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自信ゼロの私が英語を習得して人生180°変わった話

悲しそうな女性(色なし背景)

18歳、世界がモノクロになった。

一般的に英語で「Confidence(コンフィデンス)」と訳される「自信」。「Confidence」には他に、信用や信頼、信任、厚かましさ、図々しさ、確信、大胆さ、内密などの意味がある。

しかし、個人的に日本語の「自信」には、「Trust myself(自分という人間を信じる)」という深い意味が根底にあると思う。

18歳の春。高校後の進路について散々迷った挙句、小学生の頃から憧れのニューヨークへ行く資金を貯めることにした私。本当は進学を考えていた学校もあったが、当時は様々な理由から諦めざるを得なかった。

長い春休みを一緒に過ごしていた友達はみんな、大学での新しい生活や出会いに夢中になっていた。そんな周りの同級生を横目に、私は連日バイトに明け暮れていた。

そんなある日、私は突然起きられなくなった。

当時から仕事人間で、モチベーションの高さだけが取り柄だったのに、だ。

仕事前に腹筋をするのが日課だったにも関わらず、床でぼーっとしたまま気づけば何時間も経ってしまっている日々。私は完全に自分が今いる場所が分からなくなってしまっていた。

小学校から高校までの長い学生生活、決して終始順風満帆だったわけじゃない。

それでも今までは学校に行けば友達もいたし、私たちはたくさんの大人たちに守られていた。12年ぶりに学校を離れて、中身がまだ子供のまま社会に放り出されて、今思えば色々と不安だったのかもしれない。

気づけば目の前の世界は真っ暗で、一日中雨が降り注いでいた。

何度も溺れそうになりながらも、必死に両手で水をかき分け、己の力で泳いできた。

時折後ろから横切る船。船上から聞こえる笑い声を、何度も何度も振り切った。弱音や不安は、瓶に詰めて海の底に沈めた。

近くに見えた陸はまだまだ遠い。

泳ぎ疲れている自分に気づいた瞬間、全てはあっという間で、私は深い闇の底に堕ちていった。

「自信」を失うということは、本来一番に信じるべきの自分を見失うということである。すると、未来への確信や決断すら持てなくなり、自分自身のあり方さえも分からなくなる。

路頭に迷った私は、水の中にこもって、外の世界に出られなくなった。そこに自分の世界を作って、向こう側の世界から差し込む光から目を背け、無きものとした。

現実を直視する気力も、再び陸へと上がる勇気もなかった。

それでも復活できたのは、憧れのニューヨークに行くという目標のため。

ビジネスの世界でもそうだ。経営戦略や事業戦略でよく用いられるSWOT分析では「外部環境はコントロールできないが、企業の内部環境はコントロールできる」とされている。

これを個人に置き換えると、自分の周りの環境は変えることができなくても、自分自身のことは変えることができるということだ。つまり、自分のブランド力を上げるも下げるも、自分のバリューを生かすも殺すも自分次第なのである。

これは恋愛にも当てはまると思う。相手に理解を求めたり、相手に幸せにして貰おうと思っている人ほど幸せになれない。それは自分が幸せになることに受け身で、自分の人生を相手に委ね、知らずして相手をコントロールしようとしてしまっているからだ。

積極的に「自分のことは自分で幸せにしよう」と思って行動している人ほど、その魅力で人を寄せ付け、結果幸せになれる。

そして、努力はいずれ自信に繋がる

他人を変えようとするよりも、自分を変える方が簡単だ。そして自分を変えれば周りに良い人たちが自然と集まってくる。頑張っている人や自信がある人は、目には見えない輝きに満ち溢れているからだ。

