UoPeople「BUS 1104: Macroeconomics」レビュー
Bonjour!マルチリンガルライターのSayah (@sayah_media)です。遂に先日、University of the People(UoPeople)のTerm 4が終わりました。
今termでは「BUS 1104: Macroeconomics」と「ENGL 1102: English Composition 2」を受講し、初の2コースに挑戦したのですが、なんとか今期も「A」を死守することができました。
本記事では、「BUS 1104: Macroeconomics」を修了した私が、本コースの学習内容や学習時間、課題量、参考になる本などについて細かくレビュー!
専門用語が多く、堅くて難しいイメージのある経済学ですが、なるべくソフトな言葉や画像を用いて、分かりやすく解説していきます。
※本稿に書かれている情報はAY2021-T4時点のものです。コースの内容は変更される場合があります。また、難易度などはあくまでも個人の感想です。
▼前回のコース「BUS 1103: Microeconomics」の記事はこちら。
- 1 Macroeconomics(マクロ経済学)とは
- 2 履修前に必修のコース(Prerequisites)
- 3 本コースの学習内容
- 4 Week 1: Economics: The Study of Choice. Demand and Supply(経済学:選択の研究。需要と供給)
- 5 Week 2: A Brief History of Macroeconomic Thought and Policy and Macroeconomics: The Big Picture(マクロ経済思想と政策の歴史とマクロ経済学の概要:全体像)
- 6 Week 3: Aggregate Demand and Aggregate Supply and Consumption and Aggregate Expenditures Model (総需要と総供給および消費と総支出モデル)
- 7 Week 4: Financial Markets and the Economy and Monetary Policy and the Fed(金融市場、経済政策と金融政策および米国連邦準備制度)
- 8 Week 5: Government and Fiscal Policy and Socialist Economies in Transition(政府政策と財政政策および社会主義の移行経済)
- 9 Week 6: Economic Growth and Net Exports and International Finance(経済成長と純輸出および国際金融)
- 10 Week 7: Inflation and Unemployment and Inequality, Poverty, and Discrimination(インフレと失業と不平等、貧困、差別)
- 11 Week 8: Investment and Economic Activity and Economic Development(投資と経済活動と経済発展)
- 12 Week 9: Course Review and Final Exam(コースレビューと学期末試験)
- 13 本コースを受けた感想
- 14 貧しい国の子どもの支援活動をスタート
- 15 最後に
Macroeconomics(マクロ経済学)とは
マクロ経済学とは、国民所得や投資、消費、貯蓄などの集計値を用いて、一国の経済全体や、他国との貿易取引など、より大規模な視点で市場を分析する学問です。
主な分析対象は
- 失業率
- 国民所得
- 貿易収支
- 物価水準
- 財政・金融政策
- インフレ・デフレ
- 投資・為替レート
などが挙げられます。
また、マクロ経済学では、主にこれらの3つの市場を分析していきます。
- 財市場
- 貨幣 – 債券市場
- 労働市場
財市場では、主に国民取得やGDPを対象に、生産、消費、分配がどのように行われるのかを分析します。
貨幣市場では、貨幣や債券の需要や供給、利子率の決定などについて分析していきます。
労働市場では、労働力の需要や供給、失業率などについて分析します。
経済学や、ミクロ経済学とマクロ経済学の違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。興味のある方はぜひご覧ください。
履修前に必修のコース(Prerequisites)
本コース「BUS 1104: Macroeconomics」を履修するには、事前に「BUS 1101: Principles of Business Management」を修了しておく必要があります。
「BUS 1101: Principles of Business Management」については、こちらの記事にまとめているので、よろしければご覧ください。
本コースの学習内容
「BUS 1104: Macroeconomics」の概要
本コースの目的は、マクロ経済学の概要を学び、マクロ経済学の一般的な理解を深めることです。また、政策をマネジメントするために用いられる方法や要因、これらの政策が世界経済に与える影響、及びそれらの政策に対する評価について学んでいきます。
本コースは、マクロ経済学のメイントピックでもある、一国のマクロ経済政策が、国の経済にどのように影響を与えるかを理解するのに役立ちます。また、本コースを修了することによって、学生は社会の一員として、各政策に対する支持・不支持を明確にすることが可能となるでしょう。
Source:Macroeconomics -BUS 1104: Learning Materials | University of the People
このコースを受講することで、次のような知識やスキルを身につけることができます。
- 一国の経済がどのように機能するかを比較対照するスキル
- マクロ経済政策の問題と、経済政策の可能性と限界について考察するスキル
- 経済政策における、対立的なアプローチについて、評価できるスキル
Source: BUS 1104 – AY2021-T4: Syllabus | Moodle
各ユニットの学習テーマ
「BUS 1104: Macroeconomics」の各ユニットの学習テーマは、以下の通りです。
Unit 1 – Economics: The Study of Choice. Demand and Supply(経済学:選択の研究。需要と供給)
Unit 2 – A Brief History of Macroeconomic Thought and Policy and Macroeconomics: The Big Picture(マクロ経済思想と政策の歴史とマクロ経済学の概要:全体像)
Unit 3 – Aggregate Demand and Aggregate Supply and Consumption and Aggregate Expenditures Model (総需要と総供給および消費と総支出モデル)
Unit 4 – Financial Markets and the Economy and Monetary Policy and the Fed(金融市場、経済政策と金融政策および米国連邦準備制度)
Unit 5 – Government and Fiscal Policy and Socialist Economies in Transition(政府政策と財政政策および社会主義の移行経済)
Unit 6 – Economic Growth and Net Exports and International Finance(経済成長と純輸出および国際金融)
Unit 7 – Inflation and Unemployment and Inequality, Poverty, and Discrimination(インフレと失業と不平等、貧困、差別)
Unit 8 – Investment and Economic Activity and Economic Development(投資と経済活動と経済発展)
Unit 9 – Course Review and Final Exam(コースレビューと学期末試験)
Source: BUS 1104 – AY2021-T4: Syllabus | Moodle
「BUS 1104: Macroeconomics」の概要については、UoPeopleウェブサイトのこちらのページでも確認することができます。
↑UoPeopleについても言及されている書籍
本コースを受講して良かったこと
①経済や社会の仕組みをより深く理解することができた
「この政策にはこんな理由があったんだ」「一見無駄遣いに思えていた税制も、実はこんな利益を生み出していたんだ」など、国の経済や社会の仕組みについて、より一層理解を深めることができました。
②より大きな視野に立って物事を見れるようになった
消費者や労働者目線で物事を見るだけではなく、国や地域単位など、より大きな視野に立って物事を考察・分析することができるようになりました。
③金融に関する知見を高めることができた
投資や貯蓄、金利、物価、為替、債券、株式の関係性やフローなど、自身の今後の資産運用にも役立つ有益な知識を、網羅的に習得することができました。
④世界との距離がより身近になった
他国が抱える課題や現状など、よりグローバルな視点で世界情勢や社会経済問題を捉えられるようになり、問題を解決するための方法について、論理的に考えられるようになりました。
本コースで使用する教材
「BUS 1104: Macroeconomics」で使用する教材は『Macroeconomics Principles V. 2.0.』です。
オープンソースなので、こちらからアクセスすることができます。
Principles of Macroeconomics. (2016). Open University of Minnesota. Licensed under Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike CC BY-NC-SA 3.0 license.
