方向へと展開へと発展していく…。
【ポイント①有名俳優たちが出演】
子供たちの父親であるセバスチャン(Sebastián)役を、前述の映画『人生スイッチ』や『しあわせな人生の選択』『誰もがそれを知っている』などで知られるリカルド・ダリン(Ricardo Darín)、母親のデリア(Delia)役を『永遠のこどもたち』『ロスト・アイズ』『ロスト・ボディ』などのスリラー映画で人気のベレン・ルエダ(Belén Rueda)が演じています。
しかし、名前に「ロスト」が付いているものの、本作は『ロスト・アイズ』『ロスト・ボディ』とは関連していません。
スペイン映画『ロスト・アイズ』『ロスト・ボディ』『誰もがそれを知っている』の詳細は、こちらの記事をご覧ください。
【ポイント②最後まで展開が読めない】
子どもたちはどこにいるのか?子供たちはなぜ忽然と消えてしまったのか?そしてこれは一体誰の策略なのか…?
最後まで読めない展開と、ラストの大どんでん返しに注目です!
【トレーラー】
『ロスト・フロア』は、Amazon Prime Videoで視聴可能です。
🇲🇽犯罪アンソロジー: 大統領候補の暗殺
原題 | Historia de un crimen: Colosio |
英題 | Crime Diaries: The Candidate |
公開日 | 2019年 |
分類 | ウェブTVミニシリーズ |
ジャンル | 犯罪ドラマ |
製作国 | メキシコ |
国・地域 | メキシコ |
1994年のメキシコ、ティファナ。現大統領に指名され、大統領選に出馬した、元経済学者のルイス・ドナルド・コロシオ。ガンを患っている妻の声援を受け、党の汚職や圧力に屈せず、自身の正義と信念を貫き通すも、演説中に何者かに暗殺されてしまう。残された妻は自身の死期が迫っている中で、真相解明に注力する。
【ポイント①実話が基になっている】
本作は、1994年に起きたメキシコ大統領候補ルイス・ドナルド・コロシオの暗殺事件を基に作られたドラマです。
全貌が知りたい方はドキュメンタリー作品『1994』で当時の映像やインタビューをご覧になれます。
#Exclusiva: Mira ahora el trailer de "Historia de un crimen: Colosio", la nueva serie de Netflix.
👉 https://t.co/YBihvrqy48 pic.twitter.com/DCWBu3NHx9— Cultura Colectiva (@CulturaColectiv) March 1, 2019
【ポイント②『ナルコス』や他ドラマのメンバーが集結】
『ナルコス・メキシコ』でPoison役を演じたホルヘ・A・ヒメネスが、メキシコ大統領候補ルイス・ドナルド・コロシオ役で出演。
大統領夫人のディアナ・ローラ・リオハス・デ・コロシオ(Diana Laura Riojas de Colosio)役を、『セニョール・アヴィラ(原題: Sr. Ávila、英題: Don Ávila)』でエリカ・ドゥアルテ(Erika Duarte)役を演じた、イルセ・サラス(Ilse Salas)が演じています。
他に、事件の真相を暴くために注力する、ティファナ市警のフェデリコ・ベニテス署長(Comandante Federico Benítez )役を、『インゴベルナブレ』で主人公と共に戦うカネク・ラゴス(Canek Lagos)を演じた アルベルト・グエラ(Alberto Guerra)が演じています。
Lo que hace un buen cirujano. pic.twitter.com/l58nmcgPwE
— Alberto Guerra (@AlbertoGuerraR) April 6, 2021
しかし、ヒゲがあるためか風貌が違いすぎて、最初は同一人物に見えませんでした(笑)。
さらに、元メキシコ大統領カルロス・サリナス・デ・ゴルタリ(Carlos Salinas de Gortari)役には『エル・チェマ (El Chema)』でジェレミー・アンドリュー(Jeremy Andrews)役を演じた、アリ・ブリックマン(Ari Brickman)が抜擢されています。
【トレーラー】
『犯罪アンソロジー: 大統領候補の暗殺』は、Netflixで視聴可能です。
🇨🇴犯罪アンソロジー: ナイトパーティーの悲劇
原題 | Historia de un crimen: Colmenares |
英題 | Crime Diaries: Night Out |
リリース年 | 2019年 |
分類 | ウェブTVミニシリーズ |
ジャンル | 犯罪ドラマ |
製作国 | コロンビア |
国・地域 | コロンビア |
