UoPeople「ENGL 1102: English Composition 2」レビュー
Bonjour🌈 マルチリンガルライターのSayah (@sayah_media)です。
遂に先日、University of the People(UoPeople)のTerm 1が終わり、大学2年生を迎えて3ヶ月目に入りました。
今回は以前履修した「ENGL 1102: English Composition 2」の学習内容や難易度、課題量、参考になる本などについて、詳しくレビューしていきます。
※本稿に書かれている情報はAY2021-T4時点のものです。コースの内容は変更される場合があります。また、難易度などはあくまでも個人の感想です。
▼前回のコース「BUS 1104: Macroeconomics」の記事はこちら。
- 1 「ENGL 1102: English Composition」とは
- 2 本コースの学習内容
- 3 Unit 1: What’s it all about?(本コースについて)
- 4 Unit 2: Literature and Story Review(文献と物語のレビュー)
- 5 Unit 3: Methods Part 1(メソッド パート1)
- 6 Unit 4: Methods Part 2(メソッド Part 2)
- 7 Unit 5: Reading with feeling(気持ちを込めて読む)
- 8 Unit 6: How to finish strong(最後までやり遂げるには)
- 9 Unit 7: Abstract Art(抽象芸術)
- 10 Unit 8: All together now(すべての要素を統合する)
- 11 Unit 9: Course Review and Final Exam(コースレビューと期末試験)
- 12 このコースがオススメの人
- 13 本コースを受講した感想
「ENGL 1102: English Composition」とは
「ENGL 1102: English Composition 2」はUoPeopleの必修科目です。
さらに、本コースは試験監督が必要なコース(Proctored course)でもあるため、履修登録後にUoPeopleポータルでProctorの登録を行う必要があります。
また、アメリカの大学において「English」は国語を意味しており、本コースは英語力を試したり高めたりするコースではありません。
「English Composition(英作文)」および「Composition(構造、構図、構成、組み立て)」という名の通り、本コースでは、文献や論文の構成について学んでいきます。
↑UoPeopleについても言及されている書籍
本コースの学習内容
「ENGL 1102: English Composition 2」の概要
本コースではアカデミックなResearch Paper(研究論文)のコンセプトや適用の仕方、構成要素について学習します。
さらに、本コースにはジャンル研究が含まれており、様々な解析問題を分析し、学生自身の創造的なソリューションを生み出す能力を養うと共に、学生の理論的および成長のための領域を構築します。
コースの終わりには、大学レベルのResearch Paperを作成します。English CompositionコースはUniversity of the Peopleの全学生の必修科目です。
本コースを受講することで、以下のような能力を身につけることができます。
- Research Paperを作成し、その構成要素を分析するスキル
- 資料を判別し、キーコンセプトを特定するスキル
- 与えられた読み物や手順について議論するための、Synthesisのテクニック
- 評価方法の構築と実践を通じた、批判的なリーディングスキルの強化
- 学業全体や人生の向上のためのテクニックの習得と適用
各ユニットの学習テーマ
「ENGL 1102: English Composition 2」の各ユニットの学習テーマは、こちらの通りです。
Week 1 – What’s it all about?(本コースについて)
Week 2 – Literature and story review(文献と物語のレビュー)
Week 3 – Methods Part 1(メソッド Part 1)
Week 4 – Methods Part 2(メソッド Part 2)
Week 5 – Reading with feeling(気持ちを込めて読む)
Week 6 – How to finish strong(最後までやり遂げるには)
Week 7 – Abstract Art(抽象芸術)
Week 8 – All together now(すべての要素を統合する)
Week 9 – Course Review and Final Exam(コースレビューと学期末試験)
本コースで使用する教材
「ENGL 1102: English Composition 2」では、毎回Power Point資料(PDFでダウンロード可)が与えられるため、メインの教材はありません。
本コースで作成するResearch Paperのサンプルは、こちらで確認することができます。
課題の量とウェイト
本コース「ENGL 1102: English Composition 2」の各ユニットの課題量について、一覧表にまとめてみました。
Assignments | Amount |
Reading Assignment (ページ数) |
Power Point 5〜20ページ程度 +課題用の記事など |
Discussion Assignment | 1段落、1段落以上 または指定なし |
Written Assignment | 1段落 または指定なし |
Learning Journal | 1段落、5段落 または指定なし |
本コースの課題の指定文字数はユニットによって異なります。
論文の構成要素を少しずつ組み立てていく形なので、文字数ではなく段落数で指定されることが多いです。
また、Research Paperの構成要素について解説されているPDFの他、ユニットによって物語や文献を読む必要があります。
「ENGL 1102: English Composition 2」は、多くのUoPeople日本人学生が口を揃えて言っている通り、ゆるめなコースの一つです。