「BUS 1103: Microeconomics」とは異なり、本コースのReading Assignmentは、Chapter 1から順を追って読み進めていく形ではありません。
Unitによって、いきなり先のChapterに飛んだり、前のChapterに戻ったりします。そのため、予習をする場合は、各UnitのChapterを確認するように注意してください📖
また、この教材では、すべてのChapterが4つのセクションで構成されており、4セクション目は、Chapterのまとめと練習問題になっています。
課題の量とウェイト
本コース「BUS 1104: Macroeconomics」の、ユニットごと(週ごと)の課題量について、一覧表にまとめました。
Assignments | Amount |
Reading Assignment (ページ数) |
PDF 72ページ分〜98ページ分 |
〃 (単語数) |
約20,000語〜約29,000語 |
〃 (文字数) |
約120,000文字〜約175,000文字 |
Discussion Assignment | 150 words〜上限なし |
Written Assignment | 2ページ (Unit 1は1〜2ページ、Unit 3は指定なし) |
Learning Journal | 500 words以上(上限なし) |
Reading Assignmentの量も多く、Written Assignmentもほとんど毎週あるため、全体的にウェイトは重めです。
また、方程式を用いて答えを求める課題もあるなど、文系の私にとっては、なかなか手強いコースでした😷
私は幸い90点以上(100点満点中)取ることができ、懸念していたBを免れることができましたが、本コースのAverageはなんと68.24だったようです。。
成績の評価スケール
Discussion Assignments |
5% |
Written Assignments |
5% |
Learning Journals |
20% |
Graded Quizzes |
30%(各15%ずつ) |
Final Exam |
40% |
Week 1: Economics: The Study of Choice. Demand and Supply(経済学:選択の研究。需要と供給)
Unit 1のトピック
- Introduction to economics
(経済学入門) - Scarcity and opportunity cost
(希少性と機会費用) - Demand, Supply, and Equilibrium
(需要、供給、均衡) - The circular flow model
(フロー循環モデル)
Source: BUS 1104 – AY2021-T4: Syllabus | Moodle
Unit 1の学習目的:
- 希少性と機会費用の概念と、それらが経済的選択にどのように関係するかを説明する
- 需要と供給を用いて、市場で均衡価格と数量がどのように決定されるかを説明する
- 循環フローモデルが、製品や要素市場の需要と供給の理念をどのように示し、市場にどのように影響を与えるかを説明する
Source: BUS 1104 – AY2021-T4: Syllabus | Moodle
Unit 1の課題
- Learning GuideとReading Assignmentを一通り読む
- Collaborative Exerciseを完了する(Introductory Discussion Postの投稿)
- Discussion ForumにDiscussion Assignmentを投稿する
- Discussion Forumで3人の生徒にPeer Assessmentをする
- Written Assignment Unit 1を提出する
- Learning Journalを提出する
- Self Quizを受ける
Unit 1のレビュー
Unit 1はクラスメート37人からスタートしました。
「Collaborative Exercise」とは、いわゆる最初に行う自己紹介の投稿(Introductory Discussion Post)です。
エクササイズの一環として、Course Forum上にマクロ経済学に関する知識やスキル、コース中に学びたいこと、バックグラウンドなどをシェアし、クラスメイトの投稿に返信することで、交流を深めます。
Source: BUS 1104 – AY2021-T4: Syllabus | Moodle
しかし、Table of contents(目次)には、そのように書かれていたものの、私のクラスでは6つしか投稿がされていなかったので、あまり気にしなくても良いかもしれません😹笑
①Reading Assignment
Unit 1の「Reading Assignment」の範囲は『Macroeconomics Principles V. 2.0.』のChapter 1とChapter 3です。
- Chapter 1: Economics: The Study of Choice(経済学:選択の研究)
- Chapter 3:Demand and Supply(需要と供給)
ボリュームとしては、ページ数が88ページ分で、Word数は約25,000語、Character数は約144,000 文字です。他に、別のPDFが3ページ分と動画が2本あります。
結論から言うと、「BUS 1103: Microeconomics」の受講後に、本コースを続けて受講して良かったと感じました。
1-4の「Review and Practice」を見ると分かりますが、Chapter 1は経済学の基礎なので、Microeconomicsで習得済みの知識がほとんどです。
そのため、前termでMicroeconomicsを受講していた私は、サラッと読み流すほどで大丈夫でした。
②Discussion Assignment
「Discussion Assignment」に関しては、一つの記事を読んだ上で、必要あればリサーチをしてから、150 words以上(上限なし)で投稿します。
ここでは「Scarcity(希少性)」や「Opportunity cost(機会費用)」の意味をきちんと理解しておくことが大切です。
クラスメートの中には、200 words程度で提出している人もいれば、800 wordsほどの気合が入った投稿をしている人もいました。
Scarcityとは、資源や生産される財やサービスが、人々が欲望している需要量に対し、供給量が不足していることを意味しています。これは地球上のリソースが、人々の全ての欲求を満たすことが不可能であることを示しており、これによって人々は、限られた資源をどのように選択し、分配するかを迫られます。
Opportunity costとは、私たちが何かを選択することで失われた(選択されなかった)ものの価値のことです。つまり、これは最大利益を生む選択肢と、それ以外の選択肢の利益との差を表しています。また、これは選択されなかったことによって犠牲となった利益であるとも言えます。