舞台はハロウィン一色のコロンビア。ロスアンデス大学の学生のルイス・コルメナレス(Luis Andrés Colmenares)は、友達や付き合い始めの恋人とハロウィンパーティーに出かける。しかし、翌日未明に行方不明となったルイス。捜索を開始するも、遺体となって発見されてしまう。彼の死は事故なのか?それとも殺人なのか…?果たして事件の真相とは。実際の事件に基づく犯罪ドラマ。
【ポイント①実話が基になっている】
本作は、2010年にコロンビアの首都ボゴタで実際に起きた未解決事件が基になっています。
交際相手のラウラ・モレノ(Laura Moreno)や親友のジェシー・キンテロ(Jessi Quintero)を含む大学のメンバーとハロウィンパーティーに出かけた、ロスアンデス大学の大学生ルイスは、パーティーの翌日に遺体で発見されてしまいます。
殺人事件なのか事故なのか、真相を追い続ける家族や友人たちの苦悩が描かれており、色々と考えさせられる作品です。
【ポイント②『エル・チャポ』の女優が出演】
本作には『エル・チャポ』でチャポの妻、エルバ・コロナド(Elba Coronado)役を演じたラウラ・オスマ(Laura Osma)が出演しています。
Con @MARCODELAORIOS en @ElChapoLaSerie #elchapotv pic.twitter.com/hB05WW0qSV
— Laura Osma (@LauSalazarOsma) November 10, 2017
【ポイント③『Sin senos sí hay paraíso』のメンツも】
『Sin senos sí hay paraíso』にもマリアナ(Mariana)役で出演していたラウラですが、他にも同番組と続編『El final del paraíso』から、エルナン・ダリオ(Hernán Darío)役を演じていたフアン・パブロ・ウレゴ(Juan Pablo Urrego)がカルロス・カルデナス(Carlos Cárdenas)で出演しています。
【ポイント④『Escobar, El Patrón del Mal』の出演者も多数!】
また、『パブロ・エスコバル 悪魔に守られた男(原題:Escobar, el patrón del mal)』に出演していたメンツもたくさん出演しています。
↓私が見つけただけでもこれだけいます。
役者の名前 | 『パブロ・エスコバル 悪魔に守られた男』 | 『犯罪アンソロジー: ナイトパーティーの悲劇』 |
アレハンドロ・グティエレス (Alejandro Gutiérrez) |
ゲルマン・モトア(Germán Motoa)役 (モトア兄弟の1人) |
ルイス・フェリペ・バラガン(Luis Felipe Barragan)役 |
エルネスト・ベンフメア (Ernesto Benjumea) |
ロドリゴ・ララ(Rodrigo Lara Bonilla)役 (メデジン・カルテルに暗殺された法務大臣) |
ラウラ・モレノ(Laura Moreno)の弁護士役 |
クラウディア・ロシオ・モラ (Claudia Roció Mora) |
マリア・ホセ・エスコバル(María José Escobar)役 (パブロ・エスコバル(Pablo Escobar)の母親) |
フィスカル(Fiscal)の秘書役 |
ファビオ・ルビアノ (Fabio Rubiano) |
マルコ・ナビア・ウォルフ(Marco Navia Wolff)役 (カリ・カルテルに資金提供していた政治家、教授、ゲリラ運動M-19の元司令官兼指導者、元大統領候補というバックグラウンドを持つAntonio Navarro Wolffがモデル) |
フェルナンド・アルバラド(Fernando Alvarado)役 |
カルロス・ウルタド (Carlos Hurtado) |
クリサント・ペレス(Crisanto Pérez)役 (ロドリゴ・ララに多額の金銭貢献をしていたメデジン・カルテルのパートナー、通称Papá Docがモデル) |
バルタサル・レジェス(Baltazar Reyes)役 |
『パブロ・エスコバル 悪魔に守られた男』を観たことがある方は、ぜひお気に入りのメンバーを探してみてはいかがでしょうか。
【トレーラー】
『犯罪アンソロジー: ナイトパーティーの悲劇』は、Netflixで視聴可能です。
🇲🇽候補者〜メキシコシティの闇〜
原題 | El Candidato |
英題 | The Candidate |
放送期間 | 2020年〜現在 |
分類 | Amazon Prime Videoオリジナル ウェブTVシリーズ |
ジャンル | 政治スリラー |
製作国 | メキシコ |
国・地域 | メキシコ |