私も今termでは2コース履修したのですが、お陰でA+を撮ることができました。
平均Gradeに関しても、100中の81.77と比較的高めでした。
ちなみに同時に受講した「BUS 1104: Macroeconomics」の平均Gradeは68.24であることから、その差は歴然です。
全体的に課題の量もリーディング・ライティング共に軽めで、他のコースと両立しやすいコースだと思います。
Unit 1: What’s it all about?(本コースについて)
Unit 1のトピック
- Topic vs Thesis
- Thesis creation
- Icebreakers
- APA style citations
Unit 1の学習目的:
・TopicとThesisの違いを理解する
・独自のThesisを作成することができる
・APA引用スタイルを使いこなせるようになる
Unit 1の課題
- Learning GuideとReading Assignmentを読む
- Discussion Forumに参加する(投稿、コメント、評価をする)
- Written Assignmentを提出する
- Learning Journalを提出する
- Self Quizを受ける
Unit 1レビュー
Unit 1のReading Assignmentでは、James Joyceの「Araby」というストーリーを読みます。
「Araby」の日本語訳も見つけたので、こちらに載せておきます。
他に、Topic、Thesis、IntroductionについてのPDFや、APAやPlagiarismに関するガイドが3つあります。
しかし、APAやPlagiarismに関しては、みんな最初のコースで学んでいるはずです。
そのため、リーディングに関しては「こんなに少なくていいの?」という感じでした。
Discussion AssignmentもWritten Assignmentも1段落分の指定で、とても軽めでした。
Learning Journalに関しては、記事を読んだ後にAPAフォーマットを用いて回答します。
Self Quizに関しても、1 attempt(10問)のみで1回転するなど、全体的にとても軽かったです。
Unit 2: Literature and Story Review(文献と物語のレビュー)
Unit 2のトピック
- Thesis and Introduction
- Literature Review
- APA Citation/Reference practice
- Research Paper samples
- Library review
- Flash Fiction and Minimalism
Unit 2の学習目的:
・文献レビューを成功させるための要素を説明する
・APA Citationを正しく使用できるようになる
・Research Paperの作成に向けて、thesisとintroductionを作成する
・オンライン・ライブラリーを利用して、リサーチを開始する
Unit 2の課題
- Learning GuideとReading Assignmentを読む
- Discussion Forumに参加する(投稿、コメント、評価をする)
- Written Assignmentを提出する
- Learning Journalを提出する
- Self Quizを受ける
Unit 2レビュー
Reading AssignmentではTopic sentenceやThesis statementについて学びます。この2つについてはこちらのPDFが分かりやすかったです。
Discussion Assignmentでは、提供されたリストの中から選んだストーリーに関する感想を1段落以上で書きます。
Written Assignmentでは、このストーリーに対して分析し、7つの質問に回答します。
フォーマットや文字数などの指定はありません。
今回私が少し苦戦したのはLearning Journalです。
LJに書かれていた指示が少し説明不足に感じたのですが、私のクラスでは、InstructorがAnnouncementに詳細を書いてくれていました。
このコースでは少しずつ論文を組み立てていき、最終的にこのピースを用いて、一つのResearch Paperを完成させていきます。
Unit 2では、UoPeopleのライブラリーで選んだ文献を用いて、Research Paperの最初の5段落を作成させます。
LJに取り組む際は、文献を探す時間の確保や、文献を読む時間の確保も忘れないように気をつけてください。
また、Unit 2のSelf Quizは5問のみで、今回も1 attemptで1回転でした。
Unit 3: Methods Part 1(メソッド パート1)
Unit 3のトピック
- Methodology both Qualitative and Quantitative
- Why Methodology is important
- Why ethics is important in Methodology
- Quiz 1
Unit 3の学習目的:
・Qualitative(質的方法論)とQuantitative(量的方法論)の違いについて説明する
・さまざまな方法論を分析できるようになる
・方法論における倫理の重要性を理解する
Unit 3の課題
- Written Assignment Unit 2のPeer Assessmentを行う
- Learning GuideとReading Assignmentを読む
- Discussion Forumに参加する(投稿、コメント、評価をする)
- Learning Journalを提出する
- Self Quizを受ける
- Graded Quizを受ける
Unit 3レビュー
Unit 3のメイントピックは「方法論(QualitativeとQuantitative)」です。
また、予防接種や心理学の記事について読んで、方法論と倫理の重要性について学びます。
心理学の記事の内容は、『es[エス](原題:Das Experiment、英題:The Experiment)』やリメイク版の『エクスペリメント(原題:The Experiment)』を観たことがある方なら、馴染みのあるトピックだと思います。
Self Quizは今回も5問のみでした。また、Unit 3のGraded Quizは30分で10問です。