③Written Assignment
「Written Assignment」は、Unit 1だけ指定ページ数が1〜2ページとなっています。
執筆する前に「Circular Flow Diagram」についての動画を見る必要があるのですが、お腹が空いている人は要注意です。私はこの動画を観て、まんまと夜食に食らいついてしまいました。。🍔🍕🍟
イントロダクションや本文(1段落以上)、まとめの導入や、全体的な構成、文章のスムーズな移行、アイディアや意見の明確さなど、細かい指定があるため、気をつけてください。
Grammarlyなどのツールを使って、文法、スペル、句読点、大文字と小文字などのミスがないか、きちんとダブルチェックすることもお忘れなく。
④Learning Journal
「Learning Journal」は最低500 words以上(上限なし)で提出します。
Unit 1では、自分のアイディアを元に、意見を述べます。内容自体もそんなに難しくはありませんでした。
⑤Self Quiz
Microeconomicsでは、テキストの文章通りでしたが、本コースでは文章がきちんと変わっていました。
最初の24〜25問目(3 attempt目の半ばくらい)までは、毎回新しい問題が出題されるので、最低でも3回は受けておきましょう。
Unit 1で役に立った本
▼『大学4年間の経済学がマンガで学べる』
左:Kindle版 右:ペーパー版
こちらの本ではマクロ経済学だけではなく、ミクロ経済学に関しても網羅されており、「経済学の基礎知識を全体的にカバーしたい」という方にオススメです。
全体的にコミカルに描かれているため、とても読みやすくなっています。また、規模が大きいマクロ経済学でも、マンガなのでイメージがしやすかったです。
Amazonの読み放題プラン「Kindle Unlimited」に加入している方は、無料(¥0)で読むことができます。
Unit 1の学習時間
12時間40分
Week 2: A Brief History of Macroeconomic Thought and Policy and Macroeconomics: The Big Picture(マクロ経済思想と政策の歴史とマクロ経済学の概要:全体像)
Unit 2のトピック
- Keynesian Economics
(ケインズ経済学) - An Emerging Consensus: Macroeconomics for the 21st-Century
(新たなコンセンサス:21世紀のマクロ経済学) - Growth of Real Gross Domestic Product and Business Cycles
(実質GDPの成長と景気循環) - Price-Level Changes
(価格レベルの変動) - Unemployment
(失業)
Source: BUS 1104 – AY2021-T4: Syllabus | Moodle
Unit 2の学習目的:
- 景気循環のフェーズを特定し、それらをアメリカの実質GDPの全体的な長期トレンドに関連づける
- 失業が経済と個人に与える影響を説明する
- マクロ経済史の主要な発展を要約する
Unit 2の課題
- Unit 1のWritten AssignmentのPeer Assessmentを行う
- Learning GuideとReading Assignmentを一通り読む
- Discussion ForumにDiscussion Assignmentを投稿する
- Discussion Forumで3人の生徒にPeer Assessmentをする
- Written Assignment Unit 2を提出する
- Learning Journalを提出する
- Self Quizを受ける
Source: BUS 1104 – AY2021-T4: Syllabus | Moodle
Unit 2のレビュー
Unit 2に入ると、クラスメイトの数は30人にまで減っていました。Unit 2からは、本格的にマクロ経済学の話題に入っていきます。
①Reading Assignment
今回のリーディングする範囲は、Chapter 5とChapter 17です。
- Chapter 5: Macroeconomics: The Big Picture(マクロ経済学:全体像)
- Chapter 17: A Brief History of Macroeconomic Thought and Policy(マクロ経済思想と政策の簡単な歴史)
ページ数は86ページ、Word数は約28,000語、Character数は約171,000文字ありました。他に、動画が2本と、Discussion Assignment用に短い記事を読む必要があります。
Unit 2では、マクロ経済学の歴史や、マクロ経済学が世界経済に与える影響について学びます。
Chapter 5では、実質GDPや景気循環、インフレ、失業についてや、物価指数、失業率、実質経済成長率の計算について学習します。
Chapter 17では、20世紀のマクロ経済理論や実践の歴史、思想の発展、これらの様々な視点がどのように融合していったかなどを理解します。
②Discussion Assignment
短い記事を読んでから、150 words以上で、自分の経験に基づいて意見を述べます。
③Written Assignment
Unit 2からは2ページの論文を作成していきます。Chapter 17をよく読んで、ケインズ経済学や古典派経済学について理解しておきましょう。
イントロダクション、本文(1段落以上)、終了段落(まとめ)を含めてきちんと構成することと、正しいAPAフォーマットでのIn-Text CitationやReferencesの記載もお忘れなく。
▼ルールの多いAPAフォーマットが、日本語で解説されている、貴重なAPA論文作成マニュアル。
▼こちらの本では、英語論文に使える表現がたくさん紹介されています。
左:Kindle版 右:ペーパー版
④Learning Journal
Unit 2のLearning Journalでは、ポッドキャストを聞く必要があります。発音もクリアでスピードも比較的ゆっくりなので、大変聞き取り易かったです。
ポッドキャストを聞いた上で、質問に対して回答します。
Unit 2で役に立った本
▼『らくらくマクロ経済学入門』
左:Kindle版 右:ペーパー版
重要なポイントを抑えながら丁寧に説明されており、大変分かりやすかったです。全編カラーで、とても読みやすくなっています。
堅くて難しい言葉ばかりを用いた参考書と比べ、易しい言葉で解説されているため、数式が苦手な方や初心者の方にもオススメです。
▼『これならわかるよ!経済思想史』
左:Kindle版 右:ペーパー版
3つの主要な経済思想「新古典派経済学」「ケインズ経済学」「マルクス経済学」に関してや、発展の歴史、政策事例などについて書かれている入門書です。
