フィリピン人の肌の色とは?注目の美白方法も!
近年、オンライン英会話サービスでも人気のフィリピン人。フィリピン人は肌の色へのこだわりが非常に強いって知っていましたか?
日本や韓国に匹敵するほど美白文化が根付くフィリピン。一体フィリピン人は、日頃どのように美白に努めているのでしょうか?
本記事では、私Sayah (@sayah_media) がフィリピン人の民族別の肌の色や、肌の色へのこだわりを徹底解説!
後半では、白い肌にこだわるフィリピン人が愛用している美白アイテムや、フィリピンで流行りの美白方法についてもご紹介します。
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フィリピン人の肌の色とは
Saw her arrival photos kanina, girlll grabe ang ganda mo. Crown na lang talaga ang kulang, good luck Karen 🙌🏻 #Philippines #MissIntercontinental pic.twitter.com/5AdA8HOHE7
— Maria Venus Raj (@MariaaVenusRaj) January 8, 2019
フィリピン人で初めて「ミス・インターコンチネンタル」に選抜されたKaren Gallmanは、フィリピン人の母とオーストラリア人の父を持つハーフ
一般的なフィリピン人(マレー系フィリピン人)は、顔も体も褐色系の肌の人が多いです。また、フィリピンの紫外線は日本の約7倍とも言われており、日焼けしやすい気候でもあります。
さらに、マレー系民族が広がる前から存在していた少数民族「ネグリト(Negrito)」は、文字通りスペイン語で「小さく黒い人(Negro+ito)」を意味しており、身長が低く暗褐色の肌が特徴です。
フィリピン人には、このネグリトのルーツを持つ人々も少なくありません。フィリピンでは、このようなブロンズやブラウンの肌は「モレナ(Morena)」と呼ばれています。
世界的に評価されているモレナ肌
モレナ肌のフィリピン人女性は「ミス・ユニバース」や「ミス・アース」などの世界大会で優勝するなど、その綺麗な顔立ちと健康的な美しさは世界的に評価されています。
例えば、「ミス・ユニバース 2015」では、フィリピン代表でドイツとフィリピンのハーフのピア・ウォルツバック(Pia Wurtzbach)が優勝を勝ち取っています。
just like that…it’s December 💙 pic.twitter.com/3mBGgnVXbC
— Pia Wurtzbach | yourhighness.eth (@PiaWurtzbach) December 3, 2021
フィリピン人の母とスコットランドのルーツを持つオーストラリア人の父との間に生まれ、端正な顔立ちが魅力のカトリオナ・グレイ(Catriona Gray)は、「ミス・ユニバース 2018」のフィリピン代表で優勝者です。
Dropping a sneak peak of glossy new beat for you to Raise Your Flags to at 7PM 💫 …#RYF @starmusicph @csstudiosph pic.twitter.com/7UKJL2ly17
— Catriona Gray (@catrionaelisa) July 9, 2021
エキゾチックな顔をしている純フィリピン人のカイリー・バイゾサ(Kylie Verzosa)は、「ミス・フィリピン 2016」と「ミス・インターナショナル 2016」でフィリピン代表として優勝しています。
Which is your favourite poster?@bjpascual x @merlitodesigns
KylieVerzosa onTheHousemaid#Thehousemaid pic.twitter.com/6PoWetkxYd
— Kylie Verzosa (@KylieVerzosa) September 9, 2021
このように、フィリピンは世界的にも多くのミスコン優勝者を輩出している国の一つです。
また、ほぼすべてのミスコン優勝者が、オリエンタルなキレイな顔立ちに加え、健康的で美しいモレナ肌を持ち合わせています。
民族別のフィリピン人の肌の色
フィリピン人の肌の色は、民族によっても異なります。フィリピン人の民族グループは、大きく分けて以下の4つです。
・マレー系フィリピン人:褐色系の肌が多い
・スペイン系フィリピン人:マレー系に比べて白い肌が多い