新任の現場捜査官でメキシコ系アメリカ人のイザベル・アルファロは、CIAのレジェンド、ウェイン・アディソンと協力して、メキシコで最も凶悪な麻薬カルテルのボス、ラファエル・バティスタの撃退に向けて立ち向かう。しかし、イザベルは政治家として大きな影響力を持ち、彼女の元カレでもある現メキシコシティ市長のラロと、対立することになってしまう…。
【ポイント①本作の主演はあの注目女優】
本作『候補者〜メキシコシティの闇〜』の主演は、『センス8』のダニエル(Daniela Velázquez)役、『インゴベルナブレ』では大統領府チーフのアナ(Ana Vargas-West)役を演じたエレンディラ・イバラ(Erendira Ibarra)。
本作では、アメリカ大使館に務めるCIA職員のイザベル・アルファロ(Isabel Alfaro)役を演じています。
¿Realidad o ficción? Tú decides. El Candidato, 17 de julio. Solo en Amazon Prime Video. pic.twitter.com/UCzTPuTVkb
— PrimeVideoMX (@PrimeVideoMX) July 14, 2020
またもやメキシコとアメリカを結ぶ大きな組織に仕える役どころが、本作でも見事にハマっています。
ちなみに英語もペラペラの彼女は、2021年公開の『マトリックス レザレクションズ(原題:The Matrix Resurrections)』にレクシー(Lexy)役で出演するなど、アメリカ映画界でも現在注目を集めています。
【ポイント②『ナルコス:メキシコ』の主要俳優も!】
¿Ya vieron la primera temporada de #ElCandidato en @PrimeVideoMX ? ¡No se la pierdan! #RafaelBautista pic.twitter.com/iVxsXUQ5TE
— Joaquin Cosio (@cosio_joaquin) July 24, 2020
『ナルコス:メキシコ』でドン・ネト(Don Neto)役を演じたホアキン・コシオ(Joaquín Cosío)が、今回主人公たちに追われている麻薬カルテルのボス、ラファエル・バティスタ(Rafael Bautista)役で出演しています。
【トレーラー】
『候補者〜メキシコシティの闇〜』は、Amazonプライム・ビデオで視聴可能です。
🇲🇽メイド・イン・メキシコ
原題 | Hecho en México |
英題 | Made in Mexico |
リリース年 | 2018年 |
分類 | Netflixオリジナル TVシリーズ |
ジャンル | リアリティショー |
製作国 | アメリカ |
国・地域 | メキシコ |
メキシコの上流階級でセレブ生活を送っている、富裕層の男女9人(Fresa)。モデル、起業家、ブロガーなど、さまざまなバックグラウンドを持ち、一見キラキラした生活にも見える彼女たちだが、実際は悪口や妬みに渦巻く中、恋愛や結婚、ビジネス、友情、子作りなど、それぞれがさまざまな悩みを抱えていた。死者の日や洗礼式、平和キャンペーンなど、さまざまなイベントで集まるも、そこにはいつも仲違いやゴシップなど、波乱が待ち受けていた…。Netflixオリジナル作品初、メキシコが舞台のリアリティショー。
【ポイント①Fresaたちの生活が知れる】
メキシコの富裕層を「Fresa」と言います。これには「金持ち」や「気取っているヤツ」などさまざまな意味が含まれます。
メキシコの普段の生活ではなかなか見れない上流階級の暮らしぶり。本作では、そんなメキシコのセレブたちの知られざる一面を垣間見ることができます。
Todos son diferentes pero lo que los une es que han sido #MadeInMexico. // They are all different but what brings them together is that they’ve all been #MadeInMexico. pic.twitter.com/AdwJPBxjNG
— Made In Mexico (@MadeInMexico) September 24, 2018
【ポイント②本場メキシコを味わえる】
本作ではメキシコの街並みが見られるだけではなく、死者の日や洗礼式など、メキシコならではのイベントもたっぷり出てきます。
「メキシコをもっと知りたい」「メキシコが恋しい」という方にオススメの作品です。
【ポイント③メキシコのリアルなスペイン語が聞ける】
この作品はメキシコが舞台なので、メキシコのスペイン語に触れられます。また、リアリティショーなので、演技ではなく現地で本当に使用されている生のスペイン語を聞くことが可能です。