自信も学歴も何もなくても、パンドラの箱の底に「希望」があるなら、その希望に賭けてみようと思った。

そうして私はモノクロだった自分の世界にを塗ることにした。

私はニューヨークに恋をした。

こうして、ほぼ休むことなく働いてお金を貯めた私は、憧れのニューヨークへと旅立った。

黒人街であるハーレムのアパートメントでルームシェアをしながら、ブラックミュージックやアートなど、毎日様々なカルチャーに触れた。

世界中からアメリカン・ドリームに魅せられた人々が訪れる街、ニューヨーク。

現地では様々な出会いがあった。

中にはシンガーやダンサー、美容師、ネイリストとして活躍している日本人もたくさんいた。

ニューヨークは、多くの人々の夢や希望に満ち溢れていた。キラキラしているのはエンパイア・ステート・ビルから見下ろす街並みや、ブルックリン・プロムナードから見渡す夜景だけじゃない。一人一人がそれぞれの色で輝いていた。

思い描いていたものと全てが一緒だった訳ではないけど、この滞在は私の人生に強烈なインパクトを残した。

私は一瞬でニューヨークに恋に落ちた。

遠かったはずのファンタジーワールドが、自分の中で現実化した瞬間だった。

今まで気にしていたことが小っぽけに感じられて、ニューヨークで目にした全てが私の世界を色付けた

また、想像以上の自分の英語力のなさに、心が打ちひしがれた。

10歳の頃には筆記体をマスターし、学生時代から英語が得意だったにも関わらず、現地では全く文章を組み立てられなかったのだ。

伝えたいことが伝えられず、もどかしい思いを何度も何度も味わった。学校で習った英語と実際に使われている英会話との違いを痛感した。

同時に、悔しい気持ちとは裏腹に、改めて英語が大好きな自分に気づいた

しかし、自分の英語レベルにダメージは受けたものの、ニューヨークを訪れる前の絶望感や虚無感は全くなく、不思議と心は温かかった。

恋をしている時のような、心が弾み、エネルギーに満ち溢れ、目の前の景色がいつもと違って鮮やかに見える感覚。

それから、私は必死に英語を勉強し始めた。

その時は「英語で仕事をしたい」「◯◯になりたい」というよりは、ただ英語が好きで好きで、「英語を話せる人間になりたい」「とにかく大好きな英語に浸かりたい」という思いが強かったと思う。

英語に触れているのがただただ楽しかった。

携帯電話とパソコンの言語設定を英語に変更し、自分に合ったものが見つかるまで参考書を数十冊も買い込んで、毎日3冊は参考書を持ち歩いた。

海外ドラマや洋画を毎日英字幕で観て、分からない単語や覚えておきたいフレーズがある度に一時停止してメモを取り、好きな曲の和訳をした。

「かぶれてナンボ」の精神で、現地で知り合ったアメリカ人の友達や、英語圏在住の日本人の友達と英語でやりとりし、SNSにひたすら英語で投稿した。

しかし、環境や経済的に恵まれ、先に海外に長期留学していった友達は、急激なスピードでペラペラになっていく。留学前は少しも英語を話せなかった友達たちも、私の英語力をアッサリと追い抜いていく。