・インド系フィリピン人:褐色の肌が多い
・中国系フィリピン人:白い肌が多い
フィリピン人の民族別の特徴は、こちらの記事で詳しく解説しているため、よかったら参考にしてください。
フィリピンの深刻なカラーリズム問題
さまざまな人種や文化が入り混じっているフィリピンでは、人種差別はあまりありません。
一方で、フィリピンには肌の色による偏見や差別(カラーリズム)が見られます。
【カラーリズム】
カラーリズム(Colorism)とは、肌のトーンが原因で起きる差別のこと。カラリズムとも呼ばれる。例えば、白人から黒人に対しての差別や、アジア人に対しての差別など、人種間で発生する差別(Racism)とは異なり、同じ有色人種・同族間において、明るい肌の人の方が優位に扱われたり、暗い肌の人が不当に扱われること。イギリス英語でColourismと記載されることも。
フィリピン国内では白い肌がステータス
First Sunday, first photo, first hair cut of 2019. 💖💇🏻♀️ Happy weekend everybody! 😛 pic.twitter.com/hMMwZ73IEb
— Laura Lehmann (@IAmLauraLehmann) January 6, 2019
ヘルシーで美しく魅力的なモレナ肌。一方で、フィリピン国内では白い肌がステータスだとされており、昔よりは改善されてきたものの、芸能界や雑誌で活躍する人は未だ色白の人が多いのが実情です。
肌が黒いことは就職や日常生活においても不利だと考えられており、人気のパパイヤ石けんで美白に励む人や、中には強い化学物質が入った高級なホワイトニング製品や、脱色ソープ(Bleaching soap)にお金を費やす人、美容エステなどで注射を打つ人も少なくありません。
2019年に米ニュースメディア『HuffPost』は、「美白に取り憑かれていた」というフィリピン人女性の話を取り上げ、フィリピン国内における就職時の厳しい「容姿試験」「顔採用」の存在や、モレナ肌を持つフィリピン人女性たちの劣等感、日焼けを避けるために母国を避けるフィリピン人女性たちの実情を明かしました。
途上国や国際協力特化のNPOメディア「ganas」によると、白い肌がステータスである理由の一つに、白人女性への強い憧れのほかに、長きに渡ったスペイン支配などの影響からくる先入観があるそうです。
フィリピンには、スペイン人に333年間占領されたのち、アメリカや日本に支配された過去があります。また、フィリピン国内の財閥には華人・華僑が多く、中国系フィリピン人が経済活動の約9割を支えているとも言われています。
当時はこのような色が白いメスティーソたちのステータスが高かった一方、モレナ肌を持った原住民の中には、奴隷のような立ち位置で強制労働をさせられたり、貧困に苦しむ人も少なくありませんでした。
そのため、フィリピン人の中には下記のようなイメージを潜在的に持ってしまっている人が少なくないのだそうです。
肌の色 | イメージ | ||||
白い肌 | 上流階級者 | ホワイトカラー | 成功者 | 支配者・権力者 | お金持ち |
黒い肌 | 低賃金労働者 | ブルーカラー | 農民 | 被差別者 | 貧民 |
また、もう一つの理由として、肌のトーンが暗い人の中には、屋外で重労働をしている低賃金労働者も多いことがあります。
一方で、肌のトーンが明るい人は「富裕層で家の中にいる」「美容にお金をかけている」などのイメージから、「白い肌=お金持ち」とみなされることが多いです。
これらの理由から、フィリピンでは社会的地位という概念においても、白い肌に憧れるフィリピン人が後を経ちません。
「この国では肌が白いと仕事でも日常生活でも多くのアドバンテージを得ることができる。金銭的な余裕があることの証明にもなる」
Source: 「小麦色の肌はフィリピーナのアイデンティティ」、内心は色白への憧れも | ganas
肌の色によって差別やイジメが生まれたり、自信や自己肯定感が低くなってしまうなんて、とても悲しいことですよね。
子どもの頃から海が大好きな私としては、まるで太陽の愛に包まれているような、健康的で美しくゴージャスなモレナ肌が大好きです!
フィリピン人憧れの白い肌を持つとされている、スペイン系フィリピン人に関する記事はこちら。
フィリピン人女性に人気の美白アイテム
それではフィリピン人女性は肌を白くするために、どのような美白アイテムを使っているのでしょうか。
ここではフィリピン人女性に人気の美白方法や人気の美白アイテムをご紹介します。
ほとんどの場合、日本よりも現地の方が安く買うことができるため、フィリピン旅行のお土産の参考にもぜひ!
