Hi there!マルチリンガルライターのSayah (@sayah_media)です。
英語で「本気」や「真剣」を表したい時、「Serious」を多用してしまっていませんか?実はSerious以外にも、本気を表す言葉はたくさんあります。
今回は、
- 恋愛において「遊びではなく本気(真剣)であること」を伝えたい時
- ケンカした相手に「本気で(真摯に)謝っている旨」を伝えたい時
- 自身の発言に対して「冗談ではなく本気(本音)であること」を強調したい時
など、様々なシーンで使える英語フレーズを、いくつかご紹介します!
▼仲直りしたい時に使える英語フレーズはこちら。
本気や真剣さをアピールしたい時
本章では、自分の言動や気持ちに対しての、本気度や真剣さを伝えたい時に使える英語表現を、いくつかご紹介していきます。
①I’m serious(本気だよ/真剣だよ)
「serious」は「本気」「真剣」「真面目」「深刻」「重大」などの意味を持つ形容詞です。「S + serious」で、「◯◯は本気だよ」「◯◯は真剣だよ」という意味になります。
恋愛関係の話では、その相手に対して本気(真剣)であるという意味で使うことができます。
ちなみに、真剣じゃない関係を表す英語表現は「Casual relationship」です。
「Casual relationship」は、日本語で言う「軽い関係」「気楽な関係」「割り切りの関係」などを表したい時に用いられます。
【英語フレーズ】
・I never meant to hurt you. I’m serious(傷つけるつもりはなかったんだ。本当だよ)
・I don’t regret having a relationship with him. I’m serious about him(彼と関係を持ったことに後悔はないわ。彼のことは本気なの)
・Are you serious?(本気で言ってる?)
・I’m serious about my job, my marriage life and everything(私は仕事や結婚生活、全てにおいて本気よ)
・Apparently, he was not serious about our relationship(彼はこの関係に本気じゃなかったみたい)
②I’m being serious(さっきからマジだよ)
「being」を付けることによって、「一時的に」「一定期間」という意味(時制的に「さっき〜今現在」)が含まれます。
そのため、「I’m being serious」で、「さっきから真剣だよ」「さっきから本気で話してるよ」といったニュアンスになります。
また、下記の例の場合、「S + be動詞 + 形容詞」が「◯◯はいつも◇◇である」「◯◯は◇◇な人です」という意味が含まれるのに対して、「S + being + 形容詞」は、「(いつもと違って)今は」というニュアンスが含まれます。
【英語フレーズ】
例文1:
Ema is mean(エマは意地悪な/酷い人です)
Why is Ema being so mean?(何でエマは今日そんなに意地悪なの?)
例文2:
You are really selfish(君って本当に自己中だよね)
You are being so selfish(今の君、すごい自分勝手だよ)
例文3:
She is rude(彼女は失礼/礼儀知らずな人です)
She is being rude(彼女は今日態度が悪い)
例文4:
I don’t know why he is so moody(どうして彼はこんなに気分屋な性格なんだろう)
I don’t know why he is being so moody(どうして彼は今日こんなに機嫌が悪いのかな)
▼「態度」を表すBehaviorとAttitudeの違いについてはこちら。
③I’m dead serious(超本気だよ)
「I’m dead serious」も、ネイティブの間でよく使われるフレーズです。
「dead」を付けることによって、「大真面目だよ」「超本気だよ」という意味になります。
日本語の「死ぬほど◯◯だ」「ガチで◯◯だ」と同様に、形容詞を強調するときに使用することが可能です。
他に、以下のような英語表現があります。
【英語フレーズ】
・I’m dead serious(私は大真面目です/私は超本気です)
・What he’s saying is dead wrong(彼の言ってることは完全に間違ってる/大間違いだ)
・You are dead right(君が完全に正しいね/間違いないね)
・Everything I said to you is dead serious(俺が君に言ったことは全部、間違いなく本気だよ)
・I’m dead tired(死ぬほど疲れた)
④I’m taking this seriously(本気で/真摯に受け止めてるよ)
「take something seriously」は、「本気にする」「真剣に受け取る」「鵜呑みにする」「真に受ける」「真摯に受け止める」という意味の英語表現です。
つまり、「I’m taking this seriously」で「私は本気だよ」「私は真剣だよ」という意味になります。
【英語フレーズ】
・I’m taking our relationship seriously(私たちの関係のことは真剣に受け止めてるよ)
・Don’t take it seriously(真に受けないで/本気にしないで)