全体的に分かりやすく書かれており、現在の政策にもつながる経済思想の発展の流れについて、ポイントを抑えることができました。
Unit 2の学習時間
18時間35分
Week 3: Aggregate Demand and Aggregate Supply and Consumption and Aggregate Expenditures Model (総需要と総供給および消費と総支出モデル)
Unit 3のトピック
- Aggregate Demand and Aggregate Supply: The Long Run and the Short Run
(総需要と総供給:長期と短期) - Recessionary and Inflationary Gaps and Long-Run Economic Equilibrium
(景気後退とインフレのギャップと長期的な経済均衡) - Determining the Level of Consumption
(消費レベルの決定) - Aggregate Expenditures and Aggregate Demand
(総支出と総需要)
Unit 3の学習目的:
- マクロ経済学で用いられている「短期」「長期」という2つの用語の意味を区別できるようになる
- 現在の総需要および/または供給の問題について話し合う
- 限界消費性向を消費と乗数に適用する
Unit 3の課題
- Unit 2のWritten AssignmentのPeer Assessmentを行う
- Learning GuideとReading Assignmentを一通り読む
- Discussion ForumにDiscussion Assignmentを投稿する
- Discussion Forumで3人の生徒にPeer Assessmentをする
- Written Assignment Unit 3を提出する
- Learning Journalを提出する
- Self Quizを受ける
- Graded Quizを受ける
Source: BUS 1104 – AY2021-T4: Syllabus | Moodle
Unit 3のレビュー
今回はGraded Quizがあるにも関わらず、とにかくリーディングの量が多く、さらにWritten Assignmentもあるため、個人的にはこの週が一番大変な週でした。
①Reading Assignment
Unit 3の「Reading Assignment」の範囲はChapter 7とChapter 13です。
- Chapter 7: Aggregate Demand and Aggregate Supply(総需要と総供給)
- Chapter 13: Consumption and the Aggregate Expenditures Model(消費と総支出モデル)
とにかく量が多く、ページ数が98ページ分で、Word数は約29,000語、Character数は約177,000 文字あります。動画は3本でした。
Chapter 7では、経済の総供給と総需要の分析について学び、また、長期均衡や短期均衡に関しても理解を深めます。
Chapter 13では、消費の決定要因について学び、国民所得決定の総支出モデルを総需要に関連付けます。他に、現在の所得理論や恒常所得理論、所得の変化が消費支出に与える影響について比較します。
また、Chapter 13では表やモデル、方程式がたくさん出てくるのですが、今回のWritten Assignmentは計算問題になっているため、避けては通れない道となっています…😭
短期(Short run)とは、価格の硬直性がある(価格水準が粘着的・固定的である)期間。
価格や数量、賃金、期待などの調整が行われておらず、需要と供給のバランスが均衡していない状態。例えば、需給の不一致によって、労働市場で超過供給が生まれ、失業率の増加などをもたらす可能性がある。
長期(Long run)とは、価格の伸縮性がある(価格水準が柔軟である)期間。
全ての市場で価格や数量、賃金、期待などの調整が行われている状態。そのため需給のバランスが均衡している。つまり、需給に不一致があった時に、需給の調整ができる十分な期間があるということ。
②Discussion Assignment
要件を満たしている記事を探して、それを参照しながら150 words以上で執筆します。Aggregate demand shiftについて覚えておきましょう。
③Written Assignment
Week 3はGraded Quizがあるにも関わらず、さらにWAもあるという地獄の週💀です(もう一つのコースはありませんでした)。計算問題が5つあるので、文系の私には大変でした。
計算問題が得意な方にとっては、逆にいつもよりウェイトが軽いかもしれません。
④Learning Journal
Chapter 7から好きな問題を3つ選び、回答を書いて提出します。
⑤Graded Quiz
Unit 3のGraded Quizの出題数は20問で、制限時間は40分間です。
ほとんどSelf Quizからも出題はされておらず、テキストの言い回しとも異なるため、丸暗記ではなく意味をきちんと理解しておく必要があります。
Unit 3で役に立った本
▼『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』
左:Kindle版 右:ペーパー版
早い段階から子どもに対しても、金融の教育が導入されている欧米諸国。この本では、アメリカの高校生が教養として身に付けているマネーリテラシーを学ぶことができます。
消費者目線での賢い貯め方から、経営目線での稼ぎ方や資金調達の仕方、大学にかかる費用、賢いローン返済の仕方、金融詐欺や投資詐欺に対する注意勧告まで、人生に役立つお金の知識がまとめられています。
経済学を学んでいる人以外にもオススメしたい本です。
▼『まんがで読破 雇用・利子および貨幣の一般理論 ケインズ作』
Unit 3では、こちらの『まんがで読破 雇用・利子および貨幣の一般理論 ケインズ作』に大変お世話になりました。マンガなので、ケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論』もイメージしやすかったです。
Graded Quizを前にして、きっちり基礎を固め直したいと思い、あえて寄り道してみたのですが、結果きちんと基礎が固まり、お陰でリーディングもサクサク進めることができました。
Unit 3の学習時間
26時間
Week 4: Financial Markets and the Economy and Monetary Policy and the Fed(金融市場、経済政策と金融政策および米国連邦準備制度)
Unit 4のトピック
- The Bond and Foreign Exchange Markets
(債券および外国為替市場) - Demand, Supply and Equilibrium in the Money Market
(短期金融市場における需要、供給、均衡) - Monetary Policy