①パパイヤソープ
フィリピン人女性が日々愛用しているパパイヤソープ(パパイヤ石鹸とも)。フィリピンのお土産としても人気あるため、ご存知の方もいるのではないでしょうか。
美白に効果があるビタミンC、リコピン、カロテンなどの抗酸化酸素や、古い角質の除去や肌細胞の活性化に作用するパパイン酵素が含まれているため、顔のくすみやニキビへの効果も期待されています。
Silka
パパイヤソープといえばSilka(シルカ)と言っても過言ではないほど、定番のブランドです。泡立ちが非常に良く、フワッフワの泡とパパイヤの甘い香りに包まれながら、南国にいる気分を味わえます。
Likas
こちらのLikas(リカス)も、非常に人気のブランドです。パッケージのデザインがインパクトに欠けるためか、お土産用としての人気は少し劣ります。しかし、フィリピン国内ではさまざまな賞を受賞しているなど、人気のオーガニック石鹸です。
Belo
Belo(ベロ)のパパイヤソープは、美白成分だけではなく、角質の除去に効果的だと話題のホホバ油が含まれていることで人気です。韓国コスメでも流行中のビートックス(ミツバチ毒)も含まれているため、ニキビやその他の不純物の除去にも効果が期待できます。
GT Cosmetics
GT Cosmtics(ジーティ・コスメティクス)は、人気急上昇中で自然派志向の方にオススメの高級パパイヤソープです。
多少値段は張るものの、GTのパパイヤソープはすべてセブ島で作られており、100%オーガニック素材が使用されています。そのため、顔への使用も安心です。
他にGluta-C、C.Y. Gabriel、Sulta、Ysa、RDLなどのブランドも人気ですが、リサーチしてみたところ、日本ではあまり取り扱いがありませんでした(2022年3月時点)。
②KOJIE SANシリーズ
舞妓さんの顔のようなデザインが印象的なKOJIE SANは、フィリピン国内だけではなく、アメリカでも人気です。日本でも近年注目を集めており、「コジエさん」の名称で売られているケースも。
アメリカの登録商標検索サイト「JUSTIA」によると、実際にイラストは日本人をイメージしたものだそうですが、名前については「外国語では特別な意味はない」と記載されています。
一番人気は下で紹介しているコウジ酸美白ソープですが、ほかにもボディウォッシュやボディローション、クレンジングジェル、フェイスクリームなど、さまざまな製品が販売されています。
コウジ酸美白ソープ
フィリピンNo.1のコウジ酸石鹸との呼び声高いKOJIE SAN。主成分にはココナッツオイルが使用されています。
公式サイトによると、シミや色素沈着、肌の色ムラをなくすために開発されており、最短7日で肌が明るくなることが臨床的に証明されているそうです。
③漂白ソープ
美白に励むフィリピン人女性たちに大人気のBleaching Soap(漂白ソープ)。日本ではブリーチソープや脱色ソープとも呼ばれています。
GT Cosmetics
中でも人気なのは、上述のパパイヤソープでもご紹介した、GT Cosmeticsの漂白ソープです。
GT Cosmetics公式サイトによると、GT BLEACHING SOAPは自然な輝きを与える洗顔料のような殺菌作用を持つだけでなく、ミョウバンとビタミンCが豊富なレモンを使っており、自然に肌を白くするのに役立ちます。
「Bleaching Soap」という名前の響きから副作用が気になるところですが、GTの漂白ソープは「副作用なしの美白効果」を大きな強みとして押し出しています。
使い方は、泡立てながら円を描くように顔をマッサージし、泡を1〜2分間放置してから水で洗い流すだけ!初めて使用する場合は、泡を2分間肌になじませてください。
Source: GT Bleaching Soap | GT Cosmetics
④グルタチオン入りクリーム
グルタチオンは3つのアミノ酸から成るトリペプチドの一種で、人間の皮膚や肝臓、目の角膜などにも多く含まれている抗酸化物質です。
日本ではタチオン錠として、体の解毒作用を高める解毒剤として使われています。以下は、おくすり100当番に記載されているグルタチオンの作用を引用したものです。