・Don’t take it so seriously(冗談だよ、そんな真剣に受け取らないで/肩の力を抜いて)
・I don’t know why he took it so seriously(何で彼があんなに真剣に受け取ったのかが分からない)
・I’m so happy to hear from him that he was taking our relationship so seriously(彼があんなに私たちのことを真剣に考えてくれてたってことが聞けてすごく嬉しい)
⑤I mean it(本気で言ってるよ)
形容詞で「意地悪」、名詞で「方法」「手段」「平均値」、動詞で「意味する」など、たくさんの意味を持つ「mean」。
「I mean it」の3語で、「本気で言ってるよ」という意味になります。
【英語フレーズ】
・I will never do it again. I mean it(もう絶対しないよ。本当だよ)
・I promise I won’t let you down. I mean it(君を落ち込ませないって約束するよ。本気だよ)
・I didn’t intend to hurt you. I mean it(あなたを傷つけるつもりじゃなかったの。ウソじゃないわ)
・I want to be with you for the rest of my life. I mean it(残りの人生もずっと君と一緒にいたい。本気だよ)
・I really loved your artwork. I mean it(あなたの作品すごく気に入ったわ。本当よ)
逆に否定系で「I didn’t mean it」と言えば、「そんなつもりじゃなかったんだ」「そんな意味で言ったんじゃないんだ」と言うことができます。
▼「It was not my intention」との違い
「mean」が「意味」を表すのに対し、「intention」は「意図」を表します。そのため、後者は「意図的(わざと)じゃなかった」というニュアンスが若干含まれます。
しかし、どちらも「そんなつもりじゃなかったんだ」「悪気はなかったんだ」というように、誤解を解きたい場面で用いられる、非常に一般的な英語表現です。
⑥I’m not kidding(冗談じゃなく本気で言ってるよ)
「子供」という意味でよく使用される「kid」ですが、「kid」は動詞で「からかう」「冗談を言う」などの意味です。
つまり、本気で言っていることを表したい時に、「I’m not kidding」と言えば、「冗談じゃなく本気で言ってるよ」「ウソじゃないよ、本当だよ」という意味で用いることができます。
他に、「No kidding」や「I kid you not」も、よく使われる英語表現です。厳密に言うと、「I kid you not」は文法的には誤りなのですが、よく使用されます。
また、「No kidding」は、話している相手に対して使えば、「ウソでしょ?」「冗談でしょ?」「まさか!」「本気で言ってる?」という意味にもなる便利な言葉です。
【英語フレーズ】
・When things calm down, I will pop the question. I’m not kidding(色々と落ち着いたら、プロポーズするつもり。本気だよ)
・Nah, I’m not kidding! The chick I met was a catfish all along(いや、ウソじゃないよ!会った子は最初からなりすましだったんだ)
・I’m not kidding. We haven’t talked in a week. I don’t know why but he ghosted me actually(冗談じゃなくて本当に、もう1週間も連絡取ってないの。てかなぜかフェイドアウトされちゃったんだよね)
・I’m not kidding! I’m responsible for my words and actions(冗談じゃなくて本気だよ!自分の行動と言葉には責任持ってるつもりだから)
・I’m not kidding! You are not the only one looking forward to it(冗談じゃなく本気だよ!楽しみにしてるのは君だけじゃないよ)
⑦I’m not joking(冗談じゃなく本気で言ってるよ)
「I’m not joking」は、文字通り「私はジョークを言ってない」=つまり「本気だよ」「本当だよ」「本音だよ」という意味の英語表現です。
こちらも「I’m kidding」と同じように使うことができます。
【英語フレーズ】
・Seriously, I’m going to dump him tonight. I’m not joking(冗談抜きに、今夜彼と別れるつもり。本気だよ)
・Hey hey, don’t take it too seriously. Only joking(おいおい、あまり真剣に受け取るなって。ただの冗談だよ)
・If you guys keep fighting here, I will call the police. I’m not joking(お前らここでまだケンカしてるつもりなら、警察呼ぶよ。本気だからな)
・I’m sorry but I’m totally done with him. I’m not joking(申し訳ないけど彼には完全に冷めたわ。本気よ)
・What!? Dan had a traffic accident? Are you joking?(え!?ダンが交通事故に遭ったって?ウソだろ?)