羨ましさと共に、当時はものすごく劣等感を感じていたのを覚えている。

その悔しさもバネにし、国内でも英語環境を作り上げようと、できるだけ全てを英語にし、独り言を英語で呟き、愛猫にまで英語で話しかけ続けた。

海外に住んでいないことを言い訳にしたくなかった。自分に負けたくなかった。

「独学でも英語は習得できる」と強く信じて、思いつく限り英語のシャワーを浴び続けた。

そして、ひたすら働いてお金を貯めては、ニューヨークを中心に、アメリカ各地での滞在を繰り返した。

こうして徐々に英語が話せるようになると、世界が変わった。

夢は現実となり、闇は光となった。

モノクロだった景色は、色鮮やかになった。

英語で180°変わった私の世界。

英語を学び始めてから、私の人生は180°変わった。

小さかった世界が、何倍も大きくなった。大きいと思っていた悩みや不安は、小さくなって消えた。

①世界中に友達ができた

まず、アメリカの友達とスムーズにやりとりができるようになり、国籍問わず世界中に友達ができた。

②周りからの評価が変わった

当時は派手な見た目から、第一印象で損をすることも多かったのが、英語を話せるようになったことで、周りからの評価が変わった。

見た目で「頭悪そう」などと言われていたのが、「若いのにすごいね」「頭良いんだね」と褒められることが多くなった。

③他の言語の習得が容易になった

スペイン語やフランス語など、多言語の習得も容易になった。

④自力でできる範囲が広がった

英語ができることで、様々なトラブルを回避できるようになり、海外に一人でも行くことができるようになった。

日本には上陸していない海外のプロダクトをインポートできたり、日本の会社の高いツアーを通すことなく、自分で安く飛行機を手配したり、お得なことも一気に増えた。

⑤より多くの情報を収集できるようになった

日本では記事になっていない最新のニュースや、和訳されていない本など、様々な情報をいち早く収集することができるようになった。

インターネット上にある情報の4分の1は英語で書かれており、これは日本語の8倍に匹敵する数字である。

⑥キャリアの可能性や選択肢が広がった

さらには英語ができることで市場価値が上がり、キャリアの可能性や選択肢も一気に広がった。

⑦視野が広がった

英語で情報を収集したり、海外の人たちとコミュニケーションが取れるようになったことで、様々な文化や価値観を知ることができ、世界観が広がった。

今までの自分の「当たり前」が「当たり前」じゃなくなった。

⑧自己肯定感の向上

何よりも、学歴ゼロでも努力して英語を話せるようになったことで、自分に少し自信が持てるようになった

そして私はWebメディア企業で経験を積んだ後、現在フリーランスとして独立し、多国籍チームでアメリカのメジャーブランドのPRに携わり、アメリカのオンラインUniversityで夢の大学生生活を送っている。

人生の選択権は自分にある。

ショートカットをして、できるだけ楽で安定した道を進むのか。

山を越え、谷を越え、海を泳ぎ、茨の道を通ってでも、絶景を見に行くのか。

低い山の頂上から見た景色で満足するのか。

「何を持つか」「どこに行くか」よりも、「誰といるか」を重んじるのか。

急な崖を一気に駆け上って、ハイリスク・ハイリターンな道を歩むのか。

歩んでた道に見切りをつけ、別の道を進むのか。

多くの人が既に通った、安全が保証されている道を行くのか。

未開拓の道を自分で開拓するのか。

幾度の試練がある道でも、見たい景色を見るために好きな人と歩むのか。

自分の人生のリーダーは自分自身。

どの道を選ぶかは全て自分次第。自分の世界をコントロールするのも自分次第。

他の誰にどう言われようが、どう見られようが、自分の心が幸せだと感じることができれば、それは自分の世界(心)が幸せに満ち溢れているということだ。

コップに入っている水を「物足りない」と感じるか「こんなに入ってる」と感じるかも、全て自分次第なのである。

何を持っていきたい?

誰を連れていきたい?

どこにたどり着きたい?

どんな景色が見たい?

自分の人生、今が一番若い。

決断できずに結局何もせずに過ごした一年と、右も左も分からなくても、自分なりに必死に学んできた一年とでは、一年後の自分は全く違う。

確かに空の色は変えられない。でも自分の歩く道は自分でデザインすればいい自分の世界を何色で彩るかは自分次第だ。

黒で塗りつぶされた世界だって、白で上書きしまくれば、いつかはまた色を塗ることができる。逆に言えば、どんなにカラフルな人生でも、黒には簡単に戻れてしまう。

残りの人生でどんな景色を見たいか。全ては今の自分次第なのである。

自分の世界をクリエイトするべく、私は足を止めることなく歩み続ける。

Make your life colorful.

どんな景色を見に行こうか。

私の人生は「変わらない」。

私が「変える」

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