“このお薬は、一種の解毒剤です。体の代謝機能にかかわる酵素を活性化させ、毒物の代謝を促進します。そして、中毒症状をやわらげ、体の回復を助けます。解毒作用のほか、肝機能改善作用や抗脂肪肝作用、抗アレルギー作用なども少し期待できそうです。
そのような作用から、薬物中毒や金属中毒、つわりや妊娠中毒、自家中毒などに適応します。さらに、皮膚科領域で湿疹やシミの治療に応用されることがあるかもしれません。強い作用がないかわり、副作用はほとんどありません”
Source: グルタチオン:タチオン | おくすり100当番
美容目的でも使われているグルタチオンは、強力な抗酸化作用や抗メラニン作用を持つため、美白だけではなくシワなどの老化予防やシミ除去などにも効果があるとされています。
フィリピンでは、グルタチオン入りの石鹸やグルタチオン入りのサプリなども人気です。
GT Cosmetics
GT Cosmeticsのナイトケアクリームは、顔のシミそばかすや、肌の色ムラ、顔にニキビができやすい人のための美白クリームです。
敏感肌用で、ハイドロキノンフリー・パラベン(防腐剤)フリーで作られており、皮むけをせずに肌を白くします。
ビタミンCとグルタチオンが豊富に含まれているため、肌のブライトニングに一役買いそうです。
⑤グルタチオン注射/白玉点滴
フィリピンでは、グルタチオン入りの石鹸やサプリだけではなく、グルタチオン入りの注射や点滴も人気です。
フィリピンのスキンケアクリニックでは、メニューに「GLUTA」と書かれていることが多く、安い価格で注射することができます。
フィリピンだけではなく、アメリカやイギリス、韓国でも人気のグルタチオン。韓国で「白玉点滴」「白玉注射」の名で火がついたグルタチオン点滴・注射は、日本でも近年流行しています。
一方で、2016年に英・医学誌「The BMJ(British Medical Journal)」で公開された文献において、著者で皮膚科医師のOphelia E Dadzie氏は「非経口のグルタチオン(注射など)を使用した皮膚漂白は危険である」との見解を示しており、グルタチオン注射(白玉点滴)には懐疑的な声も聞かれています。
また、2018年には米国食品医薬品局(FDA)が、非経口グルタチオン(グルタチオン注射)の危険性について、以下のように警告。
These products pose a potentially significant safety risk to consumers(これらの製品は、消費者に重大な安全上のリスクをもたらす可能性があります)
Source: Injectable Skin Lightening and Skin Bleaching Products May Be Unsafe | FDA
このように、医薬品のタチオン錠を除き、注射などの非経口グルタチオンに関しては、効果を疑問視している専門家も少なくありません。
無理に高いお金をかけて刺激が強い治療をしても、肌や体に害があっては本末転倒です。
そのため、グルタチオンを美容目的で口に入れたり、体の中に入れたり、顔などに使用する際は、必ず信用できる専門機関か専門家の意見を聞き、エビデンスをきちんと確認してから使用するようにしましょう。
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フィリピン人の肌の色まとめ
本記事では、フィリピン人の美しいモレノ肌が世界的に評価されている一方で、フィリピン人にはカラーリズム問題が今でも色濃く残っていることや、フィリピン人の肌の色は民族によっても異なることなどを解説しました。
また、多くのフィリピン人女性は、以下のような方法で日々美白ケアに努めています。
- パパイヤソープ
- コウジ酸美白ソープ
- 漂白ソープ
- グルタチオン入りクリーム
- グルタチオン注射(白玉注射・白玉点滴)
フィリピン人にとって、色白であることは社会的信用にもつながる重要な問題であるためです。
しかし、非経口の美容治療において、一部の専門家は懐疑的な見方を示しています。
世界中のすべての人たちがありのままの自分を受け入れ、愛し、愛され、理解される日が来ることを切に願うばかりです。
▼フィリピン人の性格や考え方、恋愛観についての記事はこちら。