(金融政策) - Problems and Controversies of Monetary Policy
(金融政策の問題と論争) - Monetary Policy and the Equation of Exchange
金融政策と交換方程式
Unit 4の学習目的:
- 人々がお金を要求する3つの理由について例を挙げて話し合う
- 外国為替市場が経済にどのように影響するかを説明する
- 連邦準備制度によるアメリカ経済のマネジメントの有効性について評価する
Source: BUS 1103 – AY2021-T3: Syllabus
Unit 4の課題
- Unit 3のWritten AssignmentのPeer Assessmentを行う
- Learning GuideとReading Assignmentを一通り読む
- Discussion ForumにDiscussion Assignmentを投稿する
- Discussion Forumで3人の生徒にPeer Assessmentをする
- Written Assignment Unit 4を提出する
- Learning Journalを提出する
- Self Quizを受ける
Source: BUS 1104 – AY2021-T4: Syllabus | Moodle
Unit 4のレビュー
①Reading Assignment
Unit 4では、Chapter 10とChapter 11を読みます。
- Chapter 10: Financial Markets and the Economy(金融市場と経済)
- Chapter 11: Monetary Policy and the Fed(金融政策と米国連邦準備制度)
Unit 4のRAのボリュームは、ページ数が80ページ分、Word数が約27,000語、Character数は約161,000 文字でした。他に、動画リソースが2本あります。
Chapter 10では、金融市場の変化が総需要に与える影響や、それが実質GDPや物価水準の変化につながる理由について学びます。
Chapter 11では、金融政策についてや、それらの政策を実行する上での中央銀行の役割について学びます。
②Discussion Assignment
Discussion Assignment Unit 4では、人々がお金を要求する3つの理由について、自分の経験や状況に基づいて例を挙げます。3つの違いを理解できていれば、そんなに難しくはありません。
しかし、Discussion Forum上には、意味を誤解しているクラスメイトがちらほらいました。おそらく単語から連想できるイメージと、経済学で用いられている意味が少し異なるため、単語の意味で自己解釈せず、きちんとリーディングしておく必要があります。
③Written Assignment
計算などがないので、リーディングを理解していれば、そんなに難しくないと思います。金利、為替、輸出の関係などを理解している必要があります。
④Learning Journal
前回と同じで、Chapterの最後にある練習問題の中から、好きな質問を3つ選び、それに回答するというものです。
Unit 4で役に立った本
▼『お父さんが教える 13歳からの金融入門』
左:Kindle版 右:ペーパー版
この本は、弁護士である著者が、13歳の息子にお金の仕組みを教えるために書いたものが元となり、生まれた本です。
ドル、ユーロ、円、ビットコインなどのお金の種類を始め、株式チャートの見方などの初歩的なことから、債券、企業分析、ファンドまで、たくさんのイラストと共に解説されています。
13歳でも理解できるように分かりやすく書かれているので、難しい用語だらけの参考書が苦手という方にもオススメです。
また、アメリカの金融システムがベースになっているため、UoPeopleでアメリカの市場をベースに学んでいる私にとっては、とても参考になりました。
▼『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』
左:Kindle版 右:ペーパー版
また、株投資に手を出したことのない私は、前回のミクロ経済学でも金融の章で苦戦したため、米国株投資の本を購入してみました。
こちらは「中田敦彦のYouTube大学」にて、講義本として採用されている投資本です。
電子版含めて16万部突破のロングセラーで、日本人が書いた「米国株投資」で一番売れている本だと紹介されています。
「荒っぽいタイトルとは反対に、超堅実な投資本」とのコメント通り、言葉遣いの荒さなどで賛否両論あるようですが、右も左も分からず、投資にはこれまで無縁だった私としては、投資を身近に感じることができました。
Unit 4の学習時間
18時間55分
Week 5: Government and Fiscal Policy and Socialist Economies in Transition(政府政策と財政政策および社会主義の移行経済)
Unit 5のトピック
- Government and the Economy
(政府と経済) - The Issues in Fiscal Policy
(財政政策の問題) - The Theory and Practice of Socialism
(社会主義の理論と実践) - Economies in Transition: China and Russia
(移行経済:中国とロシア)
Unit 5の学習目的:
- 経済を安定させるための財政政策について説明する
- 政府の財政政策が社会福祉をどのように改善できるかを評価する
- 中国またはロシアの経済に関する最近の記事を見つけて話し合う
Unit 5の課題
- Unit 4のWritten AssignmentのPeer Assessmentを行う
- Learning GuideとReading Assignmentを一通り読む
- Discussion ForumにDiscussion Assignmentを投稿する
- Discussion Forumで3人の生徒にPeer Assessmentをする
- Written Assignment Unit 5を提出する
- Learning Journalを提出する
- Self Quizを受ける
Source: BUS 1104 – AY2021-T4: Syllabus | Moodle
Unit 5のレビュー
Termの半ばを迎えた頃には、クラスメートの数は28人に。
Unit 3で1人、Unit 5でまた1人がWithdrawしたものの、Unit 1でDropしなかった学生は、ほとんど最後まで残っていたことになります。
ウェイトの重さに頭を抱える場面もありつつ、筆者もこの頃には「ここまで頑張ってきたからにはやり抜きたい」という気持ちでいっぱいでした。
①Reading Assignment
Unit 5のリーディングの範囲は、Chapter 12とChapter 20です。