⑧This is no joke(ジョークじゃなくて本気だよ)
「This is no joke」は見ての通り「これは冗談ではないです」という意味です。
こちらも「I’m not kidding」「I’m not joking」と同様に、「冗談じゃないよ」つまり「本気だよ」という意味で使うことができます。
【英語フレーズ】
・Why are you still laughing? This is no joke(どうしてまだ笑ってるの?本気で言ってるんだよ/冗談で済まされないよ)
・ It’s no joke raising children(子供を育てるのは簡単なことじゃないよ)
・COVID-19 is no joke(冗談抜きでコロナウイルスはやばいよ/シャレにならないよ/ただごとじゃないよ)
・I swear this is no joke(本気/本当だって誓うよ)
・I’m sorry, but this is no joke(ごめんね、でも本当のことなんだ)
「ガチで」「マジで」など本気を強調したい時
他に、日本語の「本気で」「ガチで」「マジで」のように、本気度や真剣さを強調したい時にプラスできる英語表現を、ご紹介していきます。
- For real(マジで / ガチで / 本気で / 本当に / 実際に)
- For sure(マジで / ガチで / 本気で / 絶対に / 確実に / 間違いなく/ もちろん)
- Seriously(本気で / 真剣に / 冗談なく / 真面目に / ひどく/ 深刻に)
- Really(本当に / 本気で / 実際に / 実のところ)
- Literally(本気で / マジで / ガチで / 文字通り)
- Totally(マジで / 完全に / めっちゃ / 超)
フレーズの中にこれらを加えることで、「本気で〜」「本当に〜」のように、本気度や真剣さを強調することができます。
ただし、「For real」や「For sure」は、よく若者が使う口語表現です。
これらは日本語の「マジで」「ガチで」に当たります。そのため、ビジネスの場には適しません。
一気にギャル感が出る強調表現
また、「Literally」「Seriously」「Totally」は、スラングで「マジで」「超」「めっちゃ」という意味でも使うことができます。
これらはよくSOCAL(南カリフォルニア)のValley girls(いわゆる日本でいうギャル)が、やたらと使っているイメージです。
「Seriously」の前に「Like」を付けて、「Like seriously(てかマジで)⤴︎」と、語尾を上げながら言えば、さらにギャル感が増します(笑)。
「Like」もよくValley speakで使われるDiscourse marker(Well, I mean, You knowなど、口語でよく使われる接続詞)の一つです。
また、語尾を上げて話すことを「Uptalk」と言うのですが、語尾を上げるとギャル感が出るのは英語も同じなんですね♪
話がそれましたが、つまり本来の「Literally(文字通り)」「Seriously(真剣に)」という意味で、用いる分には問題ありませんが、あまりに使いすぎると、チャラチャラした印象になってしまいます。
そのため、こなれた感を出そうとして、むやみやたらに使わないよう気をつけてください。
疑問形としても使用できる
また、上で説明した表現の中には、以下のように、そのまま語尾を上げることで、疑問形としても使用することができるものがいくつかあります。
- For real?(マジで?)
- For sure?(ガチで?)
- Seriously?(本気で?)
- Really?(本当に?)
ただし、「Literally」と「Totally」に関しては、語尾を上げて「Literally?」「Totally?」と言うのは不自然に聞こえてしまうので、注意しましょう。
相手が本気で言っているのかを聞きたい時
ここでは、上の英語表現以外に、「マジで?」「ガチで?」「本気で言ってるの?」と相手に聞きたい時の英語表現を、いくつかご紹介します。
- Are you serious?(本気なの? / 真剣なの? / 本気で言ってるの?)
- You can’t be serious(本気じゃないよね? / 冗談でしょ?)
- Are you sure?(本当に? / 本気で? / 大丈夫? / 確かなの?)
- Are you for real?(本気?/ マジで?)
- Are you joking?(冗談でしょ? / 本気で言ってる? / 本当に? / ジョークでしょ? / 冗談言わないで)
- Are you kidding me?(冗談でしょ? / 本気で言ってる? / ウソつくなし / からかわないで)
- No way!(ありえない / マジかよ / 信じられない / ウソだろ / まさか!)
- Get outta here(ウソつけ / 冗談だろ)
「Get outta here」は「Get out of here」を崩したもので、本来の意味は「ここから出ていけ」なのですが、スラングで「ウソつけ!」という意味でも使われています。
また、フランクな会話では、「You sure?」「You kidding me?」など、「Are」が省かれたり、「You’re」などと肯定文のまま語尾だけ上げて、疑問文として使われることも多いです。
フランクな英語表現の習得にオススメの本
こちらの本は、今回ご紹介した「ガチで?」「マジで?」のようなスラングを学びたい方にオススメです。
タイトルは少々過激ですが、実際にこれらはネイティブによってよく使われている言葉でもあります。正しい文脈を理解しておくためにも、豆知識の一つとして覚えておいても、決して損はないと思われます。
着眼点が面白く、イラストを交えて様々な例文がユニークに紹介されているので、英語学習やTOEICなどのテスト対策に疲れた際の息抜きにも。
こちらはネイティブの著者によって、日常でネイティブがよく使っている、リアルな英語表現が多数紹介されている本です。
無料でダウンロードできる音声は、いかにも演技っぽい喋り方ではなく、実際のタメ口英会話に近いスピードやトーンにこだわり抜いて収録されているのもポイント。
独学で英語を学んで、教科書や英語のテストに載っているような堅い英語しか分からないという方や、学校や英会話スクールでは習わないような、リアルな英語表現を知りたいという方には、大変オススメです。
最後に
探していた英語表現は見つかりましたか?今回はシーン別・目的別で使える「本気」を表したい時の英語フレーズをいくつかご紹介してみました。
ぜひこれらの英語表現を使って、友達や恋人に、あなたの本気や真剣さを伝えてみてください。
▼オススメ記事:英語で「一生懸命がんばります!」と伝える時のフレーズ15選はこちら。