「本場の『Guay』が聞いてみたい!」という方はぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。
【トレーラー】
『メイド・イン・メキシコ』は、Netflixで視聴可能です。
🇦🇷コブリック大佐の決断
原題 | Capitán Kóblic |
英題 | Kóblic |
リリース年 | 2016年 |
分類 | 映画 |
ジャンル | サスペンス、ドラマ、ヒストリー |
製作国 | アルゼンチン |
国・地域 | アルゼンチン |
時は1977年。軍事独裁政権によって支配下にあったアルゼンチンでは、軍による非人道的な犯罪が横行していた。その1つに「死の飛行」というとりわけ残忍な処刑方法があった。これは「反体制派の活動家(囚人)を生きたまま捕らえ、軍用機から海に突き落とす」というものである。コブリック大佐(Tomás Kóblic)は、パイロットとして非常な任務を拒否し、軍から逃亡する。ブエノスアイレスから遠く離れた田舎町にいる友人にかくまってもらい、そこで一人の女性ナンシー(Nancy)と出会う大佐だが、穏やかな日々はそう長くは続かなかった…
【ポイント①主役は生涯功労賞を受賞したあの人】
主人公のコブリック大佐(Tomás Kóblic)を演じるのは、アカデミー賞外国語映画賞受賞作『瞳の奥の秘密』や前述の『人生スイッチ』、『ロスト・フロア』に出演しているリカルド・ダリン(Ricardo Darín)です。
リカルドは、2017年にスペインで開催された第65回サンセバスチャン国際映画祭で、ドノスティア・アワード(生涯功労賞)を受賞しています。これは1986年に創設されて以来、南米大陸出身者初の快挙です。
【ポイント②相手役はあの注目女優】
また、相手役のナンシー(Nancy)を、『スリーピング・ボイス ~沈黙の叫び~』や『ジュリエッタ』に出演しているスペイン女優、インマ・クエスタ(Inma Cuesta)が演じています。
2人は以前、ペネロペ・クルス(Penélope Cruz)主演のスペイン映画『誰もがそれを知っている』でも共演。
スペイン映画の『スリーピング・ボイス 〜沈黙の叫び〜』や『誰もがそれを知っている』については、こちらの記事でも解説しているため、よかったらご覧ください。
【ポイント③当時のアルゼンチン情勢が知れる】
1976年に軍事クーデターが起きてから7年もの間、アルゼンチンは軍事独裁政権に支配されていました。社会主義や共産主義の排除および左派思想の弾圧を目的として、多くの人々が拉致・拷問・殺害されました。
あれから45年以上経つ今、このような悲劇を二度と繰り返さないため、また、今ある平和に感謝するためにも、一度観てみてはいかがでしょうか。
【ポイント④アルゼンチンのスペイン語が聞ける】
他にも、本作はアルゼンチンのスペイン語を聞きたい方にもオススメです!
アルゼンチンでは「Voseo」が用いられているため、「Contigo」ではなく「Con voz」が使われているのを耳にすることができます。
また、発音に関しても、アルゼンチンでは[ll][ʎ]を気音化して[ʒ]で発音する「ジェイスモ(zheísmo)」や[ʃ]で発音する「シェイスモ(sheísmo)」が使用されています。
さらに、以下の通り「s」の音が気音化または脱落するなど、本映画ではアルゼンチン特有のスペイン語に触れることが可能です。
- 「Muchas gracias」→「Mucha(h) gracia(h)」または「Mucha gracia」
- 「Nos vemos」→「No(h) vemo(h)」または「No vemo」
ぜひ他の国や地域のスペイン語とアルゼンチンのスペイン語との違いに耳をすませながら、映画を楽しんでみてください。
【トレーラー】
『コブリック大佐の決断』は、Amazon Prime Videoで視聴可能です。
🇲🇽ハウス・オブ・フラワーズ
原題 | La Casa De Las Flores |
英題 | The House of Flowers |
リリース年 | 2018年〜2020年 |
分類 | Netflixオリジナル TVシリーズ |
ジャンル | ブラックコメディ、メロドラマ |
製作国 | メキシコ |
国・地域 | メキシコ |
父エルネストの誕生日を盛大に祝っていた、裕福な一家、デ・ラ・モーラ家。しかし、その特別な日に、エルネストの愛人ロベルタが、家族の汚い秘密を暴露して自殺。その後まもなく、エルネストは詐欺容疑で刑務所へ。長女のパウリーナが、花屋と同じ『La Casa de las Flores(ハウス・オブ・フラワーズ)』という名のキャバレーを引き継ぎます。逮捕、窃盗、破局、トランスジェンダー、バイセクシュアルなど、様々な問題と向き合いながら、体裁を保つべく、問題解決に努めるデ・ラ・モーラ家。果たして家族に平和は訪れるのか…?