Self Quiz以外からも出題されますが、Self Quizを充分に解いて今までのPDFを読み返しておけば、満点も難しくないと思います。
Unit 4: Methods Part 2(メソッド Part 2)
Unit 4のトピック
- Methodology in short practice
- Speeches in review and analysis
- APA Citation/Reference practice
- Literature Review and Reference pages
Unit 4の学習目的:
- 自身の方法論的戦略を理解し、実行する
- APA Citationを適切に使用できるようになる
- Research Paperのための独自の文献レビューを作成する
- オンライン・ライブラリーを利用してリサーチを行う
Unit 4の課題
- Learning GuideとReading Assignmentを読む
- Discussion Forumに参加する(投稿、コメント、評価をする)
- Written Assignmentを提出する
- Learning Journalを提出する
- Self Quizを受ける
Unit 4レビュー
今回もReading Assignmentは少なめです。
Discussion Assignmentでは、どれか一つスピーチを選び、概要をまとめ、自分の意見を述べます。
Unit 4のWritten Assignmentでは、最終のResearch Paperに向け、3つのソースをライブラリーで探す必要があります。
最適なソースを発見したら、それらのソースを元に、クリティカルシンキングスキルを駆使して分析を行います。
ちなみにSelf Quizは今回も5問でした。
Unit 5: Reading with feeling(気持ちを込めて読む)
Unit 5のトピック
- Results of your own study including validity and reliability
- Literature analysis and synthesis
- Narrative
- APA Citation/Reference practice
Unit 5の学習目的:
・自分のリサーチ結果と、信頼性に対する妥当性の影響を分析できるようになる
・自分のリサーチ結果を使用して、特定の論文と合成できるようになる
・オンライン・ライブラリーを利用して研究を行う
Unit 5の課題
- Written Assignment Unit 4のPeer Assessmentを行う
- Learning GuideとReading Assignmentを読む
- Discussion Forumに参加する(投稿、コメント、評価をする)
- Written Assignmentを提出する
- Learning Journalを提出する
- Self Quizを受ける
Unit 5レビュー
Reading Assignmentの量は、今回も少なめでした。
Discussion Assignmentでは、ArticleとNon-fiction storyのどちらか気に入った方を選び、それについて意見します。
Written Assignmentはライブラリーでソースを見つけて分析し、ソースに対して独自の考えを述べるというものです。
また、今回もSelf Quizは5問のみでした。
本ユニットで比重が高いのはLearning Journalです。
Learning Journal Unit 5では、Research Paperのテーマに関してのアンケート結果をまとめます。そのため、早めにアンケートの集計を済ませておくことをオススメします。
私はアンケートの集計は後半で行うものと思い込んでしまっていたため、水曜夜(日本時間)に焦って集計し始めるハメに。。
しかし、なんとか無事に50人近くの外国人の友達に回答をもらうことができました.
上の画像は、私が実際にアンケートの集計に使ったフォームです。
アンケートの集計には、上記の通りGoogleフォームの使用がオススメです(相手への負担を軽減できて、協力してもらいやすいため)。
もしギリギリになってしまった場合は、テーマに関連している&なるべくアクティブなFacebookページなどに投稿すれば、親切な方たちが回答してくれるはずです。
ただし、いずれにしても時差があるので、前もって取り組むことをオススメします。
Unit 6: How to finish strong(最後までやり遂げるには)
Unit 6のトピック
- Abstracts
- Literature analysis and synthesis
- Conclusions
- APA Citation/Reference practice
Unit 6の学習目的:
- 自分の選択した物語を分析する
- 要旨(Abstract)を解読する
- APAスタイルを正しく用いて、Research PaperのReference pageを作成する
Unit 6の課題
- Written Assignment Unit 5のPeer Assessmentを行う
- Learning GuideとReading Assignmentを読む
- Discussion Forumに参加する(投稿、コメント、評価をする)
- Written Assignmentを提出する
- Learning Journalを提出する
- Self Quizを受ける
- Graded Quizを受ける
Unit 6レビュー
Discussion Assignmentでは、選んだ短編小説を読んで、その内容に関してのレビューをします。RAで学んだことを理解した上で、ボリュームに注意して提出することをオススメします。
Written Assignmentはウェイト軽めです。APAフォーマットについてもしっかり理解しておきましょう。
今回のLearning Journalは、記事を2本探して、それらについて執筆するというものです。
Graded Quizは30分で9問でした。今までのSelf Quizを充分におさらいしておけば、難しくないと思います。
▲アメリカ心理学会から発行されている公式マニュアルで、唯一の日本語版。
Unit 7: Abstract Art(抽象芸術)
Unit 7のトピック
- What is a good abstract?