- Chapter 12:Government and Fiscal Policy(政府と財政政策)
- Chapter 20:Socialist Economies in Transition(社会主義経済の移行)
ボリュームは72ページ、約21,000 words、約130,000 charactersでした。他に、動画が1本あります。
Chapter 12のトピックは、前週に引き続き、アメリカの政策についてです。主に財政政策を施行するにあたっての課題や、政府が用いることのできるツールなどについて学習します。
Chapter 20では、指令型社会主義システムの台頭を調べ、それらのイデオロギーのルーツについて学習します。 次に、これらの経済システムがどのように機能したか、そしてどのように崩壊したかについて解明します。 最後に、指令型社会主義から市場資本主義への移行について学びます。
Chapter 20は中国とロシアの経済体形(思想)がメインで、個人的にとても興味深いトピックでした。また、グラフや計算はほぼありません。
②Discussion Assignment
Discussion Assignment Unit 5では、テーマに合った記事を探して、自分の意見を述べます。
今回のDAのトピックはChapter 20から出題されるので、時間がない方や早めにDAを提出したいという方は、Chapter 20から読むのもアリではないかと思います。
③Written Assignment
Written Assignment Unit 5では、RAで読んだ内容に基づいて、自分の国に対しての意見を述べます。経済を安定させるための景気刺激策や景気縮小策について理解しておきましょう。
④Learning Journal
今回も、テキストに掲載されている練習問題の中から、好きなものを3つ選び、答えを提示します。
どれも応用問題で、リーディングの範囲に直接答えが書かれていなかったため、非常に頭を捻りました。私の場合、今回かなりリサーチに時間がかかってしまい、理解のできてなさが浮き彫りに。。😷
Unit 5で役に立った本
▼『資本論』
左:Kindle版 右:ペーパー版
カール・マルクスの『資本論』をコミカルに描いたマンガで、ラブコメ要素も含めて分かりやすく書かれています。
マルクス主義について馴染みがない方でも、ざっくりと内容を理解することができます。マンガとしても楽しめるため、勉強嫌いの方でもオススメです。
Unit 5の学習時間
23時間40分
Week 6: Economic Growth and Net Exports and International Finance(経済成長と純輸出および国際金融)
Unit 6のトピック
- Measuring Total Output and Income
(総生産高と収入の測定) - GDP and Economic Well-Being
(GDPと経済的福祉/経済的な安泰) - The International Sector: An Introduction
(国際セクター:序文) - International Finance
(国際金融) - Exchange Rate Systems
(為替レートシステム)
Unit 6の学習目的:
- 自由貿易のメリットとデメリットについて議論する
- 金本位制が現在の為替レートシステムよりも優れているかどうかを評価する
- 経済成長を促進または阻害する可能性のある要因について分析する
Unit 6の課題
- Unit 5のWritten AssignmentのPeer Assessmentを行う
- Learning GuideとReading Assignmentを一通り読む
- Discussion ForumにDiscussion Assignmentを投稿する
- Discussion Forumで3人の生徒にPeer Assessmentをする
- Learning Journalを提出する
- Self Quizを受ける
- Graded Quiz Unit 6を受ける
Source: BUS 1104 – AY2021-T4: Syllabus | Moodle
Unit 6のレビュー
なんと…!Week 6はWritten Assignmentがありません!🎉🎉🎉
本コースを受講して以来初めてで、同じくGraded QuizがあるUnit 3の時には、いつも通りWAがあったので、拍子抜けしてしまいました(笑)。今週は優しかったですw
つ、ツンデレなのか…?
(男性がツンデレ小悪魔女子にハマってしまう理由が、分かった気がしました←)
①Reading Assignment
Unit 6のリーディングの範囲は、Chapter 8とChapter 15です。
- Chapter 8:Economic Growth(経済成長)
- Chapter 15:Net Exports and International Finance(純輸出と国際金融)
ボリュームとしては、ページ数が76ページ、Word数は約24,000語、Character数は約142,000文字でした。他に、動画が3本あります。
Chapter 8では、経済成長の概念を、以前習った総需要モデルと総供給モデルに関連付けます。 また、国の経済成長率を決定する影響力について振り返りながら、この先の経済成長について予測します。
Chapter 15では、国際貿易の重要性や理由、人々に与える影響、各国の貿易の資金調達が経済に与える影響について学びます。
こちらは前コースの「BUS 1103 Microeconomics(ミクロ経済学)」ともリンクしていたので、ミクロ経済学を取った人には比較的簡単なのではないかと思います。
個人的に、世界情勢や他国について学ぶのが好きなこともあり、楽しみながらスラスラと学ぶことができました。
②Discussion Assignment
Discussion Assignment Unit 6では、Chapter 15で習ったことに対して分析し、自分の意見を述べます。
Free trade(自由貿易)と Trade barriers(貿易障壁)について、きちんと理解しておくことをオススメします。
③Learning Journal
今回もまた、Chapter 8から好きな問いを選んで答えます。自分の得意な問いを選べば、おそらくそんなに時間かからないのではないかと思います。
④Graded Quiz
Graded Quiz Unit 6の出題数は20問で、制限時間は45分間です。
私が前回(Graded Quiz Unit 3)で、寝不足だからか、緊張しすぎてか、パニック状態になって手の震えが止まらず、頭が真っ白になり、完全に思考停止してしまったのですが、それがあったからか、今回は前回よりも簡単に感じました。
ENGL 1102: English Composition 2と
BUS 1104: Macroeconomicsの
Graded Quizが終わって
安堵感が凄いです😭✨今日は息抜きしちゃう💪
…と言いたいけどLJ祭がありましたw前回の謎の不安発作?極度の緊張?