【ポイント①プラチノ賞で入賞している】
パウリーナ(Paulina de la Mora)役を演じているセシリア・スアレス(Cecilia Suárez)は、2019年と2020年のプラチノ賞でミニシリーズ・TVシリーズ主演女優賞を獲得しています。
Dicen que cuando te confundas mires a tu pasado, pero el de mi familia está más dudoso que las intenciones de la Pu ri. Nos vemos el 23 de abril. pic.twitter.com/LNCZCRoqBX
— La Casa de las Flores (@CasaFloresTV) April 2, 2020
【ポイント②パウリーナのスペ語が聞き取りやすい】
また、パウリーナのスペイン語はとってもゆっくりなので、大変聞き取りやすく、スペイン語初心者の方にもオススメです。
【ポイント③過激な描写が苦手な方にもオススメ】
さまざまな事件は起きるものの、基本は人間関係を描いたユーモアある作品なので、「ラテンアメリカのドラマが観たい」「ラテンアメリカのスペイン語が聴きたい」、でもあまりバイオレンスな映像は観たくないという方にもオススメです。
【トレーラー】
『ハウス・オブ・ザ・フラワーズ』は、Netflixで視聴可能です。
🇲🇽ザ・クラブ
原題 | El Club |
英題 | The Club |
リリース年 | 2019年 |
分類 | Netflixオリジナル ストリーミングTVシリーズ |
ジャンル | 犯罪ドラマ |
製作国 | メキシコ |
国・地域 | メキシコ |
舞台はメキシコ。裕福な家庭に育ったパブロ・カバジェロ(Pablo Caballero)は、マッチングアプリ「Meet」を開発し、盛大なパーティーを開いて発表する。人生を賭けて挑んだビジネスだったが、そこで大受けしたのは「別の」ビジネスだった。クラブに集まる若者を中心にMDMAを販売し始めたパブロは、ソフィア(Sofía)ら友人を集めて、密売チームを設立。しかし、当初は遊びのつもりで始めたビジネスだったが、遂には警察や麻薬組織、家族をも巻き込む大事態へと発展していく…。
【ポイント①あの美男美女カップルが出演】
2014年から2019年までの間交際していた、ミニー・ウエスト(Minnie West)とアレハンドロ・スペイツェ(Alejandro Speitzer)がメインキャストとして出演しています。
1.1 ❤️ @alex_speitzer pic.twitter.com/GqBwgemF8O
— Minnie West (@minniewest) November 10, 2014
パブロ・カバジェロ(Pablo Caballero)役のアレハンドロも、ソフィア(Sofía)役のミニーも、2人とも美男美女でとってもお似合い!見ているだけで思わず微笑ましくなります。
【ポイント②若者のスペイン語が学べる】
本作では登場人物たちが大学生の設定なので、メキシコ在住の若者のスペイン語を聞くことができます。そのため、メキシコの若者が使っている流行り言葉やスラングが知りたい方にもオススメです。
【ポイント③暴力的な表現が少ない】
❤️ @alex_speitzer pic.twitter.com/fvtG8HEt7E
— Minnie West (@minniewest) March 8, 2014
本作では、若者特有のスラングなどは出てきますが、ドラッグカルテル系のシリーズと比べると汚い言葉遣いは少なめです。
また、ドラッグビジネスがテーマではあるものの、映像においてもバイオレントな描写やアクションシーンはほぼないため、そういった暴力的な表現が苦手な方でも、安心して観られます。
【トレーラー】
🇦🇷🇪🇸🇺🇾108時間
原題 | Dormirás |
英題 | You Shall Not Sleep |
リリース日 | 2018年 |
分類 | 映画 |
ジャンル | スリラー |
製作国 | アルゼンチン・スペイン・ウルグアイ合作 |
国・地域 | アルゼンチン |
時は1984年。女優としての地位を築くべく日々葛藤しているビアンカは、過酷な感情実験に取り組むことで知られる演出家のアルマの元で、断眠に挑むこととなる。舞台は前衛の劇団が使っていた、現在は廃屋となっている精神病棟で、ビアンカに任された役柄は108時間眠らなかった女性の身に起きた悲劇の物語だ。舞台と断眠に励み続けるビアンカだが、精神を蝕み、幻覚に苛まれていく。ビアンカが目撃した、この舞台劇に隠された恐ろしい真実とは…?