- Abstract analysis and synthesis
- Creating your own abstract
Unit 7の学習目的:
・Research Paperの要旨(Abstract)を作成する
・クリティカルリーディングスキルを駆使して、要旨(Abstract)を分析する
・オンライン・ライブラリーを利用してリサーチを行う
Unit 7の課題
- Written Assignment Unit 6のPeer Assessmentを行う
- Learning GuideとReading Assignmentを読む
- Discussion Forumに参加する(投稿、コメント、評価をする)
- Written Assignmentを提出する
- Learning Journalを提出する
- Self Quizを受ける
Unit 7レビュー
今回のReading Assignmentは、いつもより長くて19ページありました。いつもより内容も濃く、覚えるポイントが多かった気がします。
Discussion Assignmentは、一つ文献を選んで、今回学んだことを活かしながら分析し、意見を述べるというものです。
Written Assignmentは、自分の考えを述べるもので、1段落だけだったのでそんなにウェイトは重くありませんでした。
Learning Journalでは、今回学んだ要旨(Abstract)を完成させます。
いつもより条件がたくさんあるので、いつもよりやや難しい印象でした(それでも難易度は低めです)。
Unit 8: All together now(すべての要素を統合する)
Unit 8のトピック
- Finishing a research paper from the parts
- How to study for the Final Exam
Unit 8の学習目的:
・パーツを組み合わせて、適切にフォーマット化されたResearch Paperを完成させる
Unit 8の課題
- Written Assignment Unit 7のPeer Assessmentを行う
- Learning GuideとReading Assignmentを読む
- Discussion Forumに参加する(投稿、コメント、評価をする)
- Self Quizを受ける
- Unit 9のLearning Guideに目を通し、Final Examについての指示を確認する
- Review Quizを受ける
- 匿名のコース評価(Course Evaluation)を記入および提出する
Unit 8レビュー
Reading Assignmentは、このコースにしてはやや長めでした(でも他のコースと比べると短めです)。
Unit 8ではDiscussion AssignmentもWritten Assignmentもありません。
Learning Journalでは、ついに最終Research Paperを完成させます!👏
特に変更がない人は、今までのピースを繋ぎ合わせるだけです。
これまでにフィードバックで何か指摘されたことがある場合は、フィードバックを参考にしてResearch Paperを修正しておきましょう。
Unit 9: Course Review and Final Exam(コースレビューと期末試験)
Unit 9の課題
- Learning Guideを読む
- Review Quizを受ける(受けていない場合)
- Final Examの準備をする
- Final Examを受ける
Unit 9レビュー
いつも通り、Final ExamはWeek 9の木曜から日曜に受けることができます。
English Composition 2のFinalは、Proctored Examなので、ProctorUでProctorを予約している人は日時を間違えないように気をつけてください。
本コースのFinalの出題数は全部で40問でした。Review Quizをしっかりやっておけば、決して難しくはないと思います。
Good luck!
このコースがオススメの人
- 論文の書き方を学びたい人
- 英語ライティングのスキルを高めたい人
- APAフォーマットを習得・復習したい人
- いつもと違うコースで気分を変えたい人
- 軽めのコースを探している人
本コースを受講した感想
UoPeople入学時に、英語能力の証明ができなかった人は、入学の条件として「ENGL 0101: English Composition 1」コースを受けて、一定の成績を納める必要があったと思います。
「ENGL: 1102 English Composition 2」コースは、その「ENGL 0101」の続きとなるコースです。
私は入学時にDuolingo English Testで英語力を証明したため、ENGL 0101は受講していないのですが、ENGL 1102では今後の論文の執筆に役立つ内容がたくさん盛り込まれていました。
本コースでは、文献や物語の分析の仕方や、Research Paper(研究論文)のイントロダクションや本文、まとめの書き方、Surveyの仕方などについて一つずつ学んでいきます。
最終的には、Unitごとに作成したピースを統合して、一つのResearch Paperを完成させます。
コース半ばでは、周りの人にお願いするか、SNSを活用するなどして、研究テーマに関するアンケートも行います。
本コースでは、初めてProctorUを利用して試験を受けたり、イレギュラーなアクティビティもあったりと、色々な経験ができてとても楽しかったです。
また、全体的に難易度は低めで課題量もそんなに多くないので、他のコースと両立しやすいというのもポイントです。
本コースでは、読み物の分析なども行うため、今後のリーディング課題やPeer Assessment(ピア評価)などにも役立つと思います。
そのため、個人的には「早めに履修して良かった」と思ったコースでした。
この記事が、UoPeople生や入学を検討している皆さんの参考になることを願って。