から見事立ち直り、
無事リベンジ成功しました🙇♂️燃え尽きた。。。💀💦#UoPeople pic.twitter.com/NB0oyzjPV5
— Sayah🌎マルチリンガルライター🇯🇵🇺🇸🇪🇸🇫🇷多言語で生活するフリーランス🗣 (@sayah_media) May 20, 2021
筆者が元々好きなトピックだったので、単にいつもより頭に入りやすかったというのもあるかもしれません。
そして、相変わらず本コースでは、テキストやSelf Quizからそっくりそのまま出題される、いわゆるボーナス問題はほぼないため、文章をただ暗記するのではなく、根本から意味を理解することが大切です。
Unit 6で役に立ったサイト
Chapter 15のCurrent account balance(経常収支)に関しては、こちらのサイトの解説が大変役に立ちました。
また、Gold standard(金本位制)に関しては、こちらのサイトの漫画が、とてもコミカルに書かれており、分かりやすかったです。
Unit 6の学習時間
25時間25分
Week 7: Inflation and Unemployment and Inequality, Poverty, and Discrimination(インフレと失業と不平等、貧困、差別)
Unit 7のトピック
- Relating Inflation and Unemployment
(インフレと失業の関係) - Inflation and Unemployment in the Long Run
(長期的なインフレと失業) - Income Inequality
(所得格差) - The Economics of Poverty
(貧困の経済学) - The Economics of Discrimination
(差別の経済学)
Unit 7の学習目的:
- 4種類の失業の違いについて話し合い、例を挙げる
- テクノロジーと失業、所得格差の関係について説明する
- 貧困の程度を測り、分類するための基準について考案する
Unit 7の課題
- Learning GuideとReading Assignmentを一通り読む
- Discussion ForumにDiscussion Assignmentを投稿する
- Discussion Forumで3人の生徒にPeer Assessmentをする
- Written Assignment Unit 7を提出する
- Learning Journalを提出する
- Self Quizを受ける
Source: BUS 1104 – AY2021-T4: Syllabus | Moodle
Unit 7のレビュー
①Reading Assignment
- Chapter 16:Inflation and Unemployment(インフレと失業)
- Chapter 18:Inequality, Poverty, and Discrimination(不平等、貧困、差別)
Unit 7のRAの量は、ページ数が79ページ、Word数は約26,000語、Character数は約160,000文字です。また、他に、動画が1本あります。
②Discussion Assignment
Discussion Assignment Unit 7は、Chapter 16から出題されます。
そのため、今回私はRAの後半(Chapter 18)に取りかかる前に、先にDAを提出しました💪
③Written Assignment
Unit 7のWritten Assignmentは、結構要項が多いです。そのため、全ての要件に回答できるよう気をつけてください。
④Learning Journal
今回もいつもと同様、Chapter 16から好きな問いを3つ選んで答えます。
Unit 7の学習時間
12時間50分
Week 8: Investment and Economic Activity and Economic Development(投資と経済活動と経済発展)
Unit 8のトピック
- The Field of Economics
(経済学の分野) - The Economists’ Tool Kit
(経済学者のツールキット) - The Nature and Challenge of Economic Development
(経済発展の性質と課題) - Keys to Economic Development
(経済発展の鍵)
Unit 8の学習目的:
- マルサスの罠の概念につながったトーマス・マルサスの推論を適用し、起こり得る結果を予測する
- 貯蓄が経済への設備投資とどのように関連しているかを説明する
- 本コースで学んだ重要なトピックについて振り返る
Unit 8の課題
- Unit 7のWritten AssignmentのPeer Assessmentを行う
- Learning GuideとReading Assignmentを一通り読む
- Discussion ForumにDiscussion Assignmentを投稿する
- Discussion Forumで3人の生徒にPeer Assessmentをする
- Learning Journalを提出する
- Self Quizを受ける
- Unit 9のLearning Guideを読んでFinal Examの手順について確認する
- Review Quizを受ける
Source: BUS 1104 – AY2021-T4: Syllabus | Moodle
Unit 8のレビュー
Unit 6に続いて、Unit 8でもWAがありません。
そのため、その分早めにReview QuizやFinalの予習に取りかかることができました。
①Reading Assignment
- Chapter 14:Inflation and Unemployment(インフレと失業)
- Chapter 19:Inequality, Poverty, and Discrimination(不平等、貧困、差別)
Unit 8のボリュームとしては、ページ数が72ページ、Word数が約20,000語、Character数は約124,000文字です。動画は今回も1本のみでした。
個人的に、今回も後半のChapter 19が非常に興味深く、とても考えさせられました。
Chapter 14では、企業の投資を決定する要因を探り、短期的な生産量と長期的な生産量との関係について学びます。
また、投資を決定要因の一つである公共政策が、実際にどのように投資に影響するかについて考えます。このユニットでは、数ある投資の中でも、主に民間投資にフォーカスします。
Chapter 19では、「所得の不平等」「貧困」「差別」の3つの問題に焦点を当てます。
これらの問題解決を図るのに正解はなく、最終的にそれらは自身の価値判断に委ねられますが、このChapterでは、これらの問題に対して意見を持てるようになるために、これまでの出来事や対策などについて学び、理解を深めます。
②Discussion Assignment
Discussion Assignment Unit 7は、Chapter 19から出題されます。
「Malthusian trap(マルサスの罠)」について、理解を深めておきましょう。
マルサスの罠とは:
- 人口の増加のスピードに食糧の生産・供給が追いつかないことから、人口の増加に伴い、食糧不足が発生する
- 生活水準の低下によって社会の成長が止まってしまう
- これによって貧困、飢餓や病気、戦争などが発生する
結果的にそれらの要因が、人口を抑制または減少させるのではないかという考え方。
③Learning Journal
今回も、Chapter 14から好きな質問を3つ選んで、回答します。
④Review Quiz
Review Quizは1 attemptにつき、出題数は45問です。本番さながらのボリュームの多さに、私は2 attempt目にして燃え尽きてしまいました。。🥲
Unit 8の学習時間
17時間50分
Week 9: Course Review and Final Exam(コースレビューと学期末試験)
Unit 9の課題
- Course Reviewをする
- Final Examを受ける(Proctor不要)
*Final Examは、Week 9の木曜日から日曜日の間(UoPeople時間)に受けることが可能です。
Unit 9のレビュー
Termの初めには37人でスタートした「BUS 1104: Macroeconomics」ですが、Unit 5からはWithdrawするクラスメイトもおらず、最終的に28人で着地することができました☺️
また、本コースのFinal examは、制限時間は1時間、出題数は全部で40問でした。
Finalの内容としては、全体的に問題が大きく変わっており、Self QuizやReview Quizと同じ問題は、殆ど出題されません。
私の場合、Graded Quiz Unit 3の前夜にSelf Quizを解きまくって、スラスラ解けるようになるまで解いたつもりが、本番では泣きを見ることに…。スラスラ解けるようになっていたのは、問題や回答を体が覚えてしまっていただけで、実は根本から理解できていなかったんですね。
そのため、分からなかった問題や単語は放置せず、テキストやノートを再度レビューしたり、Googleでリサーチするなどして、その都度解決すること、そして、文章が変わってもスラスラ解けるようになるまで、様々な練習問題を解くことをオススメします!