【ポイント①スペイン映画特有のホラーが味わえる】
本作は断眠による精神障害をテーマにしたホラー映画です。
断眠といえば、ロシアの睡眠実験が一般的に知られていますが、これはフィクションだと言われています。
しかし、過去にはアメリカで264時間の断眠に成功した男子高校生が存在しており、彼は実験中に誇大妄想や幻覚、記憶障害などに悩まされたそうです。
こちらの映画は合作ですが、スペインやアルゼンチンのホラー映画特有の不気味さがありました。『ブラック・スワン』のようなサイコスリラー要素だけではなく、後半は『アナベル 死霊館の人形』のようなホラー要素が強めでした。
アルゼンチン映画やスペイン映画特有の薄暗くて不気味なホラーを味わってみたい方にはオススメです。
【ポイント②最後まで展開が読めない】
本映画は複雑な構成で作られており、ポスターにも「衝撃のラストが待つ」と書かれている通り、最後にどんでん返しが待ち受けています。
映画『SAW』のようにさまざまな伏線が散りばめられているため、推理しながら観るのが好きな方もぜひ!
【ポイント③複数の賞を受賞している】
本作は、マラガスペイン映画祭2018にて最優秀撮影賞や最優秀映画編集賞を受賞し、さらに最優秀イベロアメリカ映画にノミネートされています。
ホラーならではの非現実な展開なども多いため、レビューサイトでの評価はあまり高くないようですが、個人的にはベレン・ルエダ(Belén Rueda)のカリスマ性のある演技が好きなので観てみました。
数々のホラー作品に出演している彼女の、画面越しからも恐怖を感じる見事な演技に注目です!
【ポイント④アルゼンチンのスペイン語を聞ける】
本作はアルゼンチンのスペイン語を聞きたい方にもオススメです。
主役のビアンカ(Bianca)を演じているエヴァ・デ・ドミニシ(Eva De Dominici)は、アルゼンチン出身の女優なので、アルゼンチンの独特なスペイン語を聞くことができます。
「ll」「y」が「sh」の音で発音されたり「s」の音が気音化または無音化されたりと、アルゼンチン特有の発音にぜひ耳を傾けてみてください。
【トレーラー】
『108時間』は、Amazon Prime Videoで視聴可能です。
映画やドラマで楽しいスペイン語学習を
現在では映画館に足を運んだり、レンタルショップにDVDを借りに行かなくても、自宅で気軽に映画を観れるようになりました。
映画やドラマを使ったスペイン語学習では、スペイン語圏のさまざまな文化や風習、景色などに触れられます。
私の場合、第2外国語のスペイン語においては、スペイン語圏の文化を好きになる前に、スペイン語の学習をスタートしました。ニューヨークでの滞在を繰り返す度に、スペイン語の存在が身近なものとなり、スペイン語に魅了されたからです。
英語がある程度話せるようになった段階で、第2外国語としてスペイン語の学習に切り替えることに。すると不思議なことに、どんどんスペイン語圏の文化や世界に魅了されていきました。
昔はどちらかといえば苦手だったラテン音楽。そんなラテン音楽を今では毎日聴いているほど、スペイン語圏のあらゆる文化が大好きになりました。
このように、言語を覚えるとその国や地域の文化も知りたくなります。また、文化を好きになると、その言語ももっと好きになります。
この好循環は私たちのスペイン語学習を継続的なものへと繋げてくれるでしょう。
ぜひ皆さんも、映画を通してスペイン語の世界観を体感してみてはいかがでしょうか。