UoPeopleが値上げ?入学するなら今
こんにちは!マルチリンガルライターのSayah (@sayah_media)です。先日無事に入学し、こちらの記事でもお話しさせていただいた、学費無料のアメリカの認可のオンライン大学UoPeople(University of the People)。
そんな「UoPeople(University of the People)」が、なんと価格改定することを今年7月に表明しました。本稿では、今回の価格改定に関する詳しい情報についてまとめていきます。
↑UoPeopleについても言及されている書籍
大学・大学院別にポイントを要約
今回の値上げについて、大学・大学院別にポイントを要約すると、下記の通りになります。
Undergraduate(大学生)
- 料金の改定は2020年11月開始のT2-AY2021から
- 新入生はすべて学部課程(コース)ごとに120ドルの評価料を支払う必要がある
- 今まで通り、学部課程ごと100ドルの評価料で受講したい場合、2020年8月22日までに枠を確保しなければならない
Graduate(大学院生)
- 料金の改定は2020年11月開始のT2-AY2021から
- 新入生はすべて学部課程(コース)ごとに240ドルの評価料を支払う必要がある
- 今まで通り、学部課程ごと200ドルの評価料で受講したい場合、2020年8月22日までに枠を確保しなければならない
値上げ前と値上げ後の料金
今回の値上げを受けて、価格改定前・改定後の料金について、大学・大学院ごとに表にまとめてみたのでご覧ください。
1コースごとの評価料
コースごとの評価料 | Undergraduate(大学生) | Graduate(大学院生) |
8月22日までに枠を確保した場合 | 100ドル | 200ドル |
8月23日以降に枠を確保した場合 | 120ドル | 240ドル |
つまりUndergraduate student(大学生)は卒業までに4,000ドル(約420,000円)の評価料、Graduate student(大学院生)は卒業までの8,000ドル(約840,000円)の評価料がかかっていたのに対し、価格改定後はUndergraduate studentが20%アップの4,800ドル(約504,000円)、Graduate studentも20%アップの9,600ドル(約1,008,000円)必要だということになります(2020年8月現在のレート、$1=¥105で計算)。
卒業までの評価料
コースごとの評価料 | Undergraduate(大学生) | Graduate(大学院生) |
8月22日までに枠を確保した場合 | 4,000ドル(約420,000円) | 8,000ドル(約840,000円) |
8月23日以降に枠を確保した場合 | 4,800ドル(約504,000円) | 9,600ドル(約1,008,000円) |
尚、米ドル・円の為替レートは常に変動するので、今後今よりも円高になる可能性はありますが、2020年8月現在のレートでは上記の通りになります。
価格改定の詳細(日本訳)
世界初の「学費無料」のUniversityとして、年々知名度が上がっている「UoPeople(University of the People)」ですが、今回の価格改正に至った理由については、こちらのページに記載されています。日本語訳は下の通りです(筆者和訳)。
University of the Peopleは「誰もが高等教育を受ける人権を持っている」という信念に基づき設立されました。このように、UoPeopleは、資格ある人々(高校の卒業生)が大学で勉強するにあたって、それを妨げている事情(経済面、地理面、政治面及び個人的な制約など)を取り除くのを手助けできるように設計されています。
UoPeopleの独自の授業料不要の高等教育モデルによって、ほとんど全ての費用が削減され、世界中の学生が認可されたアメリカの大学に通うことができます。過去10年間、UoPeopleは最小限の料金で、学生に低コストで手頃な価格かつ優れた教育を提供してきました。
私たちは毎期、学位の取得を目指している世界中の学生を、より多く迎えることができていることについて、誇らしく思っています。しかし、UoPeopleが成長し続け、インフレが上昇し続けるにつれ、増加するランニングコストを吸収することは、ますます困難なものとなってきています。最低限の費用を払えない学生に奨学金や援助を提供するべく、私たちは引き続き全力を尽く続けますが、UoPeopleは、学生数を増やしながらも質の高い教育を提供するために、T2 AY2021(2020年11月)から料金を改正するという、非常に難しい決断を下さなければなりませんでした。
UoPeopleは、学生に登録料を請求したり、教科書やその他の高額なコース教材を購入させたりすることは、今までもこれからもありません。学生が支払わなくてはならないのは、各コースの最後に発生する、最低限の評価料のみです。T2-AY2021(2020年11月)以降、すべての新入生は、学部レベルのコースの場合はコースあたり120ドル、大学院レベルのコースの場合は240ドルの評価料を支払う必要があります。私たちはこの決定に関し、決して容易には考えておらず、依然として最も費用効果や品質の高い、認可されたアメリカの大学であることを光栄に思っています。
もしあなたが在学生である場合は、心配無用です。現在のすべてのコースとプログラムの学生及びこの日付より前に参加した学生は、増額をすることなく、引き続き支払うことができます。これは、それらの学生が現在の料金を引き続き享受することを意味します。学部レベルのコースは100ドル、大学院レベルのコースは200ドルです。これには、今年9月に勉強を開始する学生も含まれます。したがって、11月に評価料が変更される前に現在の料金設定でコースを受講するには、申請者は2020年8月22日までに枠を確保する必要があります。
誰もが教育を受ける権利を持っており、誰もが経済的制約のために置き去りにされるべきではないと、私たちは信じています。いつでも、どこでも、誰でもアクセスすることができ、また、手頃で授業料不要の高等教育を提供することが、我々の使命です。
UoPeopleは、大学の名目上の費用をまかなうことができない人たちに奨学金を提供するため、引き続き精力的に働き続けます。ご質問やご不明な点がございましたら、お問い合わせください。
出典:Fee Update – President’s Note | University of the People
現在の価格で受講する方法
現在の価格設定でUoPeopleのクラスを受講するには、出願後、2020年の8月22日までに枠を確保する必要があります。つまり、出願して完了ではなく、書類が受理されてから、Spotをsave(枠を確保)するまでの工程を8月22日までに済ませなくてはなりません。
UoPeopleの出願方法についてはこちらの記事をご覧ください。
改定前の価格は卒業まで適用?
在学生の方や、8月22日までに枠を確保することができている方は、価格改定前の料金でコースを受講することができます。尚、プログラムアドバイザーにも確認しましたが、上記の条件に当てはまっている生徒は、卒業までこの料金でコースを受講することが可能です。
また、今回の料金改定に関し、こちらから問い合わせることができます。
最後に
地球上のあらゆる貧困地域や遠隔地域と高等教育の機会をつなぐことで、高等教育の普及をもたらし、世界のより良いコミュニティが生まれることを目指した非営利の大学、UoPeople(University of the People)。今回の価格改定についての決断は、決して容易なものではなかったと想定できます。
今後もUoPeopleの飛躍を願いつつ、私も引き続きUoPeopleの生徒として、貢献していけたらと思います。
UoPeople(University of the People)の詳細についてはこちら