テキストのChapterの最後にも練習問題が掲載されていますよ💪✨
Unit 9の勉強時間 (試験対策)
12時間50分
本コースを受けた感想
Graded QuizとFinal Exam共に、ほとんど教材やSelf Quizから出題されることがないなど、これまでに受講したコースの中で、おそらく一番頭を抱えることが多かった「BUS 1104: Macroeconomics」。
リーディングの量も多く、ほとんどの週にWritten Assignmentがあるなど、全体的にウェイトも重めでした。
しかし、マクロ経済学では、ミクロ経済学よりも大きな視点で市場を分析するため、消費者目線では知ることのできなかった学びを得ることができ、想定していた以上に楽しく学ぶことができました。
また、本コースを受講して一番大きかったのは、
- これまでに知らなかった/気づけなかった社会の仕組みを知ることができたこと
- よりグローバルな視点で物事を見れるようになれたこと
です。
世界には、働き口が見つからずにホームレス生活を余儀なくされている人々、貧困によって犯罪や暴動に走ってしまう子どもたち、教育格差や所得格差が多い国、不衛生な環境によって感染症が蔓延している上、十分な医療体制が整備されていない国、FGM(女子割礼)や児童婚などの慣習が残っている国、ジェンダー差別や人権侵害が横行している国など、非常に多くの問題が蔓延しています。
人は皆、生まれた時に自分の国籍や環境、性別、人種を選ぶことはできません。
日本では、生まれた場所は選べなくても、ほとんどの人は、大人になれば生きる場所は選べます。しかし、中にはそういった選択肢すらない国に生きている人たちもいるのが現実です。
働きたくても働き口が見つからず、生きるために犯罪に手を染めていく子供たち。教育を受けたくても、学校や教師の少なさ、貧困による経済的困難、家計を支えるための労働(または強制労働)、テクノロジーの未発達や不安定なインターネット回線環境など、様々な理由によって、教育を受けられずにいる人々がいます。
そういった教育を受けたくても受けられない人たちに、高等教育への門戸を開けるべく誕生した、非営利・学費無料・学位授与高等教育機関のUniversity of the Peopleですが、私たちUoPeople生は一体彼らのために何ができるでしょうか?
本コースでは、地位や名誉があるわけでもない、ごく一般人の私でも、何かできることはないのか、また、それは一体何なのか、そんなことをつくづく考えさせられたコースでした。
貧しい国の子どもの支援活動をスタート
そして、まずはこちら
国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパンは、1日あたり150円の支援でアフリカやアジア、中南米の貧困や不衛生、紛争、災害など、様々な問題を抱えている子どもたちを支援することができるプログラムです。
ずっと前から参加を希望していたこのプログラム。私は中南米の子どものチャイルド・スポンサーシップに申し込んでおり、現在チャイルドの決定待ちです。なんと、あの前澤友作さんも10年以上支援しているのだとか。
独立してフリー1年目は、収入がどんどん上がっていったり、数字を一つ一つ達成していくのが楽しくて、ハードワークも苦ではありませんでした。
しかし、元々目に見える物よりも、知識や経験にお金を費やす方が好きで、「ハードワーク⇄海外旅行」が生き甲斐だった私にとっては、コロナ渦で海外行きができない今、「プライベートの時間や睡眠時間を犠牲にしてまで、こんなに働いている意味は?」と、仕事(というか必要以上に働くこと)の意義を、以前より見出せなくなってきてしまっていたんです。
そのため、私が精一杯働くことによって、誰かの役に立つことができ、一人の人間の人生を変えることができるなら、こんなに嬉しいことはないと思い、今回参加を決めました✨
がんばって収入を増やして、将来的には支援する子どもの数を増やしていけたらいいなと考えています。このような目標ができたことで、より一層身が引き締まりました。
もちろん私は、ビル・ゲイツ氏のような成功者でも、アンジェリーナ・ジョリーのようなハリウッドセレブでもありません。
しかし、微力ながらも、グローバルに活動し、社会に貢献することは、昔からの夢であり目標の一つでした。
庶民の自分に一体何ができるのかを、ずっと考えながら暮らしていたので、少しでもそのゴールに近づけたと思うと嬉しいです。
最後に
先日、新たなCertificateプログラムがローンチされるなど、ますます勢いを増しているUoPeople。
本記事が、「BUS 1104: Macroeconomics」の受講を考えている方や、UoPeopleへの入学を検